真面目すぎる愛情
(愛の言葉を交わした後、美優と彩花は、座席に深く座りながら、自然と身体を寄せ合っていた。特急の揺れも、二人の密着感を強める。)
彩花: 「愛してるよ、美優。誰にも聞かれないから、何度でも言える! 私の、最高の恋人!」
美優: 「私もだ、彩花。」
(そう言うと、彩花は衝動を抑えきれずに、そっと美優の顔に手を添え、キスを始めた。短い、確認しあうような優しいキス。署内の廊下ですれ違う時に、心の中で交わしていた、何百回もの無言の愛の表現を、今、現実の形で交わしている。)
チュッ、チュッ、と、短いキスが何度も繰り返された。お互いの唇の温もりを確認しあううちに、二人の間に流れる空気は熱を帯びていく。
美優: (息をつきながら)「彩花……っ。」
彩花: 「美優……っ、好きだよ……。」
短いキスから、長いキスへと変わっていった。日頃の様々な抑圧から解放され、二人の愛が情熱となって溢れ出す。何にも邪魔されないコンパートメントの中で、愛を確かめ合う長い時間……。
しかし、そのキスが長くなるにつれ、二人はある問題に直面した。
彩花: (顔を離し、赤くなった顔で肩で息をしながら)「んんっ……だ、だめだ、美優……っ、息ができない……っ!」
美優: (自身も息切れしながら、照れたように唇を拭い)「はぁ……はぁ……、会話もできなくなるし、私たち、キスに夢中になりすぎだ。
それに、なんだか急に照れてきた…。」
(二人は笑い合いながら、もう一度身体を離し、座り直した。顔が熱い。)
彩花: 「ええ、本当に! 私たち、真面目すぎるんですね。キスに集中しすぎて、本題の会話がおろそかになるところだった!」
美優: 「そうだよ。私たちは、この特急で『語り尽くすこと』を最優先すると決めたんだろう。よし、『キスより話!』だよ。真面目に、温泉旅行の計画を遂行するぞ。」
彩花: (大笑いしながら)「ふふふ! もう、本当に私たちってば!『キスより話!』ですね! 分かりました、巡査長! じゃあ、次は、露天風呂で何を話すかを先に決めてしまいましょう!」
(二々にコーヒーと紅茶を飲み、熱くなった体を冷やしながら、二人は再び、怒涛のように会話を再開した。その笑顔と会話には、先ほどの情熱的なキスと同じくらいの、純粋で真摯な愛が満ちていた。)




