もう1人の同居人 2
「これ、挑発してると思われるんじゃ____」
「ふん!やれるもんならもっと大胆にやってみろってことよね!」
(これ、大丈夫なのかなあ……)
全然大丈夫じゃなかった。
ガシャン!!
「あーやくん食器棚の方からだ!」
ソファに座ってスマホをいじっていたかなさんが血相を変えて立ち上がった。
「まさか…」
かなさんと台所へ行くと、そこには割れた茶碗の破片がいくつか転がっていた。僕らはその破片を見つめ棒立ちする。
「うわあ…これあーやくんと一緒に買いにいったやつじゃん…」
「だから挑発するような真似はするなと____」
「い、いいもんね…そうだ!あれをしようか!」
そう言ってかなさんは押し入れ部屋(ぐちゃぁ…と物が散らかってる部屋)へ向かった。
しばらくして、ホコリまみれのかなさんが帰ってきた。
「ふう、ゲットだぜ!」
(めっちゃ鼻水垂れてんじゃん…)
「かなさんが持ってるのは、筆と…金色の絵の具?」
「ふっふっふ…あーやくん、私は今からドラゴンボー……」
「おいおい!!著作権!!」
「おっと失礼。気を取り直して…」
ごくり…
「今から金継ぎをしようと思いまーす!!」
「き、きんつぎ??」
説明しよう!金継ぎとは、漆や金粉などを用いて割れた陶磁器を繋ぎ合わせていく日本の伝統技術のことだ!
室町時代の茶の湯文化が由来とされ、道具を長く大切に使いつつ、割れた面を繋ぎ合わせることによって生まれる独特の金色の線が美しい、エモいと言われるみたいだぞ!最近はこれをするためだけけにわざと食器を割る人が居るんだとか……
「なるほど、修理しつつエモい食器を作りたい、そういうことですな」
「yes!本来は漆に金箔を混ぜるんだけど、めんどくさいので接着剤に練り込んで作っていくよ!」
ハプニングをサプライズに変えちゃうかなさん、さすがです。
あなたが最近割ってしまった物ってなんですか?
感想等でぜひ教えてください!!




