巷で噂のギャンブル依存症ですが、治ります。
知らない方ははじめまして、お見知りおきの皆様はお久し振りです、稲村某でございます。最近は途切れた更新作品の続きを書いたり、新しいモノを書いて塩漬けにしています。本気で読ます気が有るのやら?
さて、そんな事はさておき。稲村某はギャンブル依存症でした。つい最近まで。しかし、完治しています。一切ギャンブルには手を出してません。
【 治る? 治らなくて色々大変な目に遭ってるヒトもいるじゃん 】
ええ、確かにそうです。誰とは言いませんが某有名人も罹患してましたね。でも、治ります。それは断言出来ます。しかし、何事も詳細が判らないまま治そうと思っても治りません。先ずはその依存症がどのようにして起こるか、そこから説明しましょう。
さて、先ずギャンブル(による中毒状態)とは何ぞや?
端的に言えばギャンブルにハマっている者は、手持ちの金が無くなっても手を尽くして資金を工面し、ギャンブルの負債をギャンブルで返そうとします。五十万円位なら、一週間で返せますよ勝ち続けられれば……と、根拠の無い自信を持ちながら。
……でも、ギャンブルってのは胴元(パチンコ屋や公営賭博でも皆同じです)が負けるシステムじゃありません。必ず、打つ方は誰かが負けます。その誰かに自分がなっていても根拠の無い自信で【 違う! 】と繰り返し、金を注ぎ込み続けるのです。
具体的に言えば、パチンコ屋は二割程度の客入りでも営業的に問題は無いそうです。諸経費を引いても利益が出る。個人の勝ち負けなど全く関係無く、二割の台が稼働していれば良いらしい。
では、どうして根拠の無い自信をもってギャンブルに挑むのか? それは【成功体験】という麻薬に等しい経験が全てを握っているからです。
あと千円しかない状態で金を注ぎ込み、大当たりして逆転する!! あー俺は凄い!! 明日も勝てるな!! アハハハハハ!!
……そんな事は、永遠に続きません。でも、負けても負けても↑こんな経験があれば、
【 まーた負けた! でも、勝てるよ明日も来れば……よし、朝から打って挽回してやる! 勝って昼には豪華な飯を食うぞ!! 】
とか考えながら、休みの朝からパチンコ屋に並んじゃうんです。勝てる保証なんて無いのにね……。
でも、もし家族にこんな状態の人が居たら、こう言ってみてください。
【 行くのは良いが、勝てる保証が有るのか? 無いなら時間給で働いて負債を返す方が確実だし時間も無駄にならない 】
この理屈が素直に聴ける状態なら、短時間で働けるアルバイトした方がうんと儲かります。ギャンブルなら時給一万可能? 無理だって。過去に数百万(下手すりゃ一千万かも?)を溶かした奴がそう言ってるんですからね。
さて、稲村某の場合ですが、百万円の借金を消費者金融に借りて溶かしました。一銭も残りませんでした。嫁にもバレました。そして、離婚しない代わりに全額弁護士を介して返却する道を選びました。ええ、無利子で五年間かけてコツコツとね……その代わり、ローン組めない人生でしたよ、最近まではね。
でも、この前、新しく通勤用の車を買う為にディーラーに行ったらローン組めました。過去に返済した実績があれば、車はローン組めるそうです。捨てる神あれば拾う神あり、ですね。
ギャンブル依存症は、幼い子供や妻が居ても振り払ってギャンブルに没頭し全てを失う恐ろしい病です。信用も、家族との大切な思い出を作る時間も失います。
稲村某は、小説に出会い自ら創作出来る環境を得ました。依存症と向き合いながら、作品をつらつらと書き、そして弁護士と二人三脚で返済し、今は脱却出来てます。
ギャンブルで得た金は確実に消えます。所詮はあぶく銭、有難味の無い金は手元に残りません。しかし、身を削って稼いだ金は残ります。最近はちょこっと貯金出来てます。その方が先々の為になりますから、賭博より地道な稼ぎをしましょうよ?
そして、小説を書いてみませんか? ギャンブルで何十万勝っても、ヒトに話しても「あー、凄いねー」で終わりです。しかし、小説なら上手くすればヒトに感動を与えたり、喜んで貰えたりします。形も確実に残り、書き続ければどんな出来事でも昇華させられたり無駄にはなりません。コンテストに入選すれば……と、夢すらみられます。ま、こっちはかなり難しいですが。
ギャンブル依存症は、治ります。働いて、借金を返す。そして、空いた時間に小説を書く。タダで小説は書けます。稲村某、こうして皆様の目に止まるような文章が書ける事が良い治療に繋がったと思ってます。
失った金と時間は戻りませんが、今からでも間に合います。ギャンブル依存症は、治ります。だから、もしあなたがギャンブル依存症なら、地道に働いて返しましょう。
そして、書くんです。自分がどうやって依存症を克服したかを。