18.公開
20xx/06/16 12:00
「これでよし!いっけー!ぽちっとな!」
前回と全く同じセリフでエンターキーをぽちっとなする真澄。
それによりすべての動画、記事などがどんどんアップされていく。ということらしい。正直そこらへん俺はよく分かっていない。
「今度はだれも邪魔されない!今度こそパーフェクトケームで完全勝利ー!」
はしゃぐ真澄に「そうだな」と言って思わず頭を撫でる。そして手を引っ込めた。どうも真澄を見ていると弟か妹のように思えてしまい手が出てしまった。
はしゃぐのをやめ、頭を押さえてこちらを見ていた真澄。
「将司がセクハラしてきたーーー!」
「おい!そんな気は毛頭ないぞ!」
「キャーー!変態が怒ってるーー!」
室内を一人走り回っている真澄を見てため息をつく。
その後、動画や記事は爆発的に拡散され、日本政府への抗議が活発化されることになるだろう。どんどんと上がっていくイイネなどの数を眺め名からそう思っていた。
黒瑪瑙はすでにダンジョンや魔物などの仕組みをかなりの部分で解析し終えている。もっと安全に人死のないものに変えることも可能であろう。
そんな記事内容についてもきっと賛同してくれる人たちが出てくるだろう。
「もう、私たちの役割は終わったわね・・・」
そんな世界を夢見て、黒瑪瑙は活動を止めることを由香里は決めた。
「そうだな・・・短い間だったが、お前たちに出会えてよかったよ」
「なんだよ将司!もうお別れかよ!」
「そうよ。なんなら私たちを囲っちゃえばいいじゃない!」
「おいおい!何いってんだよ・・・まあ、今日は色々疲れたし少し休憩してからここは出るよ」
そういって俺は足早に部屋をでて与えられている部屋に戻った。
さてこれからどうすっかな・・・そう思いながら荷物をかたずけ始める。仕事も無くなってしまった。することがない。またバイト探しから始めるか?
そんなことを考えていたらむなしくなってきてベットに腰掛けた。
「入っていいかしら」
「ドアは開いてるんだから遠慮するなよ。そもそもここはお前のもんだろ」
由香里はコツコツと足音をたて、そのまま俺の横に座った。
「おい。またからかう気か?」
「違うわよ。というか何時もからかってなんていなかったのよ?」
そういって肩に頭を預けてくる由香里は「失礼しちゃうわ」と口をとがらせてつぶやいていた。
「はー。じゃあ今日から無職で行くあてもない不労人を雇ってくれるとこないですかね」
「えっいいの?」
「おい本気か?俺は戦うことしかしてこなかったんだぞ?」
「いいのよ!あなたの能力ならきっと私の事業とかにも役に立ってくれるわ!・・・いや・・・違うわね。私が将司くんと一緒にいたいから・・・じゃだめ?」
あまりに真剣な顔でそんなことをいう由香里に、目線を外して照れてしまう。
そして俺の首には由香里の手が回され、それに合わせて俺も由香里の方へ向き直る。
柔らかい唇がふれ・・・
「あんまれいちゃつかれてもこっちが恥ずかしいんですけど・・・」
「邪魔しちゃわるいわよー」
高速で離れた俺と由香里は、ドアの前にニヤニヤとして立っていた二人を見て・・・そして恥ずかしくなり目線を下げた。
「くっ殺せ・・・」
誰得な俺の独り言に二人の笑いが室内にひびいていた。
次回更新 06/16 19:00
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