三話 竹取さんの不思議な家
とぼとぼと俺が教室に戻るとすでに、2時限目が始まっていた。
結局その日は、授業も聞く気にならず、ボンヤリとしたまま高校が終わった。
家に帰ろうとしたら、家が燃えたことを、今ごろ思い出した。そうだ。竹取さん家に行くのか。怖い、、、。
とりあえずインターホン押すか。
「すみません、只道ですけど。」
と、インターホンに言った瞬間、扉が開いた。
「只道さん。お待ちしておりました。どうぞ中へ。」
「あ、はい。」
言われるがまま中へ入ると、信じられない、光景があった‼️
まず、玄関。通学用の靴3足意外は、全て下駄。可愛らしい日本人形が靴箱の上においてあった。まあ、他にも突っ込みどころ満載だったが、きりがないのでやめておいた。
そして、靴を脱いで畳の部屋にはいると、またまた驚きの光景があった。
部屋のまんなかには、囲炉裏があり、魚をやいていた。
辺りを見回すと、冷蔵庫がない。洗濯機もない。電子レンジもない。テレビがない。なんかもうなれてきた。
「あ、名前を名乗るのを忘れていましたね。わたくし、輝夜と、姫と、まだお会いではないと思いますが、竹の、母の、菊といいます。そして、こちらに座っているのは、わたくしの夫の佐助です。」
「あ、はい。」
なんか、厳しそうだな……。
「輝夜!姫!竹!只道さんよ!」
「はい。お待ちください。母上。」
いや、全員来るの!?もしや、全員で俺を兎にするつもりか?ヤバい!!絶対そんなことないと思うけどめっちゃ怖い!
「はい、只道さん。お待ちしておりました。それでは、ゲームをしましょうか!」
「え?ゲーム?」
「はい、命をかけたゲームです……。」
「え!ちょっ!」
無理やり三人に違う部屋につれられた。
ああ!こんどは死ぬ確率大だ!
なんとかなってくれーー!!!