7、試練が終わって。
本日2話目です。よろしくお願いいたします。
多分今日はこれで終わりです。
「ふぅ、ようやく戻れたか。」
「お帰りなさいませマスター。」
扉を開けてまた真っ白な空間に戻ってきた。するとナビゲーターが頭を下げて待っていた。
「さっきとしゃべり方が違うよな?」
「フフっ、マスターは『試練の間』を1度クリアなさいました。これにより正式にマスターと承認させていただきました。先程のご無礼、お許し下さい。」
「ふぅ、まぁ別にいいよそれくらい。代わりにいくつか聞きたいことがある。」
「私にお答えできる事がありましたら。」
そんなやり取りをナビゲーターとしたら、いくつか分かったことがあった。
1、『試練・極』のスキルはどうやら勝手に発動するものらしい。乗り越えないといけない事が発生したとき発動するらしい。
2、『試練』を達成したものは何かしらの恩恵が貰えるらしい。但し自分で選べる訳ではなくその『試練』に合わせた恩恵らしい。
3、このスキルが発動するのは自分だけ、それにその『試練』に耐えきれず死ぬ事もあるらしい。
とまぁ分かった事はこれくらいだ。
何が目的なのか、これから何度も発動するのか?とかに関して目的はなく俺の行動に沿った試練であること、発動はもしかしたらもうないかもしれないし、明日にでもまた発動するかもしれないということだった。
今回の恩恵は天職『※※※』なのだが、俺には読めない。ナビゲーターも「現状はわからない」らしい。不安しかないわ。
「さて、マスター。そろそろお時間になりました。この空間もそろそろ閉じられます。またのお越しをお待ちしております。」
「うーん、正直また来たいとはあんまり思わないんだが。」
「マスターにそんな事言われたら私寂しいです。」
いまいちこいつのキャラがわからん。
「まぁまた来るかもしれないしな。その時はまたよろしく。」
「また、お会いする日をお待ちしてます。マスター。」
そうして俺の体が光輝きあまりの眩しさに目をつむった。
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そして目を開けると俺は教会の中にある像に向かって祈りを捧げていたんだ。
一応あしたには第1章的なものは終わる予定です。