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久しぶりに書きます

善かったら見てください!

「この中からこれから君が受け取るスキルを5つ選ばせてもらうよ。いや、違うね。君の運命がスキルを選ぶんだ」


俺の目の前にはビー玉くらいの大きさの玉がいくつも転がっていた。

その玉には小さく文字が書かれてある。


「本来はスキルを5個もあげるなんてないんだよ?これは君に対する僕のせめてものお詫びといったところなんだよ。大サービスなんだからね!」

「はいはい、分かってますよ。どうもありがとうございます。」

「わかってればいいんだよ。じゃあ始めるよ。えいっ。」


そう言いながら、俺の目の前にいるソイツが指をくいっと上にあげると、目の前の玉が正方形の箱に入っていった。


「さぁ、君の運命を決めるくじ引きの時間だよ。この箱の中から玉を取り出すんだ!」


俺は目の前のソイツに言われた通りに右手を箱のなかに突っ込んだ。


(なんかくじ引きみたいやなぁ・・・)


がちゃがちゃと玉が当たって音がする。俺はまずその中のひとつの玉を掴み箱から手を出した。手に掴んだ玉には『鑑定・微』と書かれていた。


「ふーん、最初のスキルは『鑑定・微』だね。これは見たものの名前がわかるスキルだね。」

「えっ?それだけ?」

「そうだよ。『鑑定』にもいろいろあるけど、これはいわゆる「ハズレ」だね。もう時間もあまり無い。さくさく引いてくれるかい?じゃないと君のスキルはこれだけになっちゃうよ?」

「マジかよ・・・」


ソイツに急かされて、俺はどんどん玉を引いていった。出たのは・・・


『達筆・中』・・字が上手くなる(まぁまぁ)

『器用・小』・・手先が器用になる(ほどほど)

『幸運・微』・・運が良くなる(小銭拾う程)


「なんじゃっ!こりゃ?」

「・・・へー、見事に目立たないスキルだね。結構強力なスキルも入ってるはずなんだけどなー?まぁ最後の1つがあるし頑張って!」

「うぅ・・・、頼む!!最後の1つは良いのがでますように!」


俺は箱に向かって拝んだ。

そして手を突っ込みひたすら「良いスキルを、良いスキルを・・・」と念じながら1つの玉を掴んだ。


「これだ!」

勢いよく掴んだ玉を引き抜いた俺はその玉に書かれた文字をまじまじと見つめた。


『試練・極』・・あらゆる壁(事)にぶつかる(かなりの大事)


「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・んー、ほら、まぁあれだ。最後極がついてるよ。それに試練はこの中に1つしかない(外れ)スキルなんだよー。レアだよねー。」

「・・・いや、ちょっと待ってよ、何このスキル?最初の4つはまだわかるよ?試練て何?スキルじゃないじゃん!」

「でも引いちゃったからには仕方ないよねー。君のスキルは『鑑定・微』『達筆・中』『器用・小』『幸運・微』『試練・極』の5つに決まりだね!おめでとう、君はこのスキルを使って新たな世界で新たな生活を始めるんだよ。頑張ってね!」

「いや、待てよっ!やり直しを要求する!」

「いや、もう無理。もう時間も無いことだし、早速転生を開始するね。良い人生を送る事を祈っているよー。バイバイー!」

「ちょっと待て、こんな外れスキルばかりでどーすんだよ!?せめて何か・・・」


俺が最後まで言い切る前に目の前のソイツは俺の目の前に手をかざすと俺の体は光に包まれ消えていった。


「ふー、ホントに君が良い人生を送れることを願ってるよ(笑)」


これが俺の2回目の人生の始まる前に起こった出来事だった。






「創造神様、無事彼を転生いたしました。」

「そうか・・・ちゃんとスキルは与えてやったのか?」

「もちろんですよ!」

「ちゃんと選ばせて決めさしたのか?運命神よ。」

「あ、当たり前ですよ。自分で決めたスキルを持って転生して行きましたよ。すっごく喜んでいましたし。」

「そうかお前は少しイタズラ好きなところがあるからのぅ、くじ引きかなんかで適当に決めたのかと思ったわ。」

「ドキッ!?い、いやだなぁそんな事するわけないじゃないですかぁ。創造神様も人聞きの悪い。」

「ほっほっほっ。すまんの疑り深くて。」

「いえいえ。では僕は他の仕事が残っていますので、これで失礼しますね。」

運命神は足早にその場を去っていった。

(ヤバイなぁ、やっちゃたかなぁ?まぁ大丈夫だろ?大丈夫だよね。がんばれ竜太郎君!僕のためにもっ!)










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