一人目の犠牲者 伊勢界 飛鯛
自分を犠牲にすることにより異世界人を現実世界に呼び戻すことに成功する。
その人物は魔法使いらしいマントと右手に杖、左手には魔法書を広げていた。
いきなりの出来事だったのか召喚者は声を上げた。
「ここはどこだ!また、転送魔法か!いい加減飽きたぜ!
そして、見たこともない場所だな!」
その発言に徳兵衛は必死に笑いをこらえながら召喚者に問いかけた。
「お前、ここが何処だか分からないようだな!」
と召喚者に問いかけた。
「お前は誰だ!貴様!まさか!帝国軍のものか!」
と意味不明なことを言い始める。
「バカだな!お前、ここは日本だよ!
そして今日から俺の奴隷になれ!
あと、お前の名前は伊勢界 飛鯛か。
ださい名前だが覚えておくとするか」
と徳兵衛が召喚者に話した。
「どうして俺の名前を知っている。
そしてなんでこんなことになったんだ。
俺は異世界に転生したはずなんだが。
この偉大なる大賢者様に歯向かうというのか!仕方ない。
くらえ!サンダーストーム!」
しかし飛鯛がスキルを唱えても一向に発動することがなかった。
「なぜだ・・・。」
と混乱するのに対し
追い打ちをかけた。
「そりゃそうだ!日本だからな!よし、私も犠牲も払ったことだしタップリと社畜にしてやる!」
と狂言すると飛鯛は狂乱し徳兵衛に襲い掛かった。
「どうやら、転生しても元は日本人だな。社畜という言葉に面白い反応見せやがる」
と面白がって虐めていると又本が光り始めた。
「また。光りやがった、開いてみるか」
と呟き徳兵衛は本を開いきページを開いた。
すると新しいページに文字が浮かんできて以下の事が記載された。
”
あなたの正気度は現在19です。
3減らすことにより転生者のスキルを引き継ぐげます
さらに追加で5使うとステータスを引き継ぐことができます。
どちらか一回だけ使用できます。
ただし、5以下にならないように注意してください。
回復方法の追記も記載します。
毎朝6時に神棚でお祈りしてもらえると
1回復いたします。たまに2倍キャンペーンもしておりますので確認しておきますように
ご協力お願いします。
能力使用方法は自動に脳内にインプットされますので
初心者でも扱いやすいようにアップデートしてあります。
最後に本を所有している限り召喚者は絶対の服従になりますのでご安心ください。
では、良い旅を
GOOD LUCK!
法仏殿運営者 けにゃ神
”
と書いてある。
一通り読んだ後、俺は残りポイントが19もあるので8を使いすべての能力を引き継ぐことにした。
「11になったが後8日ログインすれば回復するしな」
と独り言を言った。
精神維持出来ていない飛鯛は発動もしないスキルスキルの呪文を中二病のように発言していた。
徳兵衛は狂人となりかけている本人に追い打ちを掛けた。
「お前いい加減目を覚ますんだ。俺は社長だぞ?お前は奴隷だ!
わかるだろ?さっさと働け!
俺様に見告げ!あと労基だと?
そんなのこの世にないわ!」
と飛鯛に狂言した。
「いやだ!帰る。せっかくの理想の世界に行けたんだ!帰る!」
と子供のように駄々をこね始め手が付けれなくなり始めた。
「お前はどこの世界に行っても奴隷なんだよ!
わかるだろ?理想なんてねえんだよ!
現実を見ろ!
お前は俺の奴隷だ!
俺を裕福にすればいい!そして満足したらお前を殺す!」
そいうと泣きじゃくりパニックを起こし始める。
何時もより気分がよくなり試しにスキルというのを使ってみたくなった。
自然と脳内表示され始める。
移植されたステータスと使用可能であるスキルがイメージとして浮かび上がる。
「こりゃ面白い!お前こんなことしてたのか!では、貴様を実験材料にしてやる」
とガクガクと震え上がる飛鯛に爽快な気持ちよくなった。
3つのスキルが表示され一際目についたスキルがあった。
それはソウルディッストラクションというスキルであった。
スキル名にポインタを充てると説明さんが表示された。
”相手の精神を崩壊させ一定時間精神異常をきたす”
と説明がされてあった。
「しかし、魔法というのはマナを消費するのが一般的なんじゃないのか?
何も書いてないぞ!使い放題か?」
と疑問を抱いたが試し打ちすることにした。
跳鯛に唾を吐きかけるようにスキル名を唱え始めた。
「ではいくぞ!ソウルディストラクション!」
唱え終えると眩い光が部屋を包み込んだ。
すると飛鯛の足元に巨大で半透明な両手が現れ全身を握りつぶした。
徳兵衛は膨大なエフェクトに思わず声がでて笑いが止まらなくなり腹を抱えた。
「いつもと違う爽快感!やっぱりいいものだ。
しかし親父は之が言いたかったんか。
奴隷を作り傾いた会社を立ち直らせよと。
おまけにストレスも発散できるじゃねぇか!
それと、お約束のスキル消費というのも無いみたいだな。
デメリットねぇじゃん!」
と浮かれていた。
状態が一通り収まり、倒れている飛鯛に近づき顔を覗き唾を吐きかけた。
「面白いやつ!
見事に泡吹いてやがる!
この程度で大賢者ですか。
魔法者なら耐性つけとけよ!
まぁ今は奴隷だけどな!」
見事に精神崩壊起こしてるようで顔が涙と涎で汚れ下半身は身動きが出来ないほど腰が砕けていた。
「家に帰りたい。家に帰りたい」
と永遠にループし始めた。
「遂に壊れたか。
しかし使い物にならねーな!やりすぎたか・・・。
本当に計画性のない俺もダメだなぁ。
だから会社が倒産っしそうになるわけだな。
まぁいいや。
ちょっと状態異常治るまで後ろで寝かせてみるかな」
と徳兵衛は汚れた体を清潔にしてあげて
寝室に寝かせることにした。
「さてと次の発注先は長野県か・・。
明日も早いし寝るとするか。
そして、その後どうするか。
営業先で考えるとするか」
といって崩壊した奴と添い寝し部屋の電気を消した。