焦がした味の四滴目
(『変わりたい』ココロから強く思うほど…)
伝わる。つたわる?
ほんとうに?
自分にすら届いていないのに?
自分の感情の整理が出来ない。
どこかに吐き出してしまいたい。大丈夫?って、話聞くよ?って、その言葉が欲しい。本当に話を聞いてくれる訳じゃなくても、その言葉で心を支えて欲しい。
でも、だからといって、SNS で呟いて<かまってちゃん>認定されるのは避けたい。
「世の中には自分より辛い人が」なんて、聞き飽きた。自分は恵まれている。だから、自分は弱音を吐いちゃいけない。
弱音を吐いて嫌われたくない。
そうやって抑えてきたものが、溢れて零れて流されてしまいそう。
(俺だって頑張ってるんだよ…!褒めて…ほしいんだよ。)
自然と涙が溢れた。頬を伝う涙を止める術は、俺には無かった。
(不安な気持ちは、きっと深夜のせいだ。)
寝よう。明日目が覚めても、覚めなくて永遠が来たとしても、それがきっと進まなきゃいけない方向なんだ。
無理矢理にでも頭を回して、落ち込んだ気持ちの悪い自分を…。
その日は夢を見た。
いつもの教室だ。
自分は隅に立っている。
真ん中辺りで仲の良い面子が話している。
近づくと笑い声だ。
どうやら誰かの陰口だ。
自分のことではない、あいつらはそんなことをしないと頭では、理性では理解している。
なのに、なぜこんなにも不安になるのだろう。
次で完結です