信仰とは時に暴走する
異変は朝から始まった。
「おはようございます女神様!」
「違う」
ノア即答。
「本日も尊き御姿を……」
「違います」
「加護を授けてください!」
「授けません」
「日課化してない!?」
リナ絶叫。
信者たちはすでに完全適応していた。
順応力が異常。
「本日の儀式を開始します!」
「待ちなさい」
嫌な予感しかしないワード。
庭に整列する信者集団。
なぜか厳かな空気。
「なにしてるの……?」
ガルドが困惑。
「感謝の舞です!」
「やめろ」
全員即答。
始まる謎の集団ダンス。
完全に宗教画面。
終末世界とは思えない光景。
「なんなのこの拠点……」
ノア本人が一番困惑。
「やめてください!」
「私は神ではありません!」
信者たち感動。
「なんと謙虚な……」
「解釈を強化するな!!」
さらに悪化。
「奇跡の再現を!」
「噴水起動!!」
「やめなさい!!」
──ドバァァァァァ!!!
湖、嵐化。
信者びしょ濡れ。
「なぜ自爆するのよ!?」
「尊い……」
「修行扱いになってる!?」
別の信者。
「聖域拡張を試みます!」
「やめろ」
──ピキィィィン……
勝手に設備増設開始。
「ノアの暴走が伝染してる!!」
「なぜ権限が!?」
「盗んでいません!」
「信用できない!!」
エリシア緊急介入。
──シュン
現象強制停止。
「勝手な改変は禁止です」
「女神様の御業です!」
「違います」
即否定。
「この拠点」
エリシア真顔。
「危険存在が多すぎます」
「増えたわね……」
極めつけ。
「「「女神様万歳!!」」」
「やめてえええええええええ!!」
ノア、精神的限界。
「なぜこうなるのですか……」
「日頃の行いだな」
「理不尽です!!」
こうして。
拠点の日常は新たな段階へ突入した。
ノアだけでは収まらないカオス空間。




