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文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


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最上位護衛官、ついに職を得る

「……なるほど」


エリシアが真顔で呟いた。


庭の惨状を眺めながら。


主にノアのせいである。


「どうした」


俺が聞く。


「理解しました」


珍しく確信に満ちた声。


「この拠点には」


一拍。


「治安維持要員が必要です」


「いらない」


リナ即答。


「いや待て」


ガルドが真顔で言う。


「必要だろ」


満場一致。


「必要だな」


「必要ね」


「必要だ」


「えっ」


ノアだけが困惑。


「平和な拠点ですよ?」


「お前がいる限り無理だ」


エリシアは冷静に続ける。


「落とし穴」


「旧式です!」


「暴走設備」


「高性能です!」


「爆発調理」


「事故です!」


「……十分脅威環境です」


完全論破である。


「よって」


姿勢を正す。


完全に仕事モード。


「私が担当します」


《拠点治安維持担当 エリシア》誕生


「待ちなさい」


リナがツッコむ。


「治安って何をするのよ」


「危険要素の排除です」


視線がゆっくり動く。


ノアへ。


「えっ」


「まず第一対象」


「待ってください!?」


「最優先危険存在」


「私ですか!?」


「異議は?」


「あります!!」


だが周囲。


「妥当」


「妥当ね」


「妥当だな」


「なぜですか!?」


「前科が多すぎる」


その日から。


エリシアの活動が始まった。


■ 治安維持活動


──ガコン


落とし穴消滅。


「ロマンが!?」


「不要です」


──ピキィィィン


暴走設備停止。


「便利なのに!?」


「危険です」


──ボンッ


調理器具強制制限。


「料理の自由が!」


「世界の安全が優先です」


ガルド感動。


「……この人すげえ……」


リナ深く頷く。


「初めてまともな拠点運営が……」


俺も同意。


「圧倒的安心感だな」


ノアだけが不満顔。


「拠点の楽しさが減っています……」


「安全性が上がってるのよ」


エリシアは静かに言った。


「安心してください」


嫌な前置き。


「ノア専用監視体制を構築しました」


「重い!!」


「24時間監視です」


「やめてください!?」


こうして。


拠点に初の常識的秩序が誕生した。


ただし。


ノアだけは例外だった。

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