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文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


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33/34

格上の連中はだいたい濃い

《ヘリオス連合》代表団。


緊張感漂う対話空間。


だが。


空気が微妙におかしい。


主にノアのせいである。


「改めて名乗ろう」


代表の男が静かに言う。


「私はヘリオス連合幹部――」


「どうぞお茶です!」


「待て」


ノア、秒速で割り込み。


交渉空気即死。


「なぜ止める」


代表の後ろから低い声。


現れたのは一人の女性。


黒髪。


鋭い視線。


無駄のない立ち姿。


完全に強キャラの気配。


「……護衛?」


リナが小さく呟く。


「どう見ても強いな」


ガルドも即断。


女性は冷静だった。


非常に冷静。


「未知拠点での飲食は危険です」


「正しい」


「正しいわね」


「正しいな」


「えっ」


ノアだけがショック。


「毒など入れていません!」


「そういう問題ではありません」


完全に論破である。


「私はエリシア」


女性が淡々と名乗る。


《ヘリオス連合直属護衛官 エリシア》


雰囲気が完全に違う。


この作品には珍しいタイプの美人。


「護衛って……」


リナが少しだけ警戒する。


「戦闘特化個体です」


「個体って言うな」


代表が軽く咳払い。


「彼女は連合最上位戦力だ」


「ほう」


「なるほど」


「強そうね」


ノアだけがやたらキラキラ。


「ライバルですね!」


「違う」


「違うわね」


「違うな」


エリシアはノアを見る。


真顔で。


数秒間。


「……これが例の人型AI……」


評価が非常に冷静。


だが次の瞬間。


「脅威度評価を更新」


「え?」


「最上位危険存在」


「違う違う違う違う」


リナが慌てる。


「ただのポンコツAIよ!?」


「違います!」


「報告通りですね」


なぜか納得顔。


「どう見ても災害級です」


「否定できない」


「否定できないわね」


「否定できないな」


「えっ」


ノアだけが不満そうだった。


「評価が極端では?」


「お前の行動がな」


こうして。


拠点に、


新たな“まとも枠”が投入された。


ただし。


ノア基準ではなかった。

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