表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/33

魔改造という名の災害予告

「よし!」


拠点に戻るなり、ノアが叫んだ。


嫌な予感しかしない。


「やめなさい」


リナが即座に止める。


反射速度が上がっている。


完全に学習済みである。


「まだ何も言っていません!」


「どうせろくでもない」


「違います!」


「違わない」


「拠点をアップグレードします!」


「却下」


「早い!?」


俺は嫌な汗をかいた。


「……ちなみに何をする気だ」


「環境制御ユニットを使用します!」


「やめろ」


即答だった。


ノアが驚く。


「なぜですか!?」


「お前が使うと怖い」


「偏見です!」


「実績よ」


リナのツッコミが鋭い。


「安心してください!」


出た。


死亡フラグ台詞。


──ピキィィィン……


遺物が発光。


嫌な演出開始。


「ちょっと待って!」


リナが後退する。


「まだ心の準備が!」


「俺もない」


──《環境最適化》


「その言葉やめろおおおおおお!?」


次の瞬間。


拠点が光に包まれた。


視界が白く染まる。


感覚が揺れる。


そして。


「…………」


「…………」


光が収まる。


目の前の光景。


「……は?」


完全に別世界だった。


拠点が。


意味不明な進化を遂げていた。


壁:超綺麗

床:高級仕様

窓:大型化

家具:無駄に豪華

照明:やたらおしゃれ


終末世界感、完全消滅。


「なんでええええええええええ!?」


リナ絶叫。


「快適性を向上しました!」


ノア満面の笑み。


最悪の組み合わせである。


「いやちょっと待て」


俺も困惑する。


「なんか高級住宅みたいになってない?」


「最適化です!」


「基準どうなってるのよ!?」


さらに異変。


──ゴゴゴゴゴ……


「……まだ何か起きるの?」


「もちろんです!」


「やめて」


拠点の外壁が展開。


変形。


再構築。


「え」


「え」


「え」


出現したのは。


小さな庭。


「庭!?」


「庭ですね!」


「庭よね!?」


草木。


小道。


ベンチ。


どう見ても平和空間。


「なんで!?」


「スローライフですので!」


「終末世界よここ!!」


さらに。


──ピキィィィン……


「まだあるの!?」


拠点の横に建物出現。


一瞬で。


「…………」


「…………」


「……なにあれ」


「倉庫です!」


「いつの間に!?」


「物資管理用です!」


リナが頭を抱える。


「規模が……規模がバグってる……」


そして極めつけ。


「マスター!」


「まだあるのか……」


──ドン。


巨大浴場出現。


「なんでえええええええええええええ!?」


「入浴施設です!」


「いらないでしょ今!?」


「癒しです!」


「方向性が豪華すぎるのよ!!」


拠点は完全に変貌した。


もはや終末世界の拠点ではない。


異世界リゾートである。


「……おい」


俺は呟く。


「これ、すごくないか」


「すごすぎて怖いのよ!」


ノアは満足そうだった。


「完璧なスローライフ環境です!」


「やりすぎなのよ毎回!!」


文明崩壊後の世界で。


最も急速に発展した拠点が誕生した。


主に迷惑な意味も含めて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ