7 「なんでいるんですか-?!」
「それで、ザクロさんはどうしてここに?」
もしかしたら、この約束はやっぱり無理になりました、などと告げにきたのだろうか?
カトレアは恐る恐るザクロに聞く。
「別に?協力者はオメェも欲しいかと思ってな。オレ様は契約はきちんと履行するのがモットーだからな!」
カトレアはザクロの言葉を聞いて胸を撫で下ろした。
「助かります!私一人では何をすればいいのか考えるのに時間がかかっていましたから」
「あと、腹減った。なんでもいいから用意しろ」
そっちが本音ですね。
カトレアは先ほどよりもイキイキしているザクロの声にガックリと肩を落とす。
カトレアは不安になったが今は1人でも協力者が欲しい。そのために望まれているのならば仕方がないと、この愛らしい子狼に変身しているザクロのご飯を用意するため、メイドを呼ぶベルを鳴らした。
数分後、メイドが部屋の扉を叩いた。
「何か御用でしょうか?」
「扉は開けずないで」
「…かしこまりました」
「夕食を…」
カトレアが扉を開けるのを拒否して、内側から命令をしようとした。しかし、ザクロが急に元の姿になり、口を塞いだ。
カトレアは突然のことに驚き、目を見開いてザクロを凝視する。
「夕食を用意しちょうだい。2人分とデザートもつけてくれると嬉しいわ」
ザクロの口から出たのはカトレアの声だった。
ちゃっかりとデザートまで要求するザクロ。
「…2人分ですか?」
メイドも普段少食のカトレアが急に2人分も頼んだため、思わず聞き返してしまう。
「ええ、とてもお腹が空いてるの」
「かしこまりました」
メイドは早急にこの場から立ち去り、カトレアもと言いザクロの食事を用意しするよう厨房に駆け込んだ。
ザクロは別に人間の食事は必要としません。
味覚はあるので気になったり、気が向いたら口に入れる趣向的なものという考えです。




