No.5 足の確保
20231211修正
「うーん、バルバリッチャは1発だけのデバフしかやってないけど、さっきよりも更にさっくり片付いたな」
「そうだねぇ、でもバルバリッチャの忠告通り、12人倒したのに能力値の上昇は6人を2人で倒した時よりも少ないねぇ。『用法用量をよくお確かめの上でお使いください』って言う運営のメッセージなのかなぁ?」
「だろうなぁ。さて、お楽しみのドロップだが…………」
6人パーティー2組、計12人のプレイヤー達は、その場所に向かってみるとどうやら同じクエストを受けて手柄の取り合いで一触即発の状態だった。
そんな注意散漫な彼らにいきなり《ディアヘヴィ》という相手の行動を阻害する魔法を叩きつけたバルバリッチャ。
そこにノートの《エクスパンド・ダークブラインド》と《エクスパンド・マストサイレント》(対象を『沈黙』状態に。沈黙状態の時、対象は魔法が使用できない)が炸裂。どちらも本来簡単に成功する魔法ではないが、ネクロノミコンによるチート級効果のゴリ押しで問題なく成功。
ただの案山子になった12人をユリンが滅多斬りにして終わったのだ。故に特に感慨もなく2人の興味はすぐにドロップに移った。
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グリーンヒールグラス×1
初級ライフポーション×4
初級マナポーション×1
ノーマルクロスボウ×1
汚い棍棒×1
ゴブリンファイターの表皮×1
研磨剤×1
ブルージェル×1
初級錬金触媒×1
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「ま、こんなもんだよな」
「今ヘルプを読み直したけど、PK時にPLからドロップするアイテムは、装備しているアイテム以外からランダムだって。レア度で若干の補正はかかるみたいだし、妥当だと思うよ」
「そうだな、“ゴブリンの脳味噌”が逆に良すぎたよな」
ノートとユリンでアイテムの考察をしていると、バルバリッチャが声をかける。
「主人らよ、また感知したぞ。主らと同じ気配が4人、普通の奴が1人。配置的に護衛をしておるようだ。どうだ、妨害するのもまた一興だと思わんか?」
ニマニマとしながら問うバルバリッチャ。
ノートとユリンは顔を見合わせると、了承する。
「オッケー、いよいよ本格的に悪の道へ進んでくわけだ」
「うん、利用規約でも特定のプレイヤーに何度もPKしたり妨害をしたりするとGMもペナルティを与えてくるらしいけどね、不特定多数ならロールプレイの一環として許可されてるよ!」
◆
「で、またあっさり終わったな」
「4人程度じゃねぇ、12人に慣れると特にどうってことないよね。バルバリッチャのテンションが高いのもあったけど…………」
「ハハハハハハハ!!ハハハハハハハハッ!!」
4人のPLをまとめて瞬殺したノート達。
高笑いするバルバリッチャの目の前には青ざめてプルプル震えるNPC。そのNPCは馬車を操作していたが、馬も勢いあまってバルバリッチャが殺してしまったため逃げられないのである。
「鑑定結果は商人だったぞ。多分護衛のクエストだったんだろうな。荷台の中身も商品が積んであったし」
「初級ライフポーション×20、初級マナポーション×20、初級パワーポーション×20、クールタイムカットクリスタル×10、グリーンヒールグラス×50、ブルーマナグラス×50、レッドパワーグラス×50、ブルージェル×100、研磨剤×50、他にもあと30種類ぐらい商品があるよ!」
「これって強奪できるのか?」
「んーっとね、公式サイトを見てみる限りだと、強奪は可能だね。その代わりほぼ全ての商人達と敵対状態になるから非推奨だって」
「要するに、俺たちに目立ったデメリットは無しと」
ノートが頷くと、商人NPCに剣を突きつけるユリン。商人は慌てて御者台から転げるように退いた。
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【上級馬車を強奪しました】
【所有権が移行します】
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そうするとメッセージが脳内に直接響く。
「お、御者を殺す必要はないのか。ほれ、さっさと行け」
ノートが顎でクイっとファーストシティを指すと、中の人がいるのでは?と思うほど人間らしい動きで命からがら走って逃げていくNPC。それを見てバルバリッチャは不満気な顔になる。
「なんだ、奴は殺さないのか?つまらんぞ」
「バルバリッチャ、俺らと同じ気配の奴らは何度でも殺せるから何度でも俺らの悪意を見せつけられるが、奴はおそらく復活しない。つまり一回きりしかないんだ。確かにここで殺すのは大いなる悪意だ。だが、あえて生かすことでまた商品を強奪できるし、ムキになってさらに護衛を増やしたらまた叩き潰して恐怖のどん底に突き落とせばいい。こっちの方が長く愉しめるだろ?」
「ほぅ、その意気や良し。ならば見逃してやろう」
PLは復活するので問題ないが、通常NPCは殺害するとペナルティがつくとのことなので口からでまかせで押しとどめたノート。バルバリッチャも理解を示したようで鷹揚に頷くと、荷台に乗り込みドスンと我が物顔で座る。
「(…………うーん、この馬車を放置してしまうのはもったいないな。でもバルバリッチャが馬を殺したせいで移動もできないしなぁ。てかNPCが殺人教唆とかこのゲーム大丈夫なのか?)」
アイテムは保持数制限があるので鹵獲した品物全てを手に入れることはできない。だが馬車にはアイテムボックスが付属しており放置するのは非常にもったいない。どうにかしてこれを動かせないかとバルバリッチャのことを頭から追い出しながらノートは思い悩む。
バルバリッチャは「人力車でもすれば良い」と宣うが最もそれに適したパラメータを持つバルバリッチャ本人は当然のことながら牽く気は一切無し。ノートはステータスの問題で牽くことが出来ず、ユリンは軽々牽けるが強みである機動性がなくなってしまう上に体力の方が足りないので却下。
何かいい魔法とかないかと、新しく取得した魔法のリストをつらつら眺めているとノートはピッタリの魔法を見つける。
「(お、これいいじゃん。必要な物は馬の魂×1、PLの魂×10、アンデッド系の魂×50、馬の部位×1、スケルトン系部位×50、表皮系×1、武器×1、自分が所有権を持つ馬車…………あと50000MONか。MONって変な通貨の名前だな。PKのお陰でMONは沢山あるから助かった。ギリギリ足りるな。どの道使い道ないし使っちまおう。触媒は安定のネクロノミコンでいいよな)…………オッケー、ユリン、解決できそうだ」
「え、本当!?どうやって!?」
「ま、みてなよ。《特殊下級召喚死霊・グレートスケルトンキャリッジ》!」
牽く者のない馬車の下に展開された魔法陣。紫色に発光し、魔法陣が黒いタールのような沼に沈む。その沼が車輪の一部を飲み込むと沼が這う様に車体全てを覆っていく。
「うわぁ、なにこれ!?え、凄いカッコいい!」
「ほぅ、また面妖な物を召喚したようだな」
バルバリッチャが腰掛けている部分を除き全てが泥に飲み込まれると、ベールを剥がす様に泥が弾ける。そこにあるのは、まるで幽霊船の馬車版のように馬車が激しく劣化し黒い炎と霧を纏っている車体。車輪の部分は特に炎が激しく、ホロも黒ずんでボロボロだが逆に雰囲気が出ている。備え付けのボックスも金の髑髏がついた怪しげな箱に。何より、御者台には青白いスケルトンがいつの間にか乗っている。ボロボロの帽子を被っているが、帽子を取ってペコペコと頭を下げる姿はなんともコミカルだ。
更には車体が発光すると車体から伸びた紐の先に黒い炎を纏いながら骨だけの馬が出現した。
「馬と御者がセットで付いてくる幽霊馬車だよ。凄まじい性能だぜ」
「いいぞ、これはいいな!主人よ、褒めてつかわす!これは良き馬車だ!」
だがそれに1番テンションが上がっていたのは、ノートでもユリンでもなく、バルバリッチャ。まるで子供のように目を輝かせて大絶賛である。
「そりゃどうも。コストが高いから気に入ってくれて何より。インスタントの召喚じゃない本召喚は今は最大5枠しかないが、そのひと枠潰しての召喚だからな。性能もいいぞ」
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特殊下級死霊・幽霊馬車・ユニーク
ランダム追加技能・占星
・悪路走行可能
・狭域通過可能
・死霊系誘引効果・大
・御者スケルトン付属(御者のみ可能)
・馬車骸馬付属
・性質・中立以上のPLは乗車不可
・死霊系・悪魔系以外のNPC乗車不可
・アイテムボックス空き×200
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「本来はこんな物召喚するとヘイトも爆上げ、性質も激下がりだが、俺たちにとってはもうマイナス値カンストしてるから実質デメリット無し。最高の馬車だ」
「良いのぉ良いのぉ!早速使ってみるがよい!」
何故か召喚してないのに自慢げなバルバリッチャ。ノートとユリンも荷台に乗り込むと、ノートが命令を下す。御者スケルトンがパシンと縄を鳴らすと、馬車はそのボロボロでおどろおどろしい見た目と裏腹に少しスローペースだがかすかな振動すらなくスムーズに動き始めた。
「ノート兄、目的地は何処なの?」
「一度墓地に戻りたい。バルバリッチャ、あの地下空間は自由に出入り可能か?」
「我が主人らのみ可能だ。墓周辺のエリアまで接近すれば念じるだけで戻れるであろう」
ノートはそう言うことなら是非とも向かわなくては、と幽霊馬車を墓地に向かわせる。どうやら幽霊馬車は微かに浮いているらしく、全く揺れがないし車輪の音も無い。木々の狭いエリアも霞のようになって通過できる。だがそれが適応されるのはアイテムなどのオブジェクトだけらしく、PLは気を付けないと引っかかったりめり込んでダメージを負う。
ノートが岩にめり込みかけて瀕死になったのは笑いごとだが、それは即座にバルバリッチャが岩を破壊してくれたお陰で助かったからだ。死んでいたら笑えなかっただろう。ノート達にとってアンデッド系の知能の低さを改めて実感出来たので結果オーライな側面もある。
それ以降ノートは出来るだけ狭いエリアは通過しないように命令。あるいは通過時に許可申請をするようにし、少し時間はかかったが無事にファーストシティの墓地まで戻ってくる。
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ダンジョン:ファーストシティの墓地
推奨ランク:5
ダンジョンに入りますか?
Yes/No
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特殊エリア:地獄第八圏五濠之獄吏バルバリッチャの牢獄
推奨ランク:不明
特殊エリアに入りますか?
Yes/No
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2つの選択肢が提示されノートは迷い無く特殊エリアを選択。シュンっと幽霊馬車ごと彼らの姿は消えた。
◆
「特殊エリアよ!俺達は帰ってきた!」
「まさか戻れるなんて思ってもなかったねぇ〜」
先程はサイズのせいかシールドファングスケルトンは一緒に転移しなかったが、今度はあの馬鹿でかいドーム状の空間に幽霊馬車ごと転移できていた。
「バルバリッチャ、この空間はなにか注意すべきことはあるのか?」
「ん?そうだな、まず資格無き者が踏み入れれば大いなる災いがその者を襲うだろう。加えて、我に認められぬ悪意を持つ者は、この場ではまともに生きられぬだろう。せめて悪魔か死霊でも無くばこの世に生を受けた事を後悔しながら死に絶えるであろうな」
「了解した。鑑定できないから助かったよ。教えてくれてありがとな」
「なに、礼には及ばぬ」
バルバリッチャは尊大な口調で述べると、ゴロンと荷台に寝転がり寛ぎ始めた。どうやら相当気に入ったらしい。バルバリッチャは放っておくことにして、ノートとユリンは馬車から降りる。
「図らずも安全な空間が手に入ったねぇ。超ラッキーだね!」
「そうだな、俺らに取っては結構なアドバンテージだ。さてユリン、いよいよミニホームのお披露目だ!俺としてはそっちが気になるぞ!」
「そうだね!使ってみようか!」
そう言って幽霊馬車の横にミニホームをニコニコ顔で設置したユリン。だがその実態は言葉を失う物だった。
「…………あれだね、ホームって名前だからなんかちょっとした家でもできるかと思ったら、これデッカいテントだね」
「正式には、最早化石レベルの宿営用天幕だな。性能はどうなってるんだ?」
「えっと大きさと見た目以外の性能は、運営が発表してた物と大きく変わらないと思うけど…………」
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▶︎ミニホーム
・持ち運び可能
・使用限界無し
・天幕状ホーム(グレードアップ可能)
・1人当たり2m×2mエリア(グレードアップ可能)
・1エリアにつき1つ初期インテリア『リカバリーベッド』(グレードアップ可能)
・1エリアにつき1つ初期インテリア『オンリーアイテムボックス(空き数500)』(グレードアップ可能)
・施設の購入・設置が可能
・ホーム重複不可
・リスポーン地点化
▶︎リカバリーベッド
・簡易リスポーンポイント
・このベッドに横たわり休息状態になることでHP・MPの回復
・プレイヤーに連動して味方NPCも同様に回復
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天幕に近づいてみるとメニュー画面が表示されたのでノートは2つのうち1つの部屋を選択。早速入ってみると、縦横2m高さ2.5m程度の化学繊維の布で間仕切られた空間が。天井にはこれまた化石級に珍しいオレンジ電球がつる下げられており、硬そうなベッドと木箱が部屋の隅に置いてある。
「(コイツはひでぇや。これじゃミニホームつうかただの豪華なテントじゃん。しかも運営の告知ではホームって普通水道とか調理場とか作業台とか色々完備してる良い物の筈なんだが、必要最低限しかないわけだ。でも強化可能なんだよな………なにをすれば強化が………………げっ、リアルマネーもMONも両方必要なのか!?運営め、足元見やがって)」
ノートが地団駄を踏みたくなるほどミニホームはショボかったが、本来超高額な筈のホームの機能を一部でも使用できるのだからと、心に強く言い聞かせて溜飲を下げる。
そこでピロンと通知が。
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PL:ユリンが立ち入りを申請しています。
許可しますか?
Yes/No
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こんなボロでも一応プライバシーはあるのか、と苦笑しながらYesを選択。幕に描かれた扉の絵が発光すると、ピョーンとユリンが飛び出してきたので抱きとめる。
「ノート兄!このホーム全然ダメだね!課金しなきゃ埒あかない!寧ろ馬車の方がいいくらい!」
「同意見だな。街中に入れない以上俺たちは今後このホームが超重要になってくるから、多少の出費は目を瞑るしかないな。だが、そうなるとMONが足りない。だがALLFOは魔物を狩っても直接MONは得られない。例外はプレイヤーを殺害した時のみ。PK時には殺害したプレイヤーの所持していたMONの何割かを奪える」
「つまり?つまり!?」
「…………PL狩りでもするか?」
「ヒャッホー!ボク、バルバリッチャ誘ってくるね!」
小学生のように無邪気に喜びホームから出て行くユリン。その姿を見てノートは思わず苦笑するのだった。
ALLFO、本当に神ゲー?(´・ω・`)くそげ の香りしてない?
(´・ω・`)らんらんは豚だから難しいことはわからないよ
解説
【アイテム】
アイテムにはいろいろな種類がありますが、同じパーティーを組んでいるプレイヤーとは一部アイテムを除いて共有可能です。アイテムには品質があり、当然品質が高いアイテムほど使い道が多くなります。
PLが所持できるアイテム数は限界があります。増やしたければアイテムなどを活用しましょう。
武器・防具などの装備品は耐久値と強化限界数が設定されており、耐久値が下がると能力値も下がるので定期的なメンテナンスが必要です。例えば研磨剤などは刀剣の耐久値回復アイテムとなっています。
耐久値は、完・普・劣・危・壊の大きく5段階に分かれており、使用するほど『完』から『壊』に進行していきます。耐久値減少とそれにかかわる回復アイテムの関係は指数関数の関係にあり、ほったらかしにすると回復には必要以上に回復アイテムを必要とします。
また耐久値が0になってから攻撃を喰らうと破損状態になります。破損しても復元は可能ですが元の性能より下がることがほとんどです。『危』の段階まで行くと素人ではどうしようもできません。専門の人に修理を依頼しましょう。当然、回復はすれば耐久値は元に戻りますが回数を重ねるほど『耐久値の減少スピード』は加速します。
この状態になったら武具にそのアイテムを使い続けることはあきらめましょう。しかし一つの武具を大切に使うことは決して無駄になりません。その愛用した武具を捧げ、祈祷師と鍛冶師の力を借りることで、新しく使う武具の基礎能力値をかなり上昇させることができます。(更にAIがデータを蓄積してくれるので新しい武器がそのPLにより扱いやすくなるように重心などを勝手に調整してくれることもあります。)
※そしてこれを繰り返し武具を大切に扱う者には新たな職業や可能性が芽生えることも…………?
モンスタードロップは、魔物などを倒すことで手に入れることができます。ドロップは大まかにノーマル、レア、スーパーレアの三段階に分かれており“特定の職業についていないとドロップしないアイテム”なども存在します。例えば『脳みそ』系のドロップは普通の職業に付いているとドロップしません。なぜなら脳みそは『綺麗に取り出すことが難しく価値の見極めが難しい』という設定が定められているからです。ただし、その職業の人物からその手の特殊ドロップアイテムの収集のクエストを受容している場合は、極まれにドロップするようになります(ただし品質はやはり落ちる)。
そんな時には各職業に対応した特殊消費アイテム“技術書”を使いましょう。これを使うと一定時間ドロップ傾向がその『技術書』の対応する職業に変化します。
面倒に思えますが、『技術書』が必要な事態に陥ることは多くはありません。ドロップ傾向はパーティー・味方NPC内で共有されるので、例えばユリンが倒した敵からもネクロマンサーしか使わないアイテムなどがドロップします。特殊なクエストや非常に偏ったパーティー編成が発生しない限り『技術書』がたくさん必要、という事態にはなりません。
各アイテムのちょっとした補足
ライフポーション:HPを回復。おまけで空腹度も少し回復。飲みすぎ注意。美味しくありません。職人PL達が改善してくれるのを待ちましょう
マナポーション:ライフポーションのMP回復バージョン
パワーポーション:これでみんなモリモリマッチョマン!というほど安直なアイテムではない。物理攻撃力が上がる不思議な魔法薬。ピリ辛で漢方くさい。職人さん早急な改良を求む
クールタイムカットクリスタル:砕くと指定した魔法・スキルのクールタイム、またはリキャストタイムを縮める。序盤故に気休め程度。使うと蓄積された経験値も減ってしまう致命的なデメリットも。つまりこのクリスタルは…………。そのまま使うのではなく、素材として使う方がよい。
“時の神”を祀る教会にて神の恵みとして販売されている。製法を知りたくば宗教関連のクエストを進めるしかない。祈祷師などなら成長方向次第で生成できるようになれるかも…………?
グリーンヒールグラス:大きなミントの様な見た目をしているライフポーションの原材料。雑草なのでそこら中にわんさか生えているが回復薬に使えるのはちゃんと厳選したもの。決して雑草煮込んで青色1号でごまかすみたいなどこかの馬の犬の様な事をしているわけではない。
ブルーマナグラス:青色とは名ばかりの雑草。グリーンヒールグラスの亜種。
レッドパワーグラス:赤い柊の様な肉厚な葉っぱ。そのままかじると辛いうえに苦い。
ブルージェル:いつもみんなの側にブルージェル。食材にも薬にもいろいろな部分で利用されている不思議なアイテム。魔法薬の基本的な材料で物質の劣化を抑える効果もある。原材料が知りたくば薬師ギルドで貢献度を上げてそこで発行される特殊クエストを受けましょう。知って幸せになれるかどうかは保障しません。
※なお健康に一切の悪影響はないのでご安心ください