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No.46 GBHW

これがノート達を作ったS級戦犯である



「要するに、婆さんに激しく楯突いて親父さんとの口論の末にVRぶっ壊されて以後も買ってもらえず修理にも出せなかったと」


「そうだな。そんなところだ。ったく、もうくたばったが本家のババアがあーだこーだ五月蝿えからよ、ガツンと言ってやったのに親父がキレちゃって。

 今思えばあそこで親父がキレなかったらババアがオレと母さんに何したかわかんねえからやるしか無かったんだろうけどよ、気に入らねえからババアの葬式とかそれに関わる法事は全部仮病で欠席してやったわ」


 幽霊馬車で比較的ゆっくり帰る中、ノートとスピリタスはお互いの空白にあった期間を埋めていく。


 スピリタスが昔からポロポロとプライベートな情報を口に出すものだから、ノートは元から断片的にスピリタスの家庭事情を知っていた。


 1つ、実家が凄い金持ち(ネオンより規模が大きい。こっちも不動産関係)

 2つ、スピリタスの家は一応分家みたいな扱い(スピリタスの親父さんは次男だから)

 3つ、スピリタスの母は親父さんと半ば駆け落ちのように結婚したので姑と仲悪い

 4つ、スピリタスには優秀な兄が2人と姉1人がいるので基本的に放任状態

 5つ、スピリタスは本家の父方の祖母(スピリタス曰くクソババア)が超嫌い


 遠回しなイジメを母に対しネチネチしつこくする祖母に、中学生という多感な時期だったスピリタスが遂に大噴火(マジギレ)。正面切って親族のみならず他家まで一同会するところでそのイジメを曝け出して糾弾し『性根腐ってんのかこのクソババア!!』とまで言ったスピリタスが勘当されなかったのは父親も思うところがあったからか。


 スピリタスのしたことは大恥ものの大暴走だったが、中にはちょっと悪質過ぎるイジメもあったのは確かで、その一件で絶対君主だった祖母の評判も徐々に落ちていき、最後は一気にショボくれて最近ぽっくり亡くなったらしい。


「それで漸くまたゲーム買っていいって姉貴が実家をとりなしてさ、あ、姉貴もクソババアのことはかなり嫌ってたから元々オレに優しかったんだけどさ、それで大手を振って買えたわけだ」


 独り立ちした大人なら家を出たら勝手にしたら良いものだが、スピリタスは元が両家のお嬢様である。悪友に影響を受けて心底嫌いだった祖母に啖呵を切る迄は良かったが、その後の騒動に関しては反省する所も多いと認めていた。

 姉が実家を取りなした、とは言っているが、実際は反省の意を込めた自粛の意味合いが強かった。


「予想以上の大立ち回りしてたのな」


「あんなババア、昔は凄えとか女傑だとか言われたけどオレが物心ついた時にゃあ既にただの老害だ。居なくなって正直清々してるやつの方が多いんじゃねえかな?」


「お前の口の悪さは標準だが、そこまで言わしめるほどだったわけだ」


「他家に誤魔化しきれねえほどにドン引きする内容のものあったからな!あのクソババアの血を引いてると思うと未だにビビるぜ!」


「え、もしかして……………スピリタスさんの名字、『K』から始まる名字だったり…………」


「あれ、お前知ってんの?会ったことあったっけ?」


 ノートとスピリタスの話を皆は静かに聞いていたが、ふと思い当たることがあったのかポツリと漏れたネオンの独り言にスピリタスは反応する。

 その瞬間、コヒュっとネオンの喉から変な音が漏れる。


「ノ、ノノノ、ノートさんのお知り合い、って凄い、方、ですね…………」


「ん?ネオンはなんか知ってるの?」


「わ、私の家にも影響が来るほどの、大スキャンダル、でしたから…………。最近亡くなって、父も、葬式に参列したとかで」


「おい、お前の実家どうなってんだよ」


 尋常じゃない影響力がありそうなスピリタスの家庭事情に思わずノートもツッコむが、当の本人は極めて他人事のような顔をしていた。


「んなこと言ってもよ、AIだなんだ言ったって土地持ってる奴が強いだけだ。ウチはそれを理解してうまーく残してるんだ。他家が目先の餌で土地うっぱらう中、我慢我慢我慢で売られた土地も買収しながら…………らしいな。オレは勘当されてないけど不動産の遺産相続から外されたっつうかオレも破棄していいつって証文も叩きつけたからニートみたいになってたけどな。普段名乗る時は今は母さんの旧姓で通してるし、実質親父ともまだ冷戦状態みたいなもんだし、家の今の状態なんか知らねえよ。いない者とされてる間が暇で暇でしょうがねえから格闘技やったりしてたんだけど、今はそれで稼いでるぜっ!」


 やっぱ総合格闘ってマジで楽しいぜ!とキラキラした目で力説され、げんなりとした目で暫定ウルトラスーパーと付きそうな超いい家のお嬢様且つ自分の悪友を見つめるノート。


 それと同時に『こいつがどんな奴だろうと無鉄砲馬鹿には変わりない』と再確認したノートの表情は同時に少し緩む。


「そんなことよりよぉ、ネオンつったっけ?あの魔法ズルくね?」


「あれはランク10で精神AかつMPタンクのネオンがそのMPのほぼ全部を使いHPすら捧げる極大魔法だ。超必殺技×5みたいなもんだからポンポン撃てねえよ」


「ハハハ、でもオレだってあんな魔法食らったらキレたと思うぜ。80人一瞬で消し飛ぶとか変なジョークだぞ」


 スピリタスもノリノリで作戦に関わっていたが、いざあの魔法を見ると卑怯に思うし、実際PL達には少し同情すらしていた。


「本来は発動スピードが問題で、さらに俺たちがメインで攻略してるところのMOBだとあれ躱してくるからなあ。ランク2相手だからこそのイジメみたいなもんだぞ。

 こちとらスイカ割り目隠しなしでやってたし、作戦が筒抜けなら発動タイミングも逆算できるからな。チャージに5分かかる魔法をどう実戦で使うってんだ」


「それが種か。それを理解した上で作戦たてるとかこの胸大きい中学生みたいな奴も凄えよな。ネコぉだっけ?」


「ヌコォ、私の名はヌコォ。作戦たてる時はこれぐらいする」


「ノートの昔の作戦は全部奇策だったよなぁ。それも失敗したら一文無しになるような」


 やばい、この人会話のテンポが独特過ぎる、と珍しくペースを完全に乱されるヌコォ。だが乱してる本人は御構い無しだ。


「そういやカタログ見てたけど、GBHW(ジビウ)の続編出るってな」


「はあぁ!?あの怪作をどこが………あ、制作元が『Golden Pear』の系列の会社かあのゲーム!」


 どうしてノート達がPKなどに躊躇いがないのか、その諸悪の根源は明確に存在する。それはノート達が初めて本格的にプレイしたMMO型ゲーム、『ブラッディメアリー(スピリタス)』との縁を作ったゲーム、『Gang Bio Hazard War』と言うクソぶっ飛んだアメリカ製バカゲーである。


 舞台は20世紀後半のアメリカだが、突如としてばら撒かれた殺人ウイルスが変異して世界の人々がゾンビ化する中、主人公はギャングの下っ端で人体実験させられて超人的パワーと再生能力と超能力みたいなものをゲットしたスーパーゾンビみたいになってゾンビやアメリカ陸軍や他のギャングをぶっ殺したりともう少し世界観どうにかしない?と言うごった煮ゲームである。


 重火器刀剣なんでも御座れ。ビルごと爆破しようが地雷を豆まきのようにばら撒こうが秩序の崩壊した世界では全てが許される。罵詈雑言は挨拶、本場のスラング罵倒が飛び交い、血走った目で次のターゲットを狙うのだ。


 正直NPCのゾンビだって色々種類があってちょっと気をぬくと喰われてゲームオーバー。ゾンビと戦っていると別所属のギャングにぶっ殺されて……なんて日常茶飯事。アメリカ陸軍もなかなか派手なNPCたちなので、戦車が出没すれば軍そっちのけで血で血を争う取り合いが起き結局戦車ごと仲良く爆破ぐらい普通にする。


 最もユーザーからツッコミがあったのは『ゾンビアンドギャング』ではなく、ヒャッハー状態(武器も拳銃も使いやがる)ギャング化ゾンビと言う『ギャングゾンビウイルス』という何故そんなウイルスが存在するのか、という事だ。

 ゾンビの癖に拳銃とか持ってんじゃねえ!?と多くのツッコミが入ったが、そのゾンビ達が落とす武器を取って戦うので必要不可欠ではあるという微妙なNPCである。


 無理にゾンビにした理由はなんでだ、という質問も当然寄せられたが、それに対する企業側の解答は「開発者の趣味だオラァ!この世界観をめっちゃすこれよぉ!!」という感じだったので、プレイヤー達も深く考えるのはやめた。




 そんな世紀末を体現したようなゲームの年齢制限は当然Zである。


「元気かいマザーフ◯ッカー!?」


と言いながらダイナマイト投げつけて来られるようなゲームのレーティングが『D』で済んだら逆にびっくりである。

 このゲームに禁じ手はない。スナイパーで籠城しよう(イモってよう)が、地雷祭りしようが生き残ったものが勝者で強者である。スナイパーのいるビルを足場から爆破しようが、地雷魔をヘリからマシンガンで吹き飛ばし誘爆で爆殺とかだんだん神経おかしくなって来るゲームなのだ。そんなゲームにまともなルールなど持ち込もうとする方が馬鹿を見るのである。


 マンホールの下に爆弾詰め込んで相手を誘導して爆破。敵をマンホールごと打ち上げて蜂の巣にする『マンホール打ち上げ花火』。

 ゾンビトレインを電車に向かって行い脱線して橋から落ちた電車で下のプレイヤーごとグンナイする『トレインクラッシュトレイン』。

 皆が戦車取り合っている間に砲身に爆薬詰め込んでおく『ジャムギフト』。

 大量の爆薬を体に巻きつけて高層ビルから乱戦地帯に飛び降りて超能力の一つ『バリア』で耐え凌ぎ激突する瞬間に自爆してキル数を稼ぐ『フォールダイナマイト』。

 なんかやけに強い日本刀類を集めて爆発させる超危険な即席地雷『ゴッドウィンド』。

 柱にあらかじめ爆弾を仕掛けた百貨店にヘリで特攻し店ごと全部吹き飛ばす『ヘリジェンガ』。

 その上位互換が『ビルドミノ』など、数々のキチ〇イ戦術。

 

 あまりにも目まぐるしく戦況が変化する人外魔境に絶対的なプレイヤーは生まれず、血で血を洗う残虐ファイトを心底楽しむ。

 いかにキル数稼ぐかに人間性捧げるような世界。即席で結託してもよし、裏切ってもよし。とにかく派手に散ればいいのだ。


 超能力も『バリア』や『ハイジャンプ』、『ジェット』、『フラッシュ』『グラビティ』『クレアボヤンス』『サイコキネシス』『ハイパワー』『アンチパワー』など多種多様に用意されておりこれがまたカオスに一役かっている。


 なにせリスポンするたびに超能力を再選択できるのだ。毎回毎回何してくるかわからない相手に背筋が凍る様なスリルを延々と味わいつつぶっ殺した相手からアイテム剥ぎ取って漁夫の利をされる前に迎撃。同じギャンググループの所属でも下っ端同士でいかにして成り上がるかを考えており基本的に共闘はない。FFはない代わりに『踏み台になれやオラァ!』『うるせぇテメェが踏み台だヒャッハー!』『あっ!?テメェ本当に踏みやがったなっ!!』と言うやりとりが多い。


 中学生という人格形成に於いて非常に重要な時期に『受験勉強の息抜きにするといいよ』と父の友人(間違えてGBHWを通販でポチってしまった)から貰ったゲームがGBHWだったのがノートの運の尽き。

 

 当時まだ小学生になりたてのユリンを巻き込み「年齢あってねえクソガキはマンマのお膝でぐっすり寝とけ」と言う煽りが沢山飛んできたので、『やってやろうじゃねかこの野郎!』と小さい体格故にできる奇想天外な奇襲攻撃を大人たち相手にし始めたのだ。

 その頃からすでにユリンのバトルジャンキーなところはあったが、昔からやたら肝の座ってたユリンは混沌の惨状にも動じず、ノートと遊べることが純粋に楽しかった。


 そうなると今度は手酷くやり返され、『こなクソ!』ともっと卑怯な手でやり返し、倍返しされ。

 そんな世界でノート達同様『年齢あってねえよ数字読めねえのかド阿呆ぅ』と言うメッセージがクソほど飛んでくるのがうざったかった存在----------年頃の親戚の娘に贈るプレゼントにAIがオススメするようなありきたりなものではなく手ずから選んだ物を、印象に残るものを、と気を衒った贈り物のゲームに見事にハマりきった“ブラッティメアリー”というこれまた頭のネジが飛んでる同年代のプレイヤー(後にそれを贈った親戚は後悔し続けた)は磁石が惹かれ合うように接近。三人でトリオを結成し、煩い大人達を悉く返り討ちにし始めたのだ。


 『卑怯上等』『弱肉強食』『人間性を捨てろ』という三拍子がモットーのゲームがGBHWだ。愛銃に名をつけて撫で始めたらようやく一人前。噂では軍隊教練用のシステムをそのまま持ってきたと言われるのがGBHWだ。

 武器類のリアリティはバカゲーなのに全ゲームでもトップクラスという性能を誇っていた。GBHWは色々な意味で火力の高い“バカ”ゲーだったのだ。

 

 そんなゲームを多感な時期にやりこんだせいで、3人の人格形成には過分な影響があったのは間違いない。1人は『闘争そのものと誰かと遊ぶことの楽しさ』を知り、1人は『刀剣を扱う楽しさと大好きな兄貴分の気の引き方』を知り、1人は『人間の心理を読み解き、どうやって相手を徹底的に追い詰め陥れ、派手に引っ掻き回すことが楽しいか』を学んだ。学んでしまったのだ。


 ちょっと色々な意味で逝ってるゲームだったのでだんだん見覚えのある奴もでき始めるのだが、ある日パタリとブラッディメアリーと連絡が取れなくなったノートはいつしかその熱を失い、それに合わせてユリンも熱を失いGBHWから二人は離れていった。それでも、いらない物はすぐに消去したり捨ててしまうストイックな部分のあるノートも、容量を圧迫するのは承知でGBHWのデータを残したままにしていたことから如何に思い入れがあるかは理解できるだろう。


「一度技術的に確立すれば第7世代機に対応するのは難しくないとかでさ、系列が同じだけあって互換性もあるしデータも流用出来るから続編出せるんだと。第7世代機は『肉体情報の固有登録』だっけ?それで年齢制限もしっかりしてるから昔のオレらみたいにガキンチョは遊べなくなった分さらに酷い状態になりそうだってさ。ノート達も買わね?」


「いくらすんだよ」


「5万くらいじゃなかった?」


「アホくさ。買うわ」


「そうこなくっちゃ!」


 因みに第7世代のVR機器はユーザー登録料含めて16万9800円。これでも注ぎ込まれた技術に対しては格段に安いと言われている。ALLFO自体はVR対応ソフトとしても少しお高い3万円(こっちも技術費からしたら赤字級の安さ)の値段が付いている。


 つまりGBHWの5万円という数字はまさしく阿呆な金額なのだが、ノートは購入を即決した。


「ユリンの日本刀無双は凄かったよな。ユリンに刀で銃弾ぶった切られた相手の顔、今でも俺は覚えてるぞ」


「手裏剣もそこそこ強かったよな?ノートとか地雷はっ付けて爆発手裏剣!とか言ってビルの上からよくばら撒いてたよな!」


「ボクとしてはあの世界で強化グローブオンリーで生き残るスピリタスの方が信じられなかったけどねぇ」


 久しぶりの再会に盛り上がるノート達。ヌコォ達も少しはそっとしておこうと思い3人の会話に耳を傾けるのだった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【盗賊団の拠点防衛報酬】


内装への被害、人的被害、攻め込んでくるプレイヤーの数と質などで報酬は変動するが、今回はどれも評価値としてはMAXボーナス


防衛成功:50万MON

内装被害ボーナス:50万MON

人的被害:50万MON

攻め込んだプレイヤーと質による倍率:総計の1.5倍

攻め込んだプレイヤーの殲滅:総計の2倍

防衛側の人数による倍率増加(5対100より):総計の20倍


総合評価S

クエスト報酬総額:9000万MON


Q&Aコーナー


Q.高すぎじゃない?

A.盗賊団はがめついので少しの損害でも報酬が激減しますつまり0被害に抑え込んだ故の高額さです。加えてノートのオリジナルスキルの効果で全ての条件を最高値まで引き上げています。


Q.外装被害は考えないの?

A.拠点はあくまで丘の内部だけであって掘って攻略されるなど盗賊側は全く考えていなかったので減額条件に入ってないのです


Q.攻め込んだ側の全滅ペナルティーって何?

A.ALLFOではPKされても基本装備状態のアイテムはドロップしてしまうことはありません。ですが『全滅=追い剥ぎにあった』と言う考えでデスペナルティドロップが現在装備しているアイテムとインベントリに持ってるアイテム一つずつに変更というかなり痛いペナルティです。ですがこの条件は盗賊側のプレイヤーも同様なのでむしろ本来はドラク側が超有利なルール。


解説


 この2つのクエストは本拠地を見つけたプレイヤーが野盗と交戦し、ナンバーズシティに生きて帰還する事で冒険者ギルドと盗賊団側で発生するクエストです。

 冒険者ギルド側に参加すれば善性が、盗賊団側につけば悪性が成長します。また冒険者ギルド側の報酬などは事前にしっかりと取り決めがありますが盗賊側は団長と交渉する必要があります。


 攻める側は1人でも盗賊を討伐すれば利益が上がっていきますが、盗賊側は全滅させる以外にはいくらPLを倒したところで盗賊から直接恩恵はありません。盗賊団側からすれば防衛戦なので、重要なのは何人敵を倒したか、ではなく何人盗賊を守り切ったか、なのです。

 また、冒険者ギルド側は多数のプレイヤーに参加を呼びかけますが、盗賊側は少数しか声をかけません。何故ならケチだからです。


 要するに冒険者ギルド側が有利になるような設定が施されています。つまり負ける事態をあまり想定しておらず、逆に盗賊側は勝利すれば一気に稼げると博打状態です。

 盗賊側に付いたプレイヤーはキルされただけで野盗と同様捕まったカウントになり、銀行に預けていたお金も含めて総額の2/3没収です。


 ドラク達のプランは正しく、正攻法ではありませんが極めて有効な手立てでした。

 ですが、有名人スレなどでドラク達の面や性格、行動などが結構筒抜けになっており、更に口の軽い馬鹿が一人作戦の概略的なものをスレに乗せてしまった。ヌコォからすればイージーすぎる状態で、スコップやバケツなどの不自然な買い占めも十分すぎるヒントになった。

 対してドラク達が想定したプレイヤー達はPKクラン『赤牙』だったので的外れもいいところだった。


 ランク1でも差があればかなり戦局に影響するものです。正面から衝突しても『ランク10が4人+ほぼランク10に近いランク9が1人』とランク2が100人がかりでも倒す事は出来ないような相手だったのが最大の不幸。


 ランクによって同じ魔法やスキルの効果の次元が変わるので、ランク5以上も開けば盗賊の感知など当然作用しません。


 結論、ドラク達はただただ不幸だったとしか言いようがないでしょう。相手が悪すぎました。





(´・ω・`)隔離収容施設にGBHWに関する詳しい説明を収容しました。


結構な重要な情報とか、ノートが『大人』という仮面を被る前の本当に自重0の中学生時代は如何にはっちゃけていたかもよくわかる内容となっておりますのでぜひ御一読頂ければ幸いです



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― 新着の感想 ―
ジビウやってみたいなぁ。民度ご臨終してるから何やっても許されそうなのが実にいい。幼女ボンバーとかババアグレネードミサイル、ジジイリアクティブシールド…夢が広がリングですわ〜
[気になる点] 防衛成功:50万MON 内装被害ボーナス:50万MON 人的被害:50万MON 攻め込んだプレイヤーと質による倍率:総計の1.5倍 攻め込んだプレイヤーの殲滅:総計の2倍 防衛側の人数…
[一言] このゲームやってみてぇww
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