No.154 天遥理虚❽
【速報】非常に新鮮なゲリラのお届け
〆⌒ヽ / |
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未明に投下した分はノーカンって事で本日2度目
「よっしゃキタぁッ!!」
「いっくよぉぉぉ!!」
ノートの発動した援護を受けた瞬間、純前衛の二人は獲物を前にした獣のように目をギラつかせる。
もともと人間離れしていた動きをしていたスピリタスとトン2の動きは更に一段階高みへと至る。人外の領域に足を踏み入れる。
無論、ALLFOの開発陣が実装を避けたように強力なパラメータ補正は感覚の乖離を誘引する。一般的なプレイヤーだといきなり激しい戦闘に移行すれば変化したパラメータに振り回されてまともに動けない。だが、スピリタスとトン2は天性の感覚ですぐに頭の感覚を切り替えて上昇したステータスを飼いならす。
今までは凌ぐことで精一杯だった平剣を回避すると共に、“剣を駆け上り”腕にカウンターを叩き込む。ほとんどダメージらしいダメージを与えることができなかった覚醒ヒュディにダメージが入り、手が半分千切れて紫のポリゴン片が大量に舞った。すかさず空いてる手でトン2とスピリタスを叩き切ろうする覚醒ヒュディ。その顔面、しかも眼球に鎌鼬が発砲した弾丸が吸い込まれ、爆発四散する。
思わずのけぞる覚醒ヒュディ。それに合わせるようにネオンが雷系の魔法を発動。がら空きの胴を稲妻走るビームがまともに捉える。それでも持ち堪えようとするヒュディ。いくらダメージを受けても一向に怯まないその様は以前のヒュディとは全く違う。
だが、そのビームと“同等の速度で”黒い影が空を割り後ろへ回り込むと、回転しながら首から背中、脚まで一気に切り裂く。
スピリタスとトン2の変貌も凄まじいが、バフの恩恵を最も受けたユリンの動きはノート達ですら目で追うのがギリギリのレベルまで到達していた。
遂に耐えきれず蹌踉めくヒュディ。そこでダメ押しと言わんばかりにヌコォがヒュディから平衡感覚を奪うスキルを発動させ、ノートが重量のある死霊を激突させる。そして、今までの分を全てお返しすると言わんばかりに、最後の悪あがきをするように消えゆく影のヒュディが覚醒ヒュディの顔面を思いきりぶん殴り、その巨体が倒れ込んだ。明確なダウンを発生させたのだ。
「…………やはりツッキーもオリジナルスキルを超えてきちゃう代物だったか」
予想はしていたが、実態は予想のほぼ上限に達している。試運転のつもりだったが、これでは正確な効果を図れるかどうかもわからない。間違いなく初期限定特典に匹敵するバランスブレイカークラスの能力を見てノートは今後の運用について少々思案する。
『ふひひひひひひ、見ましたかぁオーナー?こぉれがわたくせの力でごぜぇますよ!!』
「まぁ俺から無法レベルで力を吸い上げてるからイーブンってことで。ノーコストなら手放しで褒めてるのになぁ。見てくれよグレゴリの活躍、やっぱうちの子凄いわ」
『ムキ―――!!普通にほめることはできねぇでごぜぇますかこのオーナーは!!』
『。+゜ヾ(o゜∀゜o)ノ。+゜』
『v(≧Д≦)v イェーイ!』
『ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━ィ!!!!』
『m9(^Д^)プギャー』
ノートに軽くディスられてギャイギャイ騒ぐ脳内ボイス。対してノートの称賛を聞き逃さなかったグレゴリといえば、持てるリソースを全部使い切りフラフラと力なく飛びながらもAAを送ってくる。
『くっ!?あの塵玉!わたくせにまで変な思念を送ってくるんじゃねぇでしー-!!』
『[草]』
『┐(´∀`)┌ハイハイ』
『( ゜∀゜)<プップー』
主人の手を噛む奴に対しては容赦なく煽りまくるグレゴリ。ノートですらまともにレスバすることを面倒くさがった脳内ボイス、旗に宿る天の声ことツッキーに対してグレゴリはAAという武器で対抗した。
「マジでお疲れさま、グレゴリ。休んでくれ」
ノート経由で行われる喧しい不毛な煽り合いを無視し、大活躍だったグレゴリをねぎらう。
『(*´・д・`)ノ ~オツカレサマデース☆』
最後に送られたAAを見届けてグレゴリの召喚を解除する。どんどん俗っぽくなるグレゴリに何とも言えない思いを抱きつつ、グレゴリに勝ち逃げされて防犯ブザーも霞む勢いで喚き続けるツッキーの声を聴きながらノートは思わず「ミュート機能実装してくれないかな」などと考えると敏感にツッキーが反応する。
『今「コイツめんどくさいな」って思ったでごぜぇますね!!ひどいでし!オーナーは所有物に対して平等に接するべしでごぜぇます!!』
「グレゴリは所有物じゃないし、ツッキーって結局旗の“おまけ”みたいなもんじゃん」
『おまっ………!?』
ノートが何気なしに返した言葉は思ったよりツッキーに刺さったらしい。ツッキーはわざとらしく泣きまねをするがノートは完全に無視する。
こんなやり取りこそしているが個人的にツッキーの反応は嫌いではない。大好きとも言えないので、恐らく正しい言葉を探すなら『憎めないヤツ』が1番ノートのイメージに近い。ちょっとうざいとは思いつつも、ここまで自分に噛みついてくるツッキーとの殴り合いはなんだかんだ面白いとも感じていた。
だが、いよいよそんな余裕もなくなってきた。ノートは頭を切り替える。
「マジで余裕ないから今は援護を頼む。ここが正念場だ、力を貸してくれ」
『……オーナーのわたくせに対する認識に対しての話し合いはあとでたっぷりさせてもらうでごぜぇますよ』
恨み節をぶつけながらも支援の出力を上げるツッキー。HPとMPが削られ、体の感覚が徐々に奪われていく嫌な感覚を味わいつつもノートは不敵に笑う。
「さて、反撃といこう」
戦闘にメギドを召喚。続けて中級死霊を一気に4体召喚する。
赤い光が加護のように帯びる死霊達は咆哮し、今にも起き上がろうとしているヒュディに追い打ちをかけるように突撃した。
(´・ω・`)ストックなんかしらねぇ
(´・ω・`)ボス戦終了までは一気にいくんだ(遺言)




