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僕にはパパがいないけど、ママが二人もいるんだよ!

作者: 七瀬




僕の家族は、、、?

パパがいないんだよ! 


・・・でもね?

その代わり、ママが2人もいるんだ、、、!


ずっと、僕のママと途中でパパからママに替わった大きい方のママ。


どうやら、、、?

これって! 普通の家族じゃないみたいなんだ、、、!!!



僕の名前は、『橋本 貴暁』10歳の小学5年生。


僕の家族構成は、、、?

ママが2人と僕と5つ下の弟と愛ネコのみん、メス猫なんだ。


僕のずっとママは、凄く怒ると怖いんだ、、、!

いつも、ママはね! 僕にこういう風に言うんだよ。


『本当に、アンタって子は、なんで! 小学5年生にもなるのにおねしょする

のよ~! もぉ~誰に似たんだか、、、?』

『貴暁! 宿題ちゃんとしたの? 宿題しないと遊びに行かせないわよ!』

『もっと、しっかり噛んで食べなさい!』

『忘れ物が、アンタは多いのよ~ちゃんと確認したの?』

『もっと、シャキッとして歩きなさい!』

『箸の持ち方が悪いわよ! しっかり箸で掴んで!』


・・・口うるさく、僕にだけ言うんだ、、、!

弟には、ママは甘いのに、、、。




・・・こんな時に、僕に優しいのがパパだったんだ。


『ママは貴暁に厳しく言うけど、、、? お前の事を思ってなんだぞ!』

『そう、泣くな! 今からパパが美味しいモノをご馳走してやる!』

『パパは、いつだって! 貴暁の味方だからな、、、!』

『出来の悪い息子ほど、可愛いもんなんだよ~!』

『パパは、貴暁の事が、ずっとずっと大好きだからな!!!』



・・・パパだけは、いつだって! 僕の事を1番に考えてくれる!

僕の唯一の味方だったんだ。



・・・だけどね?

僕が、8歳の時に、、、“パパからママに替わってしまったんだよ!”


それまでも、パパはなんだか? 他のパパと比べてネヨネヨしている

ように感じていたのだけど、、、まさか!? そんな風になるなんて、、、!?

・・・僕は、思ってもみなかったんだ。



・・・そういえば?

パパとママがよく、喧嘩しているところを僕も弟も見ていたんだ。


そんなに大きなケンカとかじゃなくね。

直ぐに、仲直りするようなそんな喧嘩だったんだ。


だから、僕も弟もそんなに気にしていなかったし!

今でも、よく二人は喧嘩をするけど、、、やっぱり気にならないよ。



ただね、、、?

パパが急に、仕事を辞めてきて、、、。

ずっと、お家にいるようになってからは、なんだか、、、?

僕は、凄くイヤだったんだ、、、!


髪を長く伸ばしはじめて、家では化粧もするようになったし、、、!

服装だって、女性モノの服を着るようになってね!


ミニスカートを穿いていたり。

どんどん、“僕の中でパパがパパじゃなくなるようで...。”



だからね! 

僕は急に、パパの前で泣いてしまった事もあるんだよ。


『なんで! “僕のパパはパパじゃなくなってるの?” こんなの嫌だよ!』

『・・・貴暁、ごめんな! だけど、本当のパパは、こっちのパパなんだよ!

自分を隠して生きてはいけないんだ!!! 本当にお前たちには申し訳ないと

思っているんだ! パパのこういう姿を時間がかかってもいい! 受け入れて

くれないかな、、、?』


その時ね!

弟が遊びから家に帰って来て、こう僕たちに言ったんだよ!


『ボクのパパは、パパだよ! ボク、パパがママになっても! ダイスキ!』

『昌暁、』

『・・・そうだね! パパがママになっても! 僕の大好きなパパには変わら

ないよね! 僕が間違ってたよ、ごめんねパパ!』

『いいんだ! ふたりともおいで~』

『うん!』

『ウン!』




パパは、僕と弟をギュっと抱きしめてくれたんだよ。

この時、僕は分かったんだ、、、!


パパがママでも、どっちでも僕は大好きな事を、、、!!!

誰になんて言われようが、僕の家族が大好きなんだって、、、!


僕の家族がそれを分かっていればそれでいいって事を、、、。



『ねえ、貴暁! 忘れ物してないの、、、?』

『ママ! 忘れ物してないよ~』

『気を付けて行くのよ~』

『大きいママ! ありがとう、じゃあ~行ってくるねぇ~』

『はい! いってらっしゃ~い!』

『いってらっしゃーい!』

『行ってきまーす!』



最後までお読みいただきありがとうございます。

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