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女神様

「色々と残念な生活を送っている君に私から特別な力を授けよう!」


 俺は徹夜で眠たいのを我慢し、声が聞こえたほうを見上げるとそこには、腰まで伸びている赤香色の髪に完璧なまでに整った顔、背中には二メートルはある大きな翼、頭上には、光輪のある、身長百四十センチ程の小さな女の子がいた。

 俺は目の前の非現実的な光景に声が出ず、ただ眺めることしかできなかった。


「……流石に何も答えてくれないと私も反応に困っちゃうんだけど」


 少女は、俺からの返事が全くないことにの少しムッとしながらそう呟いた。

 俺はというと、ゲームをしている時くらいにしか使わない頭をフル回転させながら、状況整理をしようとアレコレ考えてはみたものの、むしろ混乱する一方だった。

 

「あ、あなたは誰です、か?」


 いつも引き籠ってばかりで声を出すことなど、宅配便のサインの時くらいしかなかった俺は、かすれた声を精一杯出しながら、考えた末に出てきた言葉を少女に返した。


 少女は、「あっそうだった」と少し恥ずかしそうに頬を赤く染めながらこう言った。


「私は女神様よ! 天界で最も偉い存在なの! あなた達、人間の生活を見守ったりしてるわ。あなたのことも毎日観察してるのよ? そうね、昨日は大好きなアニメの録画をいくつも観てたわね! その度にパソコンに何かを打ち込んでいたみたいだけど」


 確かに昨日は今季アニメの録画を撮りためててたのを忘れてたから、寝ずにぶっ通しで観て、そのレビューをブログに書き込んでいた。この人は本当に女神様なんだろうか?


 「あなたはあまり良い生活をしてるとは言えないわね。このままだと駄目な大人になってしまうわ。そうなるのを防ぐのも私の仕事。かといって、あなたの人生は取りこぼしたものが多すぎる……。そこであなたに提案があるの!」

 

「て、提案?」


「転生って知ってる? 生きとし生けるものは皆、死ねば魂は肉体から離れ、浄化されるの。そして新たな肉体へ移り変わる。その際に記憶はリセットされちゃうんだけどね?でもあなたは記憶をリセットせずにそのままの記憶で転生ができるようにしてあげる。いろいろと条件はあるんだけど」


 少しずつこの異様な状況に慣れてきた俺は、女神さまからの提案を聞いて、色々と考えていた。正直言うと、めちゃくちゃ転生したい。だが、女神様がなぜ俺だけの為に、そんなことをしてくれるのだろう?何か理由でもあるのだろうか? 


「もちろん、普通の人にはこんな提案はしないわ。誰もかれもが記憶を引き継いだまま転生できちゃうと、世界がめちゃくちゃになってしまうから。理由はあなたが私が認める人生を送れるようになったら話そうと思う」


 女神様は、俺の考えが読めていたかのように、そう言うと、一瞬、どこか遠くを見つめるような顔をした。


 俺の今までの人生はコミュ障だったせいで、酷いものだった。転生してからは、まずそこを、直そう。学校もちゃんと行って、友達も作って、彼女なんて作れたらどれだけ素晴らしいことだろう。絶対にやり直す。俺はそう決めた。


「結局どうする? 転生、してみる?」


 女神さまの問いかけに俺は答えた。


「お願いします! 俺の人生をやり直させてください!」


その時視界が真っ暗になった。

小説を書くのはこの作品が初めてなので、うまくいかない部分もあるかと思いますが、頑張ります!


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