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乙女の涙編

文を書くのは下手ですがよろしくお願いいたします。

この物語は、はるか未来5050年の宇宙が舞台である。


お宝を探して銀河を放浪する男がいた。


その名は轟才蔵。


彼は二人の御伴を引き連れ旅をしていた。


一人は知的な妖艶な美女アサシン⚫紫陽花。


もう一人は元娘っ娘のくの一⚫パキラである。


さてはて、今回はどんなお宝を探して放浪するのやら。


ここは地球の江戸CITYである。


「あー。腹減ったな~。」


中年の冴えない風貌の男⚫轟才蔵は伸びをしながら欠伸をした。


「まぁ、まぁ、轟様そう言わずに私の手料理を食べてください♥」


可愛い忍者の装いの少女⚫パキラはそう言って皿に盛ってあるダークマターを才蔵に食べさせようとする。


「……。」


才蔵は黙りこむ。


そこに颯爽と妖艶な美女があらわる。


彼女はアサシン⚫紫陽花である。


「そんなもの食わされたら、才蔵殿が死んでしまうじゃろうが!」


紫陽花はバカにした目線をパキラに向ける。


「なんですと!いくら紫陽花様と言えど、言葉が過ぎます!」


パキラは真っ赤になって怒る。


「才蔵殿はあれを食べさせればよい。」


紫陽花が指差した先は犬のう⭕こであった。


「……。お前な……。」


才蔵は呆然とした。


「もぉ~!轟様をバカにするのはやめてください。同士といえど許しませんよ。」


パキラが紫陽花に取っ掛かろうとする。


「のぞむところじゃ。」


紫陽花は不敵な笑みをこぼす。


「あっ!そこはやめてください!」


パキラが頬を赤らめて悶える。


どうやら紫陽花に変なところを触られているようである。


紫陽花は生粋のレズビアンである。


「まったく、口ほどにもない。私の恐ろしさが分かったか!」


紫陽花はパキラに跨がりながら満足げにそう言った。


才蔵は見慣れた光景にため息をついた。


彼は後ろで物音がすることに気づいた。


すっと刀に手を伸ばした。


すると後ろから数人の男たちが襲ってきた。


どうやら刺客らしい。


才蔵はさっとかまえて数人をまとめて一気にぶった切りにした。


「さすが!轟様!あっぱれです!」


パキラは紫陽花によって乱された胸元を直しながら笑顔で才蔵を褒め称えた。


「……。何だこれは。」


先ほど襲いかかってきた男たちうちの一人の胸ポケットから謎の紙が出てきた。


不審に思った才蔵はその紙を拾い上げた。


「何と書いてありますのじゃ。」


紫陽花は才蔵に近づいて尋ねてきた。


「乙女の涙、宝箱を開く鍵なり。」


才蔵は紫陽花とパキラの両方に聞こえるようにその紙の内容を語った。


「おー!それでは!また冒険の幕開けですね!」


パキラの瞳はキラキラと輝く。


「……そうだな。」


才蔵はやや口角を上げて笑った。


さっそく三人は長屋に住む情報屋の紅葉のところへ向かった。


紅葉は13歳のおとなしい小柄な少年である。


彼は父と二人で情報屋としてこの街に住んでいる。


しかし一体誰が彼が超有名な春画絵師なんて想像できただろうか。


紅葉は純朴そうな見た目とは裏腹にむっつりドドドスケベなのである。


年齢や世間体のこともあり、このことを知っているのは才蔵たちの三人と紅葉の父だけである。


「なぁ、紅葉よ……。何かこの乙女の涙についての情報はないか。」


才蔵は小柄な紅葉に目線を合わせ尋ねた。


「ぼっ、僕知りません。」


紅葉はうつむき頬を赤らめている。


彼はちらっと紫陽花を見ると目をそらした。


ここだけの話、紅葉は紫陽花に惚れている。


まぁ、紫陽花はレズビアンであるから叶わぬ恋なのであるが。


「……。どうしても情報は売ってもらえないんだな。」


才蔵は深くため息をつく。


紅葉はうつむいたまま。


紫陽花は色っぽい眼差しで紅葉を見つめた。


「やはり、情報はないのかえ。」


紫陽花は彼女の手で紅葉の頬にやさしく触れる。


紅葉はすぐにゆでダコのように真っ赤になった。


「…あっ、悪代官が、町中のおっ、おなごをさらって宝箱を開く鍵を探しているとか……。」


なるほどそういうことか。


先ほど襲いかかってきた男たちは何者かを才蔵は納得した。


奴らは宝箱を開くことのできる女を探しているのだ。


「情報ありがとう。助かったぞ。」


紫陽花は潤んだ瞳を紅葉に向けた。


才蔵は真っ赤の顔が更に真っ赤になり湯気を出していた。


(なんか、ほほえましいな。)


才蔵とパキラはそう思った。


夜に三人は悪代官の屋敷の屋根裏に忍び込んだ。


若い女たちは縄で縛られ、泣くことを強要されている。


彼女たちが流した涙を宝箱の涙型の鍵穴に流し込むが一向に開く気配がない。


「なんじゃ、なんじゃ。開かんではないか。この~。むきーっ!!!」


悪代官は激怒した。


憂さ晴らしに彼は鞭で女を叩きまくった。


女たちは悲鳴をあげ、もっと涙を流した。


けれども宝箱はまったく開かない。


「ひどい。いくら何でもやりすぎです。」


パキラは小さく呟いた。


堪忍袋の緒が切れた才蔵は屋根裏から降りていく。


才蔵が急に現れたことで部屋にいた人々はざわめいた。


才蔵に続いて紫陽花とパキラも降りてくる。


「……奴さん、いくら何でも少しやりすぎじゃないのか……。女たちを解放してやったらどうだ?」


才蔵は刀を悪代官に向けて静かに語る。


「何だお前は!不法侵入しやがって!偉そうなこと言える立場か!」


悪代官に鋭い指摘を受け動揺する才蔵。


「この場合は気にしないでいいと思いますよ!」


パキラが後ろから応援している。


「まぁ、まず俺がすべきことはこれだ!」


彼が刀を一振りすると、女たちが縛られていた縄が全て斬れたのであった。


女たちは全員喜びながら慌てて逃げていった。


「おのれ!ただではすまさぬぞ!」


悪代官は鬼の様な形相で才蔵を睨んでいる。


才蔵はフッと笑う。


「さぁ。来な……。」


才蔵は悪代官を手招きする。


「かかれ~!」


悪代官のかけ声とともに三人の忍者が現れる。


才蔵は疾風のごとく三人ともあっという間に斬り倒していった。


三人の屍が床に転がった。


「さぁ。どうする……?」


才蔵は独特なアンニュイな目を悪代官に向けた。


「かっ、堪忍しました。」


悪代官は土下座した。


しかし、それは才蔵を安心させるための策であった。


本当に降伏などしていなかったのである。


才蔵が欠伸をした隙に指で合図し、忍者が現れ才蔵に斬りかかった。


「轟様!危ない!」


気づいた頃にはパキラは代わりに斬られていた。


悪代官は気持ち悪い高笑いをしている。


紫陽花は彼の喉元めがけて手裏剣を投げた。


悪代官は絶命した。


続いて紫陽花は吹き矢で忍者もあの世に葬った。


パキラは血まみれになっていた。


才蔵はパキラを抱き寄せた。


「……大丈夫かっ?」


「私は、大丈夫です……。轟様が無事で私はよかったです。」


パキラは涙を流した。


そして彼女の涙が傍にあった宝箱の鍵穴にかかり、宝箱が開いた。


「そういえば、昔婆様から聞いたことがある伝説の宝箱の話があるのじゃが。その宝箱は本気で愛した男のために乙女が流す涙が必要じゃとか……。」


知的な紫陽花はそう語った。


才蔵の顔が少しだけ赤くなったのをパキラは見逃さなかった。


普段、無愛想で淡白な才蔵だからこそ余計嬉しかった。


「このぐらいの傷なら大丈夫だ……。すぐ治るよ……。」


パキラはこのまま才蔵に抱かれていたい気持ちであった。


翌日三人は街を歩いている。


パキラは胸の辺りに包帯が巻いてある。


「はぁ……。宝箱の中身が食べ物じゃなくて、指輪は二つだけなんてな……。」


才蔵はグーグー腹を鳴らしながら歩みを進めた。


「でも、なんかロマンチックじゃないですか~。」


パキラは才蔵を見つめながら語りかける。


薬指には美しい指輪がはまっている。


「末長くお幸せにってことなんじゃないの?」


紫陽花はジト目で二人を見ながらからかう。


「……俺は、誰かに縛られて生きることに興味はない……。」


真ん中を歩いていた才蔵はいつも以上に淡々と話し、二人に冷たい。


パキラは少し落胆する。


しかし、才蔵が二人の前を歩いた際、才蔵の首から指輪がネックレスのようになっているのを見つけた。


「……轟様っ!」


パキラは才蔵の腕に飛びつく。


才蔵は瞳をふせ歩き続ける。


「フン!……見せつけてくれるもんじゃな。」


紫陽花はそんな二人を見て微笑む。


三人の旅はこれからも続いていく。


これからも三人の活躍に乞うご期待!


続く!











また書き直します。

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