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ダンジョンランカー  作者: 魔桜
神様の箱庭編 4
15/28

15話 メイドのご奉仕はベッドから風呂場まで

 どちらが先に風呂に入るか。

 話し合いの結果、先に入らせてもらうことになった。

 それじゃあ、みんな一緒に入りましょうか、とラックスが冗談で提案したら、ギロリ、とルナが何故かこっちを睨んできた。

 それで機嫌を損ねたのか、さっさと先に入れっ!! と与えられた自分の部屋に戻っていった。戻る前に、ルナの傷も『特異魔法』で治しておいたから、風呂に入る時は傷口が痛まないだろう。

 あんなにルナが怒ったのは、きっと冗談を真に受けたからではない。

(多分、俺が女子風呂に乗り込んだことを思いだしたせいだよなあ……。反省はあまりしていないが、失言だった……。明日にでもちゃんと謝っておくか?)

 大浴場。

 かなりの広さで、お湯が勝手に流れてくる。

 コレクティ学園の女子風呂よりもちょっとばかり狭いが、数十人が一斉に入れる大浴場と大して変わらない広さというのも、十分広い。

 とりあえず、湯船に入る前に身体を洗っていく。

 あの日。

 あの、女子風呂に突入した日。

 ルナとはかち合うことがなかったが、風呂場を半壊させる奴と聴いた時は、なんて考えがない奴だと思った。

 フローズヴィトニル戦の時も、考えなしにやためったら『特異魔法』を使っていた。

 だけど、ヨトゥンとの戦いの時は、ちゃんと自分の力を制御して使えるようになった。

 しかも、毒を受けながらだ。

 今は健康そのものだから、より魔力のコントロールができるはず。

 弱点はなくなった。

 まだ完全ではないが、これで周りの人間を巻き込まずに戦えるように成長できたはずだ。

 出会ってからそんなに時間が経っていないのに、とんでもない成長速度。

 まだまだ発展途上といったところか。

 現時点で九十九期生筆頭だというのに、まだまだ上へ行くだろう。

 今は一緒に行動できているが、遠くない未来、置いていかれてしまうかもしれない。

(いや、何を弱気になっているんだ――俺は――)

 何も成長しているのは生徒だけじゃない。

 イティだって、日々研鑽している。

 ルナのことだけでここまで感傷的になっていたら、イティには一生追いつけない。

 ルナの成長速度が速いなら、それ以上にこっちが成長すればいいだけだ。

「あれ? 湯船につからないんですか?」

「ああ。そんな時間ないし」

「それはもったいです。だったらせめて背中ぐらい洗わせてください」

「いや、いいって。もう洗いましたから」

「もう、そんなこと言わずに洗わせてください。旦那様」

 なんだろう。

 あまりにも自然に声をかけてくるものだから、答えてしまった。

 が、どうして、どうしてだ。

 どうして、風呂場で自分以外の人間の声がするんだ。

「うわっ! な、なんでいるんだ、お前っ!!」

 文字通り、飛び上がって驚く。

 なんでそんなに驚いているのか、本気で理解できないような表情をしているレイユがいた。

 しかも、その、全裸だ。

 服を着ているとか、腕で隠しているとか、そんな恥じらいなど一切見せない。

 堂々と、裸を見せてくる。

 ただし、服を着ていないにもかかわらず、猫耳カチューシャと尻尾の飾りはそのままつけている。変なところにこだわりを感じる。

 旦那がいるから、男のそういう視線には慣れているのか。

 いや、そんな問題じゃない。

「え? なんでって、ラックス様と一緒にお風呂に入りに来たんですけど?」

「全然答えになっていないけど!?」

 もしも、ルナにこのことがバレたら、殺されてしまいそうだ。

 幸か不幸かレイユの裸体は湯気によって、見てはいけないところはギリギリ見えていない。

 釘づけになっていた瞳を無理やり動かして、立ち上がろうとすると、

「いいから、あっち向いててくれないか? 俺はもう上がるから」

「そんなっ!? せっかく私もお風呂に入ったんですから、洗いますよっ!!」

 そう言って、背中に体重をかけてくる。

(ちょ、当たってるんだけど)

 胸を背中に押し付けてくる。

 しかも、押し付けたままこちらの身体を洗おうと腕を動かすから、その分胸も動いている。

 どうやっても煩悩を頭から追い出すことができない。

 レイユの身体が動く度に反応してしまう。

 やばい。

 もう、立ち上がることができない。

 誰かが入ってくるかなんて想定していないせいで、こっちも裸なのだ。

「それじゃあ、どこから洗いましょう。やっぱり、足先から、そして――ここも――」

 ススス、とこちらの身体を堪能するように、ゆったりとした指の動き。

 指は細長くて、しっとりしていて、肌に染みこむみたい。

 なんだか、本当に変な気持ちになってきた。

 指先が腹をなぞって、そしてその下の方へと弧を描くように動いて――

「失礼しますっ!!」

「あっ、ちょっと、ラックス様っ!! まだ、一緒に湯船に入る予定もあるのにっ!!」

「入らないって言っているじゃないですか! 諦めてくださいっ!」

 やばい、やばい、やばい。

 冗談とかじゃなくて、本気で走って逃げる。

 レイユが追いかけてくる音が聴こえる。

 もしも捕まってしまったら、超えてはいけない一線を軽々超えてしまいそうだ。

 そもそも相手は人妻。

 手を出したら、旦那に刺されても文句はいけない。

(顔が幼いはずなのに、色気というか、艶というか、もう、ムンムン過ぎてまだまだガキな俺には抵抗する術がないっっっ!! 雰囲気に流されるままに、いけるところまでいってしまいそうだっっっ!!)

 急いで部屋に帰って、火照りきってしまった身体を正常に戻したい。

 ただでさえレイユは年上の女性。しかも、自己主張激しい胸をお持ちなのだ。

 ラックスにとって、レイユの全裸は眼に毒だ。

「げっ! 服がないっ!! 水洗いでもしているのか?」

 これじゃあ、風呂場に帰らざるを得ない。

 なんてことだ。

 まさか、こちらが逃げることも想定して、服をどこかに隠したんじゃないだろうな。

 必死になって探すが、やはり見つからない。

「ラックス様っ!! 待ってくださいっ!!」

 追いかけてくるレイユの声が大きくなる。

「しょうがない。あんまりもたないが、『鍛冶合成屋(ブレイクリメイク)』で服を作り上げるっ!!」

 これからのことを考えると、魔力はできるだけ節約した方がいい。

 だが、そうも言っていられなかった。

 魔力で作った服を着こむと、物陰に隠れる。

「どこ行ったんですかー。裸のまま歩き回ると風邪ひきますよー!!」

 レイユは叫びながら走ってきた。

 注意している本人が全裸だったが、まあ、気にしない方がいいだろう。

 手に口を当てながら呼吸を止めていたが、レイユも見えなくなったし、もう息を吐いても大丈夫だろう。

「ぷはぁっ!! あ、危なかった……。あのままあそこにいたら、なし崩し的に一緒に風呂に入っているところだった……。旦那がいるっていうのに、サービス精神旺盛過ぎるだろ。もしかして、あれはお客様みんなにしている過剰な接待なのか。それとも、単純にあの人が天然なのか。よくわからないな……」

 あんなご奉仕大好き人間を相手になんてしていられない。

 危なすぎる。

 ある意味、ヨトゥンよりも厄介な相手だ。

(そもそも、なんで俺を旦那様呼ばわりしているんだよ。そんなに似ているのか? 金に厳しいと言っていたが、そういうところが似ているのか? いや、だからといって、結婚するぐらい好きな人と間違えるか? 多分、あれはわざとだ。わざと言い間違えて、こっちを困らせているに違いない……)

 しかし、こんなことを考えている余裕すらない。

 とにかく、早くリオーレを助けにいかなければならない。

 頭を上げて、ここがどこだが判断しようとすると、

「やばいな。急いでいたせいで変なところに迷いこんだかも。……なんか、今日は迷ってばかりだな」

 キョロキョロと周りを見渡してみるが、やはり見覚えがない。

 一階の奥底には来ていると思うが、どこだろうか。

 無数にある部屋のドアの一つに眼が行く。

 そのドアだけ、他のドアにあるはずのものがなかった。

「ん? ここだけ、埃が溜まっていないな」

 角の部屋だけ、埃がない。

 日常的に誰かがこの部屋を使っているということだ。

 ギィィ、と嫌な音をするドアを閉めると、そこには何もなかった。

 何も、ベッドや机すら置いていない無機質な部屋。

「おかしいな……。何かあると思ったんだけど」

 と、何か音が聴こえる。

 耳を澄ましてみると、その音は部屋の隅から聴こえてくる。

 穴が開いているわけではない。

 コンコン、とノックするように壁を叩いていくと、音が違う箇所がある。

 その個所を広げていくと、ちょうど長方形に壁の空洞があるような音が反響しているように聴こえる。

「まさか……」

 指の先で空洞となっているだろう所を探ってみると、ガコッ、と何かが動く音がする。

 そのまま力を込めると、人一人が出入りできるぐらいの大きさの壁を取っ払うことができた。

 ほとんど固定されていない、張りぼての壁。

 主さをほとんど感じられず、女性の力でも簡単に壁を外すことができそうだ。

 闇が広がる空洞の先には下へと続く階段がある。

 ここは城だから、こんな隠し階段があるのは珍しくない。

 今も昔も城は敵に押し寄せてきた時のために、こういう逃げ道の一つや二つは確保しているものなのだ。

(やっぱり、地下室への入り口か。風が吹いているってことは外に繋がっているのか? 行ってみるか。さっさとリオーレを助けに行きたいし……。それに正面玄関から出ようとすると、どうしても目立つ。できれば、ルナやレイユには見つからずに探しに行きたい)

 一応、壁を元通りはめこんでしまうと、その中は真っ暗な闇。

 壁伝いで歩きながら、階段を踏み外さないように慎重な足取りで地下へと進んでいく。

「なんだ、ここ? 薄暗いな。蝋燭とかないのか?」

 だんだん目が慣れてきた。

 と、思いきや、足に何かを引っ掛けて倒れそうになる。

「痛ッ! 危なっ! もう少しでこけそうだった。……な、なんだ? このでかい入れ物は?」

 長方形の箱で、底がかなりある。

 真っ黒な箱のせいで、この暗闇の中だと余計に見えづらかったらしい。

 だが、ここまで長い入れ物となると、中身が何かあまり思いつかない。

(俺の身長よりも大きいな……)

 蓋に手を掛けるが、かなり重たい。

 しかも、この長方形の箱よくよく見ると、一つじゃない。

「二十、いや、三十個はあるのか?」

 なんだろう、いったい何に使うのだろう。

 嫌な、予感がする。

 ラックスは知っている。

 この長方形の箱が何なのか。

 何をするものなのか。

 それなのに、頭で理解したくない。

 パンドラの箱じゃないが、これを開いてしまうと何かが決定的に激変してしまうような気がする。今まで旅をしてきて培った勘というやつが働いている。

 回れ右をして、ここから早く立ち去れ、ともう一人の自分が心の中で囁いている。

 だけど、これを開けなければ、この城から出た時に気になってリオーレの探索に集中できない。

 だったら、開けるしかない。

 両手で想い蓋を押しのけ――その瞬間、やはり開けたことを猛烈に後悔した。

「なっ――」

 叫び声を上げなかったのは奇跡だ。

 口に手を当てたまま、後ろにひっくり返って尻を強打する。

 箱の中にあったのは、死体。それも――


「は、白骨死体っっっ!!」


 どう見ても、モンスターの骨じゃない。

 人間の骨、死体。

 くすんだ装飾品が傍に置かれている。

 左手の薬指が骨折している。ということは、まさか――

「……殺された、のか?」

 骨折しているということは、殺人鬼に抵抗して殺されたということだ。

 ぽっかりと空いた髑髏の眼窩がこちらを見ているようで、胃が引きつりそうになる。

「まさか、ここにある箱は、全部棺桶……? 三十人以上の人間が、誰かに殺されているのか?」

 他の棺桶を開けてみるが、やはり、そこにあったのは白骨死体だった。

 ここにあるのは全部棺桶。

 それをこんなところに隠すなんて、後ろめたいことがあると言っているようなもの。

 一人、二人ならば、殺人の動機が怨恨も考えられる。

 だが、三十人以上もの猟奇的殺人となると、快楽殺人しかありえない。

 普通の人間の神経ならば、ここまではできない。

 開けた棺桶の蓋をキッチリと閉めて、どうにかしてここから逃げる算段を付けるしかない。

 ルナは今どこにいる。

 自分の部屋か、それとも風呂場にいるのか。

 探して、一刻も早くこの屋敷から連れ出してやらなければならない。

 誰が大量殺人鬼の真犯人なのか……そんなの考える余地はない。

 レイユだ。

 この大きな屋敷をたった一人しかいないというのが、まずおかしい。

 旦那がいないからといって、他にもメイドがいないなんてありえない。

「旦那なんていない。いや……そもそもここに屋敷の人間なんてもう誰もいないんじゃないのか?」

 殺されたのだ。

 この城の城主さえも、あのレイユにとっくの昔に殺されているに違いない。こんな異常事態に、城主が気づかないはずがない。レイユの殺人を知ってしまった旦那は殺されて、今頃あの棺桶の中にいるはずだ。

 ヒュッ、と喉から変な音が出る。

 とにかく、ここから出るために階段を駆け上がろうとすると――


 ガコンッ、と頭上から壁を取り外す音がした。


 ま、さか、まさか、まさか。

 まずい、誰かが入ってきた。

 いや、誰かじゃない。

 ルナが偶然この地下室を発見できる可能性など、かなり低い。

 今ここに来たのは、十中八九レイユだ。

 なるべく音を立てずに、なおかつ急いで引き戻って逃げ場所を探す。

 だが、どこにも外への通路は見当たらない。

 ここから入る時と同様、隠されているのかもしれない。だが、それを探す猶予などどこにもない。

 見つかれば、即――殺されてしまう。

「もしかして、誰がいますか?」

 レイユの声が地下室に反響する。

 ガン、ガン、となにやら重たいものを引きずって階段に当たっている音がする。

 怖すぎる。

 何を持っているか走らないが、愉快なものではないことだけは確かだ。

 しかし、逃げる場所もなければ、隠れる場所もない。

 と、足が止まる。

 二つ、真新しい棺桶があった。

 まるで、昨日今日完成したように光沢のある棺桶を開けてみると、そこは空だった。

 躊躇している暇なんてない。

 身体を滑り込ませるように急いで棺桶の中に入り、蓋を閉めきると同時にレイユが地下室に降りた足音が聴こえた。

「なにもしませんから、でてきてくださーい」

 ガガガガ、と何かを引きずる音がどんどん近づいてくる。

 そして、その音は止まった。

(ま、迷いなく、俺が隠れている棺桶で足を止めた?)

 一体どうして?

 いくら急いでいたとしても、持ち物を落とすといった迂闊な痕跡の残し方などしなかったはずだ。

 それなのに、一度も足を止めることなく、ここに当たりをつけられた。

「私、いつも棺桶の蓋を完全にしめずに、わざとズラしているんですよ。もしも誰かが棺桶の蓋を動かしても、すぐに分かるように。その棺桶は今日のお客様のために作った棺桶で空っぽのはずなんです。隠れるところといえば、ここぐらいしかないんですよね……」

 しまった。

 最初から侵入者はここに誘導されるように仕組まれていたのか。

(……しかも、今日のお客様のために、ということは、最初から殺すつもりで出迎えたのか? だが、だとしたら、なんで死にそうだった俺達を助けたんだ?)

 人の死が観たいわけじゃない。

どうせ死ぬのなら、自分の手で殺したいということなのか。

「大丈夫、心配しないでください。この斧でしっかりと殺してあげますからっ!!」

 そして――


 バゴォオオンッ!! と棺桶は一刀両断に破壊される。


 棺桶は身をよじるスペースすらなかった。

 止めることもできなかった。

 そこにいる人間の骨すら折りそうな勢いで、斧は振り下ろされてしまった。

 だが、

「あれ? おかしいですね。誰もいないなんて。……もしかして、私が間違えて完全に閉めちゃったんですかね?」

 ギリギリだった。

 斧の刃が鼻先をかすめそうな位置で停止している。

 棺桶の間に斧がガッチリ挟まって、石畳までは届かなかった。

(なにもしなければ、確実に顔面の肉を斬られていたな……)

 棺桶の破壊音に紛れて、石造りの床を『特異魔法』で壊して穴を開けた。

 そして、一瞬の内に直した。

 隠れる場所がなかったので、自分自身で造りだすしかなかった。

 まるでモグラのように、石畳の中にすっぽりと潜ったのだ。

 自分の身体の分の石畳は外に出してしまった。掘り起こした細かなは『透明化』することによってレイユには悟らせていない。

 だが、透明はあくまで透明で、実態がなくなったわけではない。

 ラックスが幽霊でもない限り、触れてしまうのだ。

 一応、ラックス自身の身体も咄嗟に『透明化』して姿を隠しているが、もしも少しでもレイユがこの棺桶の中を調べようとしたら、それで終わり。

 触れられてしまったら、ラックスがここにいることがバレてしまう。

(レイユは、俺の『特異魔法』についての詳細を、ルナに訊いていない限り知らないはずだ。だけど、もしも知っていたら? そうじゃなくとも、もしも棺桶をさらに調べられたとしたら?)

 絶体絶命。

 ガラン、と壊れた棺桶の蓋が転がる。

 レイユが斧を手元に戻したのだ。

 手が、伸びてくる。

 訝しそうにしているレイユが、棺桶の中を調べ出した。

 埃を払うみたいに手が動いて、その指先の爪がラックスの顔に触れそうになる。

 やばい、と覚悟を決めて瞳を閉じようとするが――ピタリ、とレイユの手が止まる。

「――やっぱり、いないみたいですね。でも、よかった。もしもあの白骨死体を見られていたら、その人を――殺さないといけませんでしたから。そんなの、もったいない……。今は殺さない方が、私のためになるんですから……」

 レイユは手を引き戻すと、踵を返す。

 斧を引きずりながら、階段を上がっていく。

 物音が聞こえなくなってからも、長い間、棺桶から首を出さなかった。

 ようやく窮地を脱したと確信すると、身体の周りを固定していた石畳を壊して這い出る。

「やっぱり、この城と、あの猫耳メイド……。なにかがおかしい……。はやく、はやくルナを見つけ出してここから脱出しないと、二人とも……あいつに殺される――」

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