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青と関西人

屋上に行くと、場の空気が沈んでるのが分かった、完璧に俺らのせいだよ、しょうがないゼリーじゃどうにもならないと思うけど無いよりはましだろ

「お待たせ〜」

「カイ!大丈夫か?」

「何が?」

「何がって…」

少し泣きそうなチカがいた、これはヤバい、思ってた以上に深刻な状況かもしれない

「何でも無いって、なぁコガネ」

無言で頷いた

「じゃあ何があったか言えよ」

「チカ達に何かしたらただじゃおかないって、アイツはもチカ達のファンなんだって」

「ホントか?」

「おう、チカは俺の彼女だ、その言葉そのままそっくり返すよ、って言って帰ってきた」

何かかなり苦し紛れの嘘だな、冷静な状態だったら通用しないよ、ってかいつの間にかツバサがゼリー食ってるし

「チカチカ、カイっちがそう言ってるんだから良いじゃん、それにカイっちとコガネんが無事だからモウマンタイ」

チカは渋々ゼリーを食べた、ヒノリは無関心だ

「カイっち、さっきから気になってたんだけど、後ろの誰?」

「後ろ?」

俺達の後ろには、ニタニタした糸目がいた、そう関西人だ、ってか何でコイツがココにいるんだよ

「いやぁ、べっぴんさんばかりでんなぁ」

「何でお前がココにいるんだよ!?」

「まぁ細かい事は気にせんといて」

コイツがココにいる理由が分からねぇ、もう用は無いだろ、そうだ情報通のツバサなら何か知ってるかも

「ツバサ、コイツの事知ってる?」

「僕に知らない事は無い!」

頼もしいな、関西人は普通に俺のゼリーを食い始めた、まぁこの際そんなことはどうでもいい

「烏丸虎鐵、1−5、烏丸道場の若き師範にして、金儲けの虫、主にこの学校のイケメンとか美少女の写真を隠し撮りして売ってる関西人だよ」

「隠し撮り言うても、怪しい事はしてないで」それをしてたら警察につき出してるところだよ、それでも肖像権の問題で警察につきだせるかもな

「で、何でお前がここにいるんだよ?」

「そうそう、カイはんとコガネはんを調べとったら、潤間はんと春日はんが浮かんで来たんや」

「何か俺らが友達になってんだよ?」

「細かいことは気にせんといてぇな」

細かくねぇよ、それにコイツ調べてやがったのかよ、にしてもホントにニタニタしてるな

「お二人は人気あるさかいに、写真を公認にしとぉて、そやさかいつけてたら会えると思うたらまさにビンゴや、それに棚ボタや、もう一人の人もべっぴんさんや」

ホントにコイツの頭には金儲けの事しかないらしい、でも俺がそれを許すとでも思ったのかよ、調べたんだから付き合ってるまで達してるだろ

「チカのは許さねぇぞ」

「なら春日はんは?」

「俺が許すわけないだろ」

困り顔をしてる、当然の結果だけどな、次に関西人が目を向けたのはツバサだった、悪いけどツバサなら良いな

「おたくはどや?」

「おたくじゃない、僕は鷲鷹翼だ!」

「鷲鷹はん、公認にしてくれへん?」

ツバサが不適な笑を浮かべた、何か考えてるな

「売り上げの4割を頂戴!」

「4割かいな!?2割にならへん?」

ツバサが関西人に耳打ちをした、何か変な事考えてるな、関西人の顔がパッと明るくなった

「のったぁ!」

「じゃあ今度の日曜ね」

「良い仕事しまっせ」

二人の間でどんな契約が交されたんだろ、しかも今度の日曜に会う?

「おい関西人、ツバサに変な事するなよ」

「コテツでええよ」

「何かきにくわないけど。ツバサ、コテツに変な事されたら…、コガネどうする?」

「とりあえず喧嘩は良くない」

俺らが生きて帰れないような気がする、とりあえず何もしないことを祈るだけだな

「カイっちもコガネんもありがと、でも僕にも考えがあるから大丈夫だよ」

今はツバサとコテツを信じるしかないな。


関西人、烏丸虎鐵、変な奴に目をつけられたな、今度からは周りに気を付けよ、いつ撮られてるか分からないもんな

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