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銀との出会い

「ヒノ、弁当」

「はい」

俺はその一コマを見てビックリを通り越して、脳細胞が退化した、あのコガネが女の子に話かけた、しかも弁当受け取ってるし、彼女?もしかして彼女なの?俺はとりあえず駆け寄った

「カイ、行くぞ」

「はいストップ」

コガネを制止した

「何だよ?」

「とりあえず、その弁当とこの女の子の事から説明してもらおうか」

「幼馴染みだけど」

そういうことね…、って幼馴染み!?あぁ悲しい一人でノリツッコミするほど落ちぶれた俺が、悲しすぎる

「何で同じクラスにいるのに言ってくれないんだよ」

「言わなかったっけ?」

キョトンとした顔をしてる、不思議そうな顔をしてるけど俺がその顔したいよ。

チカとツバサがすぐ後ろにいるのに今気づいた、二人は普通にコガネの幼馴染みの所に行った

「何だよヒノリ、カイと同じクラスだったんだ」

「ヒノノとコガネんは幼馴染み、と」

あ、ツバサが新しい情報をインプットした、ってか何でチカとツバサが知ってるの?もしかして俺ってハブ?

春日氷乃梨カスガヒノリ

「え?あ、うん、俺は四色海、って知ってるよな」

俺の目を見ながら無言で頷いた。

ヒノリって子は、長い黒髪をこめかみの所で顔にかからないように留めてる。

キリッとした目つきで何だか凛々しい、可愛いっていうか大人びてて、美しいって表現の方が近い

「で、何で弁当を?」

「幼馴染みに作ってもらっちゃいけない?」

「いやそうじゃないけど、何で持参しないのかな、って」

コガネは少し間をおいて

「一人暮らししてるから」

「そう、なら納得」

何か前のがインパクトが強すぎてあんまり驚けない、確かにビックリだけど詮索に疲れた

「ヒノノも一緒に食べようよ」

「ヒノリはまだ食べてないだろ」

また無言で頷いた、無口な人だな

「良いのかヒノ?」

また無言で頷いく、頼むからしゃべってくれよ、何か怖いよ。


5人で屋上で弁当を食べてる途中に一つ物凄い事に気づいた、それはヒノリの目だ

「ヒノリ、それカラコン?」

無言で首を横に振る

「天然!?」

「お母さんのお祖母ちゃんがロシア人」

ヒノリの目は灰色を通り越して、銀色っぽかった、何か綺麗で吸い込まれそうな瞳だった

「ホントだ、ヒノリの瞳綺麗だな」

「ヒノノ可愛い!凄い綺麗、良いな良いな」

ヒノリが顔を真っ赤にしてうつ向いて言った

「…ありがと」

「良かったな、ヒノ」

また無言で頷いた、もしかしてこの二人…、まぁ良いか、それより気になる事がもう一つ

「チカとツバサは何でヒノリの事知ってるの?」

「バレー部仲間」

以外にアクティブなお方なんだな、文芸部とか入ってそうな感じがしたんだけどな、でもバレー部は美少女部って噂男が言ってたけどホントだな

「ヒノ、今日も弁当美味いな」

「…ありがと」

「惚気るな」

「カイ、弁当美味しい!」

うわぁ、チカが下らない対抗心燃やしてるよ

「当然だろ」

周りがビックリしてる、俺が弁当作っちゃいけないのかよ

「カイ、料理するの?」

「何なら食ってみる?百聞は一食にしかず、ってな」

「一見な…」

よく知ってるじゃん、ってかツバサもつまんで来やがった、チカの食えば良いのに

『美味っ!』

ビックリした、そんなに叫ばなくても良いのに、ってかさりげなくヒノリも食べてるし

「…美味しい」

「ヒノもそう思うだろ」

「カイっちは料理上手、と」

あ、またインプットされた、そして隣で誇らしげなチカ

「カイの料理は天下逸品だよ」

「ってきりミスが作ってるもんだと思ってた」

ミス…、あぁマミ姉の事か、コガネの中ではミスで定着したらしい

「ミスって誰?」

「マミ姉の事だよ」

「何で、ミス?」

「僕にお任せなさい!」

でた、情報通、ツバサならこの学校の事なら何でも知ってるからな、情報の入手元は不明だけど

「蘭さんは去年のミス光ヶ丘、ミス光ヶ丘ってのは、毎年文化祭で開かれるミスコンの事、ミスジャパンとかミスユニバースあたりを想像してもらえればいいよ。ちなみに今年は蘭さんとココにいる3人が有力候補だよ」

スゲェ情報網、詳し過ぎるし、今はミス候補に囲まれてるって事か、そこら辺の男子が死にもの狂で入りたい輪なんだ

「誰が呼んだか‘光ヶ四天王’って呼ばれてるけどね」

それは笑える、四天王だって、でも自分の彼女がモテるのって凄く複雑な気分なんだよな

「モテる彼女を持つと苦労するな」

「コガネもな」

コガネとヒノリが顔を真っ赤にしてる、やっぱりこの二人、どっちもガツガツ行くタイプには思えないしな、でもコガネがシャイボーイってのが意外だな

「ちなみにカイっちとコガネんは‘イケメンツートップ’って呼ばれてるよ」

「何だか段々、その情報嘘臭くなって来たんだけど」

「カイっち何を言うか!君がこの学校で一番頭が良いのも知ってるんだぞ!」

やっぱりツバサの情報網は確かだ、何か全部筒抜けになってるみたいでいやだけど

「ヒノリは告白何回くらいされた」

ふときになって聞いちゃった、候補ならそれなりにあるだろ

「……5人」

「やった!僕の勝ち!僕は7人だもんね」

「チカは?」

「アタシも5人かな」

何だコイツら、でもみんな勝算が無いんだよな、でも一人今の会話を聞いて落ち着かない奴が

「ヒノ、OKしたの」

横に振った、当たり前だろ、コガネがいるんだから、コガネもあからさまにホッとするな

「カイとコガネはどうなんだよ?」

「俺はされる前にチカの事を言うから、最後まで行ったのは2人かな」

「俺は……、忘れた、当然全部NOだけど」

コガネらしいな、でも何で彼女がいる俺にコクった奴が二人もいるんだろ、何かこの学校おかしいよな、みんな必死さが伝わってくる。


春日氷乃梨、不思議だけどコガネにはこれくらいが調度良いかもな、うるさくないから

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