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青の地獄生活

やっと普通の授業が始まった、でも退屈だ、何の新鮮さもないし簡単な事ばっかりやってる、聞いてるフリだけはしてるけど10分するとブラックアウトしてる、コガネに至っては休み時間しか起きてない。

3時間目が終わった時に以外な訪問客が

「カイ君、お弁当忘れちゃって」

マミ姉だ、一緒に登校してて分かったけどマミ姉の人気はユキ並だ、だから一瞬で教室が騒がしくなった

「はい、ユキも持っていってないから届けといて」

「分かった、じゃあね」

マミ姉が出ていった後、例の如く男子達が集まってきた、今回はコガネも興味があるらしい

「カイ、あの美人誰?」

「五百蔵知らないのかよ!?2年生の蘭さんだぞ、去年のミス光ヶ丘!」

光ヶ丘は俺達の高校名ね、それにマミ姉がそんなに凄いのにもビックリ

「で、何でミスがカイの所に?」

「う〜ん、お姉ちゃんみたいなもんかな」

『何ぃぃぃ!』

今度は女子の喜びにも似た叫びだ、別に秘密にする気もなかったし言う必要性もなかったし

「でも、ユキの彼女だよ」

「あの、時期生徒会長と呼び声の高い樹々下さんと!?」

「美人はイケメンにか…」

生徒会長?ユキってそこまで頭良くないし人望を集めるタイプじゃないよな、自ら立候補するとは思えないし

「何でユキが?」

「四色知らないのか?この学校で生徒会長をヤルって事は、学校一のイケメンって事何だぞ」

「そう、暗黙の了解でそうなった」

「知ってたコガネ?」

無言で首を横に振る、何か無茶苦茶な学校だな、学校全体で美男美女コンテストかよ

「ちなみに四色と五百蔵は有力候補だから」

『やだよ』

そんなかったるいのやってられるかよ。

先生が入って来てみんなが席に着いた、礼と同時にコガネが爆睡、その十分後、俺も……。


起きた時には礼が終わってた、有意義な一時間だったな、弁当の飲み物を買いに行こうとしたら地響きが聞こえて来て、その後教室にバッファローがなだれ込んで来た

「これ、お弁当!」

「私も!」

「四色君は私の食べるの!」

「五百蔵君食べて!」

スゲェパワー、ってか何で俺らがこんなめにあわなきゃいけないんだよ、と考えてると噂男(後ろの席の奴)が説明を

「昨日のサッカー部の件で君達は完全に注目の的だよ、運動も出来てイケメンときたら食い付くのが女の子の性だろ」

納得…、出来ないよな、しかも一年だけならまだしも、ネクタイの色から判断して2、3年もいるよ、中には可愛い子もいるけど困るんだよな

「そんなに食えないし、第一自分の弁当があるから悪いけど」

「俺はいらない」

それで撤収してくれたら楽なんだけどな、全く聞く耳持たずだな、思い思いに騒いでるよ、その時チカとツバサが入って来た、救世主登場!

「コガネ、あれ見ろ」

「しょうがない、今は手段を選んでる余裕はないな」

コガネも何とか納得してくれたし、後は根性で

「チカ!遅かったじゃん!」

「カイ、どうした?」

「ゴメンね、予約済みだから、いつか機会があったらね」

「半永久的に無いけどな」

人をかき分けてチカとツバサの所に行って教室を出た。

チカが状況把握が出来て無いらしい、俺達も出来て無いけど

「カイ、あれは何?」

「僕が説明してあげるよ!どうせカイっちもコガネんも分かって無いと思うから」

カイっち?コガネん?もしかしてあだ名って奴?だんだんイタイのが浮彫りになってきたな

「……コガネん」

気に入ったの!?コガネの趣味が見えてきません

「たまにはマシな事言うな」

「でしょでしょ!コガネん気に入ってくれた?」

「少しな」

顔を真っ赤にしてる、理解出来ない、何でこんなにセンスのセどころか発する意欲すら見えないあだ名は、3年間これで呼ばれるとなると、辛い

「で、理由を教えろよ」

「あ、そうだそうだ!カイっちとコガネんは昨日サッカー部の先輩達に圧勝したでしょ。サッカー部の追っかけの子達は上手い人の追っかけになる確率が80%くらいなんだよね。だから、矛先が君達に向かった訳」

噂男より説得力があるな、でもこれからこの地獄生活が始まるのかよ

「疲れるなぁ、何か打開策はないの?」

「無いよ!」

即答ありがとう

「チカ、助けてよ」

「アタシに助けてを求めるなよ、アタシだって辛いんだから」

「チカチカは男子からの告白が止まないんだよ」

「ツバサもだろ」

「チカチカには負けるよ」

この学校が怖くなってきた、チカも辛いだろうな、俺達も昨日は告白されたし、一目惚れでも少しは考えろよ。


飲み物を買って教室に帰った、弁当を持ってチカとツバサが来るらしい

「コガネは弁当?」

「そうだよ」

「無くない?」

「ん、まぁ」

チカとツバサが入って来た、相変わらず男子の目を惹いてるな。

コガネが立ち上がって女子の席群に向かった、この学校は男子が窓側から中央にかけて出席番号順、女子は廊下側からだ、コガネが向かった先は廊下側の一番後ろの席の前で止まった、何してんだろ

「ヒノ弁当」

「はい」

女の子から弁当貰ってる?へっ?コガネが?嘘だろ、どういう事だよ!?

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