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青と金の過去

夏休み明けの学校はみんなの変化に驚かされる時でもある、真っ黒に焼けてる奴、髪の毛を染めてる奴、急に付き合い始めてる奴、そして一番驚いたのは下駄箱でだ、手紙がはいってるのは慣れたけど何故か量が多い、コガネも微妙に量が増えてるし、最初の方は一定じゃなかったけど6月を過ぎたあたりから多少の大小はあるけど固定されてきた、それがココに来ていきなり増えた、考えた結果ユキの影響が一番適当だ、ユキがいなくなってユキのが俺やコガネになびいたんだろう、最初はムカついたけど段々馬鹿らしくなってきた

「ユキの遺産か」

「かなり迷惑なんだけど」

「俺に言うな、俺だって迷惑してるんだよ、にしてもこれだけの量ってことはユキの人気はスゲェな」

手紙の量が倍近くになってる、ユキを本気で好きな奴もいるだろうからかなりの量のファンがいたって事だよな、ユキも辛かったんだな。

下駄箱で手紙の処理をしてるとコテツとチカとツバサが来た、チカとツバサの下駄箱も大変な事になってた、これはマミ姉の置き土産か、二人の影響力は多大だな、今後が辛い

「おはよう、チカ」

「なぁ、これなんだよ?アタシこんなに多く無かったよな?」

「俺らもだよ。多分ユキとマミ姉の影響だろ」

チカにバッグの中の手紙を見せる、呆れた感じで見てる、ツバサはその場で読んでは捨て読んでは捨ての繰り返し、他人がせっかく書いた手紙を平気でその場に捨てる根性、流石ツバサって感じだな。


教室には既にヒノリがいた、いつものように本を読んでる、俺はそのまま席に座った、夏休み前に席替えして一番廊下側後ろから二番目、コガネの前でヒノリの隣だ、コガネを一番後ろの端にすると常に爆睡してる

「おやすみ」

「まだ朝のホームルームすら始まってないぞ、たまには授業受けろよ」

「グゥ〜〜〜」

既に寝てた、コイツは学校に何しに来てるんだよ、ヒノリは寝てるコガネを子供を見るような目で見ていた

「……可愛い」

「どこが?こんな不良被れの歩いてたら関わりたくないタイプトップ3に入りそうな奴、それのどこが可愛いの?」

「寝顔?子供っぽさ?」

分からなくもない、いつも無愛想な顔とは違って力の抜けた顔だからな、女の子が見たら大騒ぎしそうだよ、みんな恐くて近寄ろうともしないけどね。



今日は始業式のみで帰宅、部活も無いから6人で遊ぶ事にした、とりあえず腹が減ったからファミレスで早めの昼を食べる事にした。

中には俺ら見たいな学生が大勢いた、沢山のグループの中のうるさい不良グループの一人がこっちに寄って来た、ワックスでガチガチに立たせた髪の毛に何も無い眉毛、そいつがコガネの前で止まった、コガネが何かしたのかな、コガネの事だから何しててもそんなに不思議じゃないけどな

「よお、久しぶり!」

不良Aはコガネの両肩に手を置いて笑顔で挨拶した、コガネは頭に疑問符が浮かんでる、コイツ完璧に忘れてるな

「あれ?忘れちゃった?俺だよ俺、伸也」

「………あぁ、ぶん殴って鼻の骨を折った奴か」

話ながら座ってコガネの頭の中からやっと伸也が出てきたらしい、伸也って奴も可哀想だな、コガネの記憶だと鼻の骨を折ったことしか無いんだから

「で、何?」

興味が無いらしくいつもより無愛想に話す、しかも顔すら見てない、よそ見をしながら

「何だよ冷たいな、一緒に喧嘩した戦友に向かってそれは無いだろ、話がしたかっただけだよ」

「それだけ?」

「それだけじゃないよ………」

そういって俺を見てくる、何だか分からないけどかなり険しい顔だ、初対面でそこまで変な顔しなくてもいいのに

「何でお前とこの青髪が一緒にいるんだよ?もしかしてこれから喧嘩とか?」

「は?」

「え!?もしかしてコガネ忘れたの?この青髪お前と喧嘩しただろ」

『えぇぇぇぇ!?』

俺やコガネだけじゃなくてチカ達も驚いてた、伸也がコガネに嘘をつくとは思えないし青髪なんて俺くらいしかいないだろうし

「忘れたの?渋谷の裏路地で俺らが貯まってる時にこの青髪が来たじゃん」

「………カイ、覚えてる?」

「ちょっと待って、……………あ、思い出した」










――――あれは俺が中学二年の頃だった、友達に無理矢理連れて来られて渋谷にいた、でもその時の俺にとって渋谷は最高に居場所の悪い所だった、だから来て一時間ほどでイライラして一人で帰った、人が見たく無かったから人がいない路地を選んで歩いてた、細くて街灯が一つしかない裏路地に入った時だった、灯の下に不良がたまってた、俺は何も気にしないで真ん中を突っ切って行った、狭かったからか誰かに当たったけど気にせずに進んだ、でもそれでスルーしないのが不良という生き物

「テメェ人の事蹴っといて何も無しかよ!?」

「…………」

「何か言えよ!!」

「…………何か」

青筋をたてて俺の胸ぐらを掴んできた、ホントに馬鹿な奴ら、俺は思わず吹き出した

「テンメェ!!」

顔を真っ赤にして俺を突き飛ばして殴ろうとした、大振りだったから軽く体を屈めて腹を殴る、体を埋めてその場に倒れた、座ってた奴らが立ち上がり走って来た、一人目は顔面に蹴りをいれたら吹っ飛ぶ、二人目は顔面を思いっきり殴り飛ばした、三人目は俺の後ろに回って脇の下から腕を回してきて四人目が殴ろうとする、俺は腕を背中の方に回してそのまま三人目を投げるついでに四人目に投げた、倒れた二人の腹に蹴りを入れる、最後に一人で壁に持たれて雑誌を読んでる金髪、これがコガネだ

「終わっ…………?終わったみたいだな」

「俺帰るから」

「逃がすと思ってる?」「少しね、コイツらの事どうでも良いんだろ?仲間を大事にしてます、って感じでもないし」

コガネは鼻で笑った、その場に雑誌を投げ捨てて構えた、俺は嫌々に構えるとコガネにいつの間にか殴られてた

「本気本気」

「かったる」

立ち上がって殴ろうとしたコガネの手を弾いて顔面を殴る、コガネは怯んだけど俺の脇腹に蹴る………。


それからかなり殴りあった、俺もコガネもボロボロで立ってるのがやっとの状態、俺はその場から離れてタクシーを捕まえて帰った、流石にこの顔で電車に乗る勇気は持ちあわせて無かった、俺は始めて喧嘩に勝てなかった、自慢にはならないけど俺は喧嘩は全部勝ってた、外見で喧嘩を売られる事が多かったからいつの間にか術を身に付けてた―――――







「あぁ、そんな事もあったな、あの後一週間も学校にいけなかったんだよな」

「俺も、顔を見せたく無かった」

「あの時のコガネはボロボロなのに笑ってたよ、怪我の手当してる時も笑ってた、理由を聞いても答えてくれなかったけど」

ヒノリが呆れた顔で言った、あの頃は多分俺もコガネも喧嘩したかったんだろうな、でも喧嘩して笑ってるとか変態だよな

「コガネ、良いのかよ?コイツを放っておいて」

「放っておくもなにもカイは親友だから、それよりお前邪魔だよ、どっかいけよ」

伸也の顔がひきつった、次の瞬間伸也はコガネの胸ぐらを掴んで立ち上がった、青筋をたてて明らかにキレてる、コガネと俺とコテツはシラケた顔をしてるけど女の子三人はあたふたしてる、周りの人も思いっきり見てるし

「テメェ!表出ろよ!いつまでも偉そうにしやがって」

伸也の仲間と思われる奴らもいつの間にかたかってた、人数は8人、流石に俺とコガネでもキツそうだな

「コテツもやるだろ?」

「なんでやねん、わいがやったら逆に相手が不利やで」

「確かに、まぁ良いだろ、なぁコガネ?」

「なるべく穏便すませたいからな」

そういって俺達三人は店の隣の公園に行った、店の裏は後で店に入れてもらえなくなる可能性が高まるからだ、伸也達はいつの間にかバットやら鉄パイプやらを持ってる、コイツらドラ●もんかよ

「コテツ、これでどれくらい?」

「6:4やな」

「7:3だろ」

「二人とも残念賞だな、世の中にはこういう言葉もあるんだよ‘猫に小判’‘豚に真珠’‘馬の耳に念仏’‘のれんに腕押し’、まぁ言いたいのは意味が無いと」

『同感』

俺らの座談会にシビレをきらしたのか一人が走って来た、コテツが上段回し蹴りで吹っ飛ばす

「あのクソ親父に言わんといてな、ホンマに殺されてまう」

「当たり前だろ、流石にコテツを殺すことは出来ないよ」

「テメェはいつまで無視してるんだよ!?」

今度は全員で来た、コテツがいるから大した事はないけど、疲れるんだよな。


終わって店内に入ると店長らしき人が出てきて制止された、俺達三人はどうにか謝って中に入れてもらったけど周りからの視線が刺さる、俺らは席に着くとチカ達が不安そうな顔をしてる

「ただいま」

「大丈夫か、カイ?」

「大丈夫大丈夫、話し合いで穏便に終わったよ、アイツらも馬鹿じゃなかったらしいよ」

真っ赤な嘘です、白眼剥いて泡ふいてる奴もいたな、これは秘密だけどね

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