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青とキャンプ

週明けの月曜日、最近はバッファローの群れも治まってきて楽に登校ができる、ってか今日は一際少なかった、理由は廊下の一郭の人溜りだ、明らかに通行不能になるくらいの量の人だ、女の子が3の男子が7くらいだ、二つののぼりには

《四色・五百蔵公認写真》

って書いてある、もう一つ幟は

《鷲鷹コスプレ公認写真》

コスプレ?鷲鷹、鷲鷹……、ツバサのコスプレ写真!?あの時の耳打ちってそれか、驚いてるとツバサが後ろから来た

「チカチカ、カイっちおはよー!」

「おはようって、あれ何?」

幟を見て笑顔で鞄から写真を取り出した

「コレコレ、撮ってもらったんだ」

そこにはコスプレをしてポーズを決めたツバサがいた、メイド、ナース、家庭教師、その他アニメに至るまで様々なコスプレが…、ツバサ、俺にはツバサの方向性が読めないよ

「僕、一回してみたかったんだよね」

「コスプレを?」

「うん!コスプレしてると違う自分になれたような気がして、気持良いんだよね。チカチカもやる」

「アタシはいいよ」

頼むからチカだけはやめてくれ、ツバサはそっちの道に進みそうな気がして怖い、ってかこの服はどこから仕入れたんだよ

「この服はツバサの?」

「分かんない、知り合いに作ってもらったらしいよ」

コテツも何か怪しいな、この騒ぎの張本人が来た、いつの間にか人がいなくなってた、寄って来たコテツは只でさえ大きい口の角をあげながら

「ホンマに良く売れたわ、ボロ儲けやで、完売や完売」

「僕の取り分は!?」

「4000円でんな」

「キャー、コテっツー大好き!」

「ほな付き合う?」

「やだ」

即答、コテツのあだ名はコテっツーか、それより儲けの方だよ、ツバサの取り分が4割で4000円だから……、一万円!?写真だけで一万円?ツバサのコスプレで一万円かよ、真面目にバイトしてる高校生がバカバカしく思えるよ

「カイはんとコガネはんのも売れたでぇ、5000円くらやな」

「頂戴よ」

「契約が違いまっせ。なぁチカはんやっぱりあきまへん?チカはん達のがあれば2万はゆうに超えるんやけど」

「やだよ、アタシはツバサとは違うから」

コテツは最近昼休みの屋上に来るようになって、自然というか無理矢理というか、とりあえず俺達の輪に入って来た、ツバサに惚れたらしく毎日のように

「好きやで」

とか言ってるけど、ツバサは即答で断ってる、コテツは軽すぎるからな

「みなはん授業始まりまっせ」

「ホントだ、チカ、ツバサじゃあね」

「さいなら」

『バイバイ』

6組から8組までは階が違うからココでお別れだ。


今日はホームルームがある、その内容は金曜日のキャンプの事だ、キャンプがあること自体にビックリしてる、今始めて聞かされた、ちなみにキャンプの目的は親睦を深めるためらしい、それにいろいろイベントもあるとの事、めんどくさ

「コガネ知ってた?」

「知らねぇ」

「お前らが寝てる時に話した!」

担任が横から入って来た、最近俺達と担任の関係が悪化の一途を辿ってる、別に良いんだけどいちいちうるさいのがムカつく。

班は最低4人らしく3人までは決まったけど残り一人が決まらない、3人は俺とコガネとヒノリだ

「ヒノリ、誰かいる?」

「いっぱいね、さっきから女の子達が来てるじゃない」

「ヒノ、それはなしだ」

確かに、さっきから女の子がひっきりなしに来る、当然一緒の班になろうというものだ、それに男子も多い事にビックリした、ヒノリ目当てだ

「一人いる」

「誰?さっきの集団以外ね」

無言で頷いて歩いて行った、教室にいる時にいつも話してる、ヒノリの隣の席の人だ

「この人なら良い?」

「え〜と悪い、名前何だっけ?」

「矢野です!」

顔はカワイイんだけど髪の毛がボサボサで、見える限りでは綺麗な足なんだけど長いスカート、所々直せば絶対に可愛くなりそうな子だ

「よろしく」

「よ、よろしくお願いします!」

「堅いなぁ、ラフに行こうよ、な?」

「…はい」

「あと敬語禁止、男に免疫が無いのかどうなのか分からないけど、クラスメイトだろ、楽しく行こうよ」

「名前を知らなかったけどな」

「コガネは知ってたのかよ」

「何回か話したから、な?」

そういって矢野の顔を覗きこんだ、多分ヒノリ経由で何度かって感じだろ

「なら決定で良いな?」

「良いよ」

「俺も。矢野は?」

「よ、喜んで」

紙に書いて担任に提出した、キャンプか、楽しそうだけどさっきからチカが気になってしょうがない、ツバサがいるから大丈夫だと思うけどあの二人は人気かるからな

「チカちゃんの事がきになるのか?」

「当たり前だろ」

「ツバサ君がいるから大丈夫だろ、それにカイの女に手を出す馬鹿はいないだろ」

「そうだな」


部活が終わっていつものようにバレー部に行った(コテツ付き)、中に入ると一人の罵声が聞こえた

「おい!お前慣れ慣れしく潤間さん達に近寄るんじゃねぇよ!」

「おい、やめとけ、四色と五百蔵をしらないのかよ?」

「誰だそれ?」

「あの青髪と金髪だよ、あの二人で3年の不良の先輩4人をボコボコにしたらしいぞ、それに隣の糸目は空手部の新人で入部初日で先輩全員に勝った怪物だ」

何かさんざんの言われようだな、しかもボコボコって一発ずつしか殴ってないのに、それにあれだコテツだよ、空手部ってのは知ってたけどそんな事してたとは

「怪物なんて酷い話やなぁ」

「いやいや、怪物なんてまだまだ甘いだろ」

「人間兵器だな」

「わいは只の高校生やで、コガネはん」

とにかく、噂が一人歩きしてくれたお陰で逃げずにすんだな、最近は喧嘩の噂が効いたのか男子からのやじが無くなった、その代わり練習中のギャラリーは増えたけど

「やっぱりあんた達喧嘩してたんだ」

「いや、チカそれは…」

「僕の情報によると相手は3年の不良で、先生達も手を焼くほどの問題児で、自称喧嘩には負けた事ないらしいよ。更に付け足しとくとそれを仕組んだのは他でもないコテっツーだって」

チカとヒノリの目が変わった、軽く子供がショック死するくらいの殺気を放ちながら

「コテツ良くもカイを…」

「コガネを…」

『はめたわね』

「堪忍してぇな!」

鬼が二人、関西人に襲いかかった、上の男子が引くくらいのドスの効いた声で

「きゃー、チカチカ!ヒノノ!頑張れー、ってか僕も虐めるぅ!」

意味も分からずツバサも参戦した、人間兵器が袋叩きにあってる、女の子って強いんだな

「ヒノ…」

「強い女に惚れた自分を恨め」

「ほ、惚れてねぇ!」

顔を真っ赤にして、誘導尋問には引っ掛からなかったか、素直になれよコガネ。


その後ボロ雑巾になってコガネが帰って来たのは言うまでもない

どうも暁です!突然ですけど番外編を書きたいと思ってます、前作から今作まで、それから今後も更新につれカイ以外の目線から書きたいと思ってます。そこでみなさんから「ここでアイツはどう思ってるの?」とか「コイツ目線で書いて欲しい」とか「何でそうなった」等々、とにかく書いて欲しいことを募集してます。本人でも書き忘れたストーリーが多々あります、だからとりあえずメッセージ下さい、何でも書きますから

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