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帝都魔法第一研究所第四次魔法構成報告書


ただの魔法についての説明です。読まなくても支障は全くないです。ただ、読んでおくとあとで「あっ・・・」てなるかもです。あくまで「かも」です。



閲覧上の注意

 帝都魔法第一研究所第四次魔法構成報告書はマナ研究、魔法構成研究などの機密を多く含む。

よって帝都魔法第一研究所第四次魔法構成報告書(以下、本書)を外部持ち出しを禁止とする。

 また、帝都研究所許可証を所持した者のみ閲覧を許可する。

 本書は魔法構成報告書の最終項であり、第一次、第二次、第三次の報告を全て総括したものである。

尚、本書は魔法構成の現段階の報告だけにとどまっており、各地域のマナ濃度報告、及び周辺国家の魔法研究調査報告などは本書には掲載されていない。

 上記の報告はそれぞれ個別の報告書によって詳細まで報告されている。




1:定義においての魔法

 大気中に存在するマナを人体、またはマナ干渉用の道具などを用いて、マナを吸収、消費、圧縮、放出などを行い、様々な効果を発生させること。



2:マナ

 大気中に存在する物質。旧文明滅亡及び生態系の過剰変化の原因と思われる。当時の数少ない資料によると旧文明繁栄時にはマナは存在しておらず、旧文明人にもマナを操作する魔力は備わってはいなかったことが予想される。

 旧文明後期に突如発生しだしたマナは当時の生物にとってはかなり危険であり、構成も全くの不明だった為、旧文明人の間でパニックが起こり滅亡を加速させた。

 尚、現在マナはあらゆる生物にとっても全くの無害である。これは時間の経過によって発生時とは構成が異なるからと考えられる。

 マナ発生時における生物への影響は現調査段階では不明。



3:魔法陣

 魔法を使用するにあたって必要不可欠なものが魔法陣である。魔法陣とは人体とマナの干渉を促進させること、また、使用者に魔法による反動を軽減させる作用をもつ式である。

 基本的な魔法陣においては複雑な作業をする必要は無く、使用者がイメージすることによって展開される。魔法陣を展開するまでにかかる時間は修練すれば短縮することができる。使用する魔法が強力なものほど魔法陣が複雑になり、展開に時間を要する。

 連立式魔法陣と呼ばれる上記魔法陣を重ね、発動する技術もある。この連立式魔法陣は同じ魔法でも単一の魔法陣のものよりも遥かに強力な効果を引き出すことができるが難易度が高く、反動も大きいため、滅多に使用されることは無い。

 また、これらの魔法陣は魔法を発生させるための媒体であり、基本的に魔法陣が永続的に続くことは無い。しかし、例外的な魔法陣として永久稼働魔法陣というものが存在し、半永久的に魔法効果を付与することができ、例として帝都中枢部には永久稼働魔法陣が実際に存在し、中枢に入り込んだ侵入者を感知する時空魔法が帝国誕生から現在まで稼働し続けている。この永久稼働魔法陣についての詳細は不明。現在魔法陣の解読作業が進んでいる。




※以下、魔法研究に関する機密を含む記述有。




4:人体の魔法適性の分類・分類ごとの詳細

 人は生まれながらに必ず魔力を身体に持って生まれる。魔力は「破壊」、「強化」、「幻惑」、「保護・修復」、「操作」、「空間」の6つに分類ができ、これを魔法適性と呼ぶ。それぞれ適正な訓練を受けることによって使用することができる。

 魔法適性は誰にでも備わっているが、魔力値という限界があり、これが高いほどより高位の魔法の発動や、連術式魔法陣の最大数の増加などが行えるようになる。魔法適性の訓練を行えば魔法使用が可能になるが、魔力値は生涯変動することは無いのが原則である。よって、全く訓練を行っていないのにもかかわらず魔法使用が可能な者、いくら訓練を行っても下位魔法使用に留まってしまう者など、完全に個人の才能に依存してしまう。

 また、魔法適性はランダムであり、調節などは不可能ではあるが、血統によりある程度絞ることは可能。魔力値も、高魔力の者の血統は魔力値が高くなりやすい傾向がある。



5:魔法適性分類


破壊・・・攻撃系魔法の総称。マナと物体との干渉を最大にし、マナによって対象を損傷させる魔法。その際に放電、発炎、凍結などの様々な効果を付与することが可能。

 放電、発炎、凍結などの様々な効果を付与することにより、魔法発生から対象への直撃までを目視することができ、命中率増加の意味でも効果付与をすることが一般的。破壊力は魔力値と術者の熟練度、魔法の難易度などによって変わり、極端な場合同じ魔法でもただ発光するだけになることも家屋などの建築物を倒壊させるも有り得る。現在研究が最も進んでいる。


強化・・・身体、武具など防御力、攻撃力を一時的に増加させる魔法の総称。非常に使い勝手の良い魔法で自己、他者、物体あらゆるものに効果を付与できる。効果及び効果時間は個別の魔法によって異なる。

 近年の魔法研究の成果により旧文明の兵器などの使用限界を伸ばすことが可能になった。当然、保護・修復魔法には効果が劣るが、保護・修復の適性者が少なく、また、魔法の難易度も高いため、旧文明兵器の再使用は困難を極めた。しかし、強化魔法の使用限界強化の確立により、旧文明兵器の再使用が従来より比較的安易になった。また、この研究にはレーオレ・ダム社の影響が強く、旧文明兵器の量産を狙っていると思われる。


幻惑・・・幻覚、幻聴など、対象の精神に働きかける魔法の総称。発動方法は多岐にわたり、対象の目を直視する。ある一定の音を連続させ、聴覚を刺激するなどが様々な方法がある。尚、この魔法の発動条件は対象の感覚を刺激することが原則である。


保護・修復・・・術者、または効果範囲を保護、損壊した物体の修復する魔法の総称。保護魔法はマナの力により指定された範囲に特殊な層を作り、攻撃から対象を保護する。物理攻撃、魔法攻撃どちらにも強化魔法より高い防御力を誇り、魔法攻撃においては威力を皆無にすることも技術的には可能。

 修復魔法は損傷した物体を術者のイメージをもとに修復する魔法。対象の物体とイメージを完全にリンクさせる必要がある為、使用が困難。


操作・・・物体をマナの作用によって操作する魔法の総称。非常にシンプルな構造で適性者自体は少数だが、扱いやすいので、適性者の大多数が戦闘などに組み込み多大な成果を挙げている。

 基本的に生物には適用されない。効果の範囲、操作できる物体の重量限界などは魔力値、熟練度による。


空間・・・この適性を持つ者は現時点では存在しないと言われている。しかし、帝都の王宮内部のシステムには上記の適性から大きく外れた魔法が使用されているため、適性自体は存在するものと思われる。現段階においてはこの適性における詳細は不明。




6:黒魔法計画

上に記した魔法適性全ての適性を持ち、尚且つ無限ともいえる魔力値を持つ者の創造。またはその研究。帝国誕生時の初代皇帝によって発案された計画。帝国誕生から現在に至るまでの膨大な研究と実験により、理論上の黒魔法は成立。尚、全被験体共通の特徴、皮膚に現れる鉤爪状の黒痕については不明。なお、この計画はE計画に名称を変更。詳細は被験体031号報告書を参照。




ちょっとした伏線をいくつか張ってみました。無駄な足掻きですけどね。少しだけ足掻かせてくださいな。

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