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【第八話】

八話投稿します。

今日は夢の話で盛り上がった。

自分的には恥ずかしかったけれど、芳佳ちゃんが喜んでくれればOKだろう。


こんな話もそろそろ終わらなければならない時間が来たとき、芳佳ちゃんは切り出した。


ヨシカ:

あのさ。

提案なんだけど…


ショウ:

うん。


ヨシカ:

"ちゃん"とか"くん"って、よそよそしい呼び方やめない?


ショウ:

…え?


ヨシカ:

だから、呼び捨てでいいんじゃない?


ショウ:

いいけど…


少し恥ずかしくないか?

と言おうとしたが、その言葉を僕は呑み込んだ。


ヨシカ:

じゃ、じゃあ彰、、、


ショウ:

よ、よ…芳佳。



『ドッカーン』

と頭の中で感情と言う名の爆弾が弾けて空になった。


放心ってこれの事を言うんだなぁ。


ヨシカ:

彰、彰!!

しっかりして。


揺さぶられ、ようやく現実へと帰還。


僕は大丈夫か?

これくらい普通に出来て当たり前だろう。



それから数分後。

僕は病室をあとにした。

その帰り道ふと気づいた事がある。

彼女の病室をあとにした時に僕を取り囲むこの寂しさと儚さは何だろう。

分からない。



翌日、結局正体が分からなかった僕は経験豊富な敦士に聞いてみることにした。


ショウ:

…ということなのかな。

これどういうものなんだ?

自分じゃ理解できないんだが。


敦士は開いたクチが塞がらないと言う感じの顔をしている。

しまいには一人で頷き、つぶやき始めた。


アツシ:

そうか。

ようやく彰も…


ショウ:

お~い。

一人の世界に入り込まないでくれー。


アツシ:

あ、悪い悪い。

分かった。

単刀直入に言おう。

それは恋だ。


ショウ:

恋!?


アツシ:

そう。

あの万病に効くと言われる草津の湯でも治らない恋の病だよ。


ショウ:

オヤジ臭いぞ。


アツシ:

とにかく。

お前はみんなと平等に接してきた。

男女平等にな。

だから恋なんて感情を抱いたことがなかったんだ。

そして初めて恋をしたからそれが理解できなかったんだよ。


ショウ:

そうなのか。


と頷きながらも納得できなかった。

敦士の言うとおり恋と言うものを一度もしたことがない。

本当にこれが恋なのか?

僕は分からない。

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