【第七話】
七話です。
どうぞ。
不安がつもる。
しかしまだ昼休み。
授業には手が着かず、
ただただ黒板の文字をノートに写すだけ。
弁当を食べ終わり、
自分の机で、ぼーとしていると、
???:
あっひゃっひゃっひゃ!!
彰のそんな暗い顔初めて見たよ。
あひゃひゃひゃひゃ!!
ひーひー。
ショウ:
そんな笑わなくてもいいだろ、敦士。
こいつは由条 敦士
無二の親友だ。
笑われてもそんなに腹はたたない。
こいつはバカ正直だから嘘をつけない。
幼なじみだから、それくらい分かる。
多分、僕はこの四時限ずっととんでもない顔をしていたんだろう。
アツシ:
ぉ、お前がそんなに悩むなんて、め、めずらしいじゃない…かっはははは!!
ショウ:
笑いながら言っても分からないぞ…
それを聞いて敦士は深呼吸をしていつもの顔に戻した。
アツシ:
お前がそんなに悩むなんてめずらしいじゃないか。
ショウ:
まぁね。
アツシ:
無理には聞かねぇが困ったら俺の所に来いよ。
一人より二人の方がいいこともある。
ショウ:
ああ、ありがとな。
肩が軽くなったよ。
本当に軽くなったような気がした。
アツシ:
それと、教室にいるときは普通にしてろよ。
みんな心配してる。
じゃな。
と言い、敦士はどこかに行ってしまった。
僕は周りを見渡す。
みんな心配そうな目で見ている。
全然気づかなかった。
僕はみんなに謝った。
~放課後~
僕はすぐに病院へ向かった。
大丈夫だと思うが無意識に早足になる。
病院に着く頃には汗だくでゼーゼーだった。
自分の体力の無さに嫌気がさす。
まぁ部活は、やってないしな。
と自分に向けて言う。
うん、病室へ行こう。
部屋に入ると芳佳ちゃんはベランダにいた。
ショウ:
…っ!?
僕は走った。部屋を走った。
僕は芳佳ちゃんの怪我していない方の手を取る。
ヨシカ:
何!?
どうしたの!?
ショウ:
落ち着くんだ。
はやまるな!!
ヨシカ:
あなたが落ち着いて…。
ショウ:
へ?
芳佳ちゃんは風邪にあたりにベランダに出ていたらしい。
メールは見なかったらしい。
いや、ここは見れなかったと言った方がいいだろう。
なぜなら、芳佳ちゃんは僕が帰った後、前髪を切った。
今日見せて驚かせようと思った。
けど、前髪を切ったよとメールしたい自分がいた。
だから携帯の電源を切り引き出しにしまい我慢していたらしい。
僕は笑ってから言う。
ショウ:
やっぱりかわいいよ。
ヨシカ:
…バカ。
芳佳ちゃんは耳まで赤くして言う。
これを書いていて不覚にも、
敦士いいやつだなぁ
と、自分で思ってしまいました。
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