【第三話】
第三話投稿します。
先生との話も終わり、彼女の部屋に向かった。
その途中、話し声が聞こえた。
看護婦A:
さっき、救急で運ばれた子いたじゃない?
あの子の事を言っているのだろうか。
失礼だが少し聞いてみよう。
看護婦B:
いたいた。
それがどうしたの?
看護婦A:
その子の生徒手帳に親の電話番号があったから連絡したのよ。
何て返事が返ってきたと思う?
『あ、そうですか。』
の、たった一言で電話を切ったのよ。
看護婦B
なにそれ!
ひっどーい!!
この世界には、そんなに酷い親がいるのか!?
自分の子供が入院してるんだぞ!!
僕は今理解した。
なぜ先生が僕に彼女の状態を話したのか。
看護婦の話を聞き終わり彼女の部屋についた。
彼女のベッドの横の椅子に座った。
と、同時に
女の子:
ん~、ん?
ここは…どこ?
彼女は周りをじっくりと見渡して言う。
ショウ:
ここは大成病院だよ。
女の子:
あなた、誰?
ショウ:
僕は田口彰
君は?
女の子:
私は、坂本芳佳
僕はさっき看護婦が言っていた事が信じられない。
だってあの看護婦はこの子の名前を言っていないし、そんな酷い親がいるわけない。
そう思い聞いてみた。
ショウ:
芳佳ちゃん、親はどう…
途中で喋れなくなった。
返事を聞かなくても分かった。
明らかな顔色の変化。
これはマズい。
ショウ:
あの……
女の子:
うっ…うっ…
うわーー
泣き出してしまった。
彼女はこの日、泣き疲れて寝るまで泣き止まなかった。
僕はただ、
ショウ:
ごめん…
ごめん……
と、謝る事しかできなかった。
お読みいただきありがとうございます。
長く書こう、長く書こうと思って書いてみても、切りのいい所で終わると1ページ。
次こそがんばります。
次の話もどうかよろしくお願いたします。