【第十七話】
最終話投稿します。
よろしくお願いします。
今僕は鉄の車に乗っている。
その鉄の車はガタンガタンとゆっくりと昇っていく。
そして鉄の車は頂点に達する。
その刹那、急降下した。
ヨシカ:
キャーーーーッ
ショウ:
ギャーーーーーーー!?
そう、僕は遊園地のジェットコースターに乗っている。
なぜ僕がここにいるのか。
それは5日前にさかのぼる。
~5日前~
それは下校中の事だった。
僕が切り出した。
ショウ:
なぁ芳佳…
今度の休みに2人で遊園地に行かないか?
ヨシカ:
……え?
今、なんて言ったの?
ショウ:
だ、だからさ…
今度の休みに2人で遊園地に行かないか?
ヨシカ:
えーと、処理できてないからちょっと待ってね。
『うーん』と唸りながら今伝えた事を飲み込んでいく。
すると時間が経つにつれて芳佳の顔は赤く変わっていく。
そして…
ヨシカ:
はい。
よろしくお願いします。
~当日~
…と今に至る。
芳佳は絶叫系が好きらしく、この遊園地にある5つのジェットコースターに行くと言い出した。
正直に言おう!
僕は絶叫系が苦手なのである。
1つ目乗っただけで目が回る。
ショウ:
ちょっと休憩…
ヨシカ:
よし!
次行っちゃお~!!
芳佳は興奮し、僕の話を聞いてくれない。
芳佳に引きずられ全てのジェットコースターを乗った。
すばらしく気分が悪い。
目がぐるぐると回り地面までも回っている。
あぁ…
もうだめ。
ガクッ
ヨシカ:
ちょっと彰!
彰どうしたの…
芳佳の声が遠くなる。
ふと目が覚めると目の前には2本の綺麗なスラッとした足が…
なんとベンチの上で膝枕させてもらっちゃっている。
なんなんだろう。
このみんなが羨ましがるようなシチュエーションわ!!!!
しばらくの間寝たフリをしようかなと考えていると、
ヨシカ:
彰、起きたんだね。
良かった。
バレていた。
いつの間にかあたりは暗くなっていた。
ヨシカ:
ごめんね。
彰は絶叫系は苦手だったんだよね。
ショウ:
…いつから気付いたの?
ヨシカ:
最後のジェットコースターの時に気が付いたの。
あまりに顔色が悪かったから。
けど彰は大丈夫だって言ったの。
そしたら彰は倒れちゃって…
私のせいだよね…
彰には迷惑かけてばっかり。
最初にあった時もそう。
病院のベランダもそう。
病院の屋上もそう。
芳佳は泣いていた。
僕は立ち上がる。
ショウ:
それは違う!!!
僕は全然迷惑だなんて思ってない!
僕が芳佳の事が好きでやっているんだ。
僕達ならどんな壁だって乗り越えるだろう。
いや乗り越えてみせる。
この物語が始まった時から僕はそう思っている。
ヨシカ:
…物語?
そこで僕は芳佳を抱き寄せ、
ショウ:
そう、僕達の物語は芳佳が飛び出したあの時に始まったんだ。
さぁこれからもこの物語を僕達2人で歩んでいこう。
ヨシカ:
…はい!!
僕達は歩き出す。
この物語という道をそって…
ついに最終話を迎えました。
なんかありきたりな終わり方をしたなと思ったのが本心です。
次の小説はもっと考えて書きたいです。
これで終わりなので御意見、御感想をいただけると嬉しいです。