【第十二話】
遅れました(汗)
どうぞごゆっくりと。
ヨシカ:
うわ~。
大きな家だねっ!!
ショウ:
両親がいいところに就いているからね。
あれから数日後。
今、芳佳は僕の家の前にいる。
今日からはここが芳佳の住む家なのだ。
ショウ:
さぁ入って入って。
ヨシカ:
お邪魔します。
まずリビングに向かう。
扉を開けると、
パンッパンパンッ
盛大に鳴り響くクラッカーの音。
父.母.妹:
ようこそ芳佳ちゃん
今日からよろしくね!
父さんがとても照れくさそうだ。
サプライズだ。
ちなみに僕はこのことを知らない。
僕は顔に出るタイプだから知らされなくて当然。
肝心の芳佳は…
とても嬉しそうだ。
ここで僕は家族の紹介をした。ショウ:
まずは我が家の大黒柱の…
父:
玄道です。
ゲンさんもしくはお父さんと呼んでくれ。
ショウ:
さぁ次は我が家の支え人…
母:
礼子です。
れいちゃん…はもうあれだから、お母さんって呼んでね!
ショウ:
最後に僕の妹の…
妹:
真里沙です。
マリちゃんか…
マリちゃんって呼んでね。
ショウ:
どっちもいっしょじゃないか!!
妹:
いっしょじゃないもん!
発音が違うもん!!
笑いが起こった。
さっきまでガッチガチに緊張していた芳佳もちょっとほぐれたように感じた。
ショウ:
えっと、妹が12歳だから小学3年生。
父さんが40歳。
母さんがよゲフ。
母さんの拳がみぞおちに撃ち込んできた。
全然見えなかった。
ショウ:
ゴホッゴホ
暴力反対~っ!!
母:
女性の年齢を言うのが悪いわよ。
ショウ:
なんだよそれ…
まぁいいけどさ。
んじゃ芳佳。
ヨシカ:
うん。
今日からお世話になります坂本芳佳です。
よろしくお願いします。
全員:
よろしく。
父:
芳佳ちゃん、条件を1つ出していいかい?
ヨシカ:
はい。
なんでしょう?
父:
うん。
敬語をやめて欲しい。
今日から僕達は家族だ。
これが唯一の条件。
ヨシカ:
はい。
芳佳はとても嬉しそうだ。
少し涙ぐんでいる。
母:
よし!!
ここでお昼にしましょう!
さあさあ!!
その日のお昼は超豪華だった。
御意見、御感想お待ちしています。