【第十話】
やっと十話行きました。
人はなぜ異性と愛し合ったりするのだろうか。
自分のため?
あるいはその人のため?
僕は自分のためでもありその人のためであると思う。
互いに支え合い、助け合い、暮らしていく。
ただの他人同士じゃ無理だろう。
分かり合った者なら、お互いを分かち合った者ならどんな壁でも乗り越えられる。
そういうモノだと僕は思う。
だから僕は人を愛せなかった。
いや、愛することができなかった。
僕は『人を支える』ようなチカラを持っていない。
だから恋を、愛をしたことがなかった。
しかし僕は…
ゴーン…
僕は顔面から電柱にぶつかった。
そうとう痛い。
登校中に考え事をするものじゃないな。
まだ頭の中でゴーン…と鳴り響いている。
学校に着くと敦士がいた。
それともう一人。
敦士の彼女。
ガールフレンド。
水城奏
が教室で、二人きりでいた。
この子も幼なじみ。
そしてこの二人は付き合って一年とちょっと。
高校入学と同時に付き合っている。
アツシ:
よ、よう。
ショウ:
朝からお熱いことで。
カナデ:
なにもしてないわよ。
ただ喋ってただけなんだからね。
ショウ:
ふぅん。
そうなんだ。
明らか不自然な二人。
まぁ仕方ないか。
付き合っているんだから。
~五時限目~
今日は平和に時間が過ぎていく。
弁当を食べ腹が膨れて心地よい眠気に身をまかせ寝る。するとポケットの携帯のバイヴで起こされた。
先生にバレないように見る。
メールを見た瞬間眠気が吹き飛んだ。
すぐに机の上を片付けカバンに突っ込んだ。
そしてカバンを持ち教室を出ながら
ショウ:
先生、気分が悪いので帰ります。
と言い走り出す。
先生は何か言っているがそれどころじゃない。
急いで向かわなければならなかった。
あの子のところへ。
【メールの内容】
From 坂本芳佳
Sud ごめんね
Text 約束守れそうにない
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