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ごっこまんの140字小説集

ごっこまんの140字小説集⑥

作者: ごっこまん
掲載日:2026/07/22

ごっこまんがX【https://x.com/gokkoman】で発表している140字小説のまとめ

暴走族につきまとわれた

「ヒューッ!お姉さん1人ぃ?オレたちが家まで送ってやるよぉ!」(ブォンブォン

結構です

「おっとそっちは通行止めだぜ?w」

どいてください

「やマジで、道路工事で封鎖中なんだよ!」

…あ、本当だ

「夜中だしクマとか出るから危ないぜ!」

引くほど爆音でエスコートしてもらった


――パラリラ


   ・


イタリア人は激怒した

必ずピザからパイナップルを取り除くと心に誓った

そもそもパイナップルは南米原産である

これを乗せたピザはハワイアンとか銘打たれているが、厳密にはブラジリアンである

そしてブラジルではピザがチョコレートまみれにされていた

イタリア人には異国の郷土観がわからぬ


――ピザパイナポ


   ・


上司:サボったな

部下:すみません

上司:どこ行ってたんだ

部下:クワガタめっちゃ捕れるとこ…

上司:ふざけんな!

部下:ビクッ

上司:男全員誘え!

部下:!

お局:誰が尻拭いするのかしら

部下:近くに隠れ家カフェも

お局:私たちも一緒よ!

社長:じゃ社内旅行で

社員一同:そういうんじゃないんで


――サボりーまん


   ・


「ようこそ。奴隷をお探しで?」

ああ、1人くれ

この子なんか良さそうだ

「ああ…その子は躾がなっておりませんで」

どんな子だ?

「脱走、夜泣き…数えればキリが…。何度も返品されて…」

大変だなあ

『パパ〜、もう私売られたくな〜い』

「パパじゃないって言ってるでしょ」

ホームシックかぁ


――奴隷商


   ・


指切りげんまん嘘ついたら

お前を嫁にもーらう

指切った

「私にはアンタしかいない」

『うちもや』

問答無用で互いの口を塞ぐ

前歯の当たるキス

「このっ…んチュ…浮気女っ…♡」

『ん♡それっ…こっちの台詞っ…やっ♡』

爪切りげんまん正直になったら仲直りする

爪切った

この後滅茶苦茶仲直りした


――爛れ百合


   ・


「クックックッ…ようこそ、私のショーへ」

不敵な笑みが繰り出すナイフ捌きは本物だった

踊るように切り刻まれる肉

流れる体液すら、彼の手捌きのコントロール下にある

火で炙られ灼熱と化した舞台の上で、更には炎までをも操って見せる

「お楽しみはこれからだ!食らうが良い!」

この鉄板焼、絶品


――癖強使い手


   ・


「オタクくん、それFFコラボカフェ限定グッズ?」

オ、オタクに優しいギャル!

「良いな。それだけ取り逃してさ」

ダブってるし交換します?

「話わかんじゃん!コンプするしないじゃ転売額違うんだよねw」

突如ギャルのチョーカーが起爆

亡骸の前で僕はスイッチを連打する

思い出の中でじっとしていてくれ


――オタクに優しいギャルに残当なオタク


   ・


「小説、辛口評価しま〜すw」

うわぁ、香ばしいポストだ

『絡んでみるわ』

やめとけって

「早速評価するね!あなたの作品はズバリ…1辛!」

1辛?

「読書に慣れて冒険したくなった人向けの凝った設定だね!」

辛口に喩えて評価するの?

「遠回しな表現を素直にすればもっと〜」

ちゃんと評価もするんだ


――辛口批評家


   ・


「君も我々の仲間に…特別な存在にしてあげよう」

怪し気な物を服用させられた

その味は甘くクリーミー

だが俺は拘束を振り払う

「何故拒む!」

その点俺はすげぇのよ

最後までチョコたっぷりなんだからな

「やはり君だ…六手(ろって)のトッポ。君もまた特別な存在なのです」

来いよ、始祖ヴェルタース


――菓子バトル


   ・


勇者が魔王を倒した

【無駄だ!余が倒れようとも世界に悪がある限り、第二、第三の魔王が現れる!】

「それがどうした!人間はその度に立ち上がる!」

【今回は時間がないから完成した魔王をご用意したぞ!】

≫フハハ!≪

》フハハハハ!《

「立ち上がる人間もだぜ!」

『『『うおおおおおお!』』』


――キューピー3分クエスト


   ・


「おばあちゃん、荷物持ちますよ」

『あらまあ、ありがとうねえ』

(俺の目は誤魔化せねぇ。このババア、相当持ってやがる。自宅を特定してやれば…)

ズンッ!!

「!?」(な、何だ!?何が入って…!?涼しい顔でこんなの背負ってやがったのか!?)

『最近の若者は骨がなくてねぇ…あんたはいつまで持つかねぇ』


――重荷


   ・


『どうしたんですか先生』

「息子さんが描いたご家族の絵、妙なのが紛れてまして」

『はあ』

「ご家族の他に、真っ黒な人影を描いてるんです…トゲトゲで、怒っているような…」

『な、何ですかそれ…』

(やっべSM用のボンデージ干したままだった!)

「“パパのご主人様”と書かれていますが」

『ぶ!?』


――ホラー映画の子どもが絵に描いてるやつ


   ・


「貴様の攻撃など背中を向けていても避けられる」

『な、舐めやがって!』

猛攻が尽くかわされる

『な、何故だ…背中に目でもついてるのか!?』

「いやむしろ背中を向けてないと避けられん」

『そんなことある?』

「幼い頃から仰向けで寝かされると目が覚めて…」

『赤ちゃんの背中センサーじゃん』


――背中


   ・


「パパ〜ぶーぶー見に行く」

全く仕方がないなあ

働く車大好きなんだもんな

歩道橋からならよく見えるね

「きゅーきゅーしゃ!」

「パトカー!」

「クレーンしゃ!」

はしゃいじゃって

「ブルドーザー!」

「ダンプカー!」

「タンクローリー!」

「ショベルカーでタイムカード押せる人!」

何だ今の


――ぶーぶーうぉっち


   ・


「女スパイ、君は我が術中にはまっている」

『何ですって』

「もう逃れられん」

『それはどうかしら』

ボロンッ♡

『!?何今の音…銃を構えたら…』

「擬音をエロ同人化させた」

『な、何を言って…』

ドキッ♡ムチッ♡ばるんっ♡むわっ♡きゅん♡

『うーわうるさ!』

ビクーッ♡

『ビクーちゃうねん』


――女スパイ


   ・


ヘリコプターはヘリ・コプターではなくヘリコ・プターだとはよく言ったもので、これは日本語の限界で、本当の本当はへリク・オプターなんですな

「嘘はやめな!」

!?

「本当にhelico pterなんだぜ!」

英語マン!?

『待て! helico-ptèreだ!』

フランス語マン!?

【ἕλιξ πτερόν!】

語源のギリシャ語マン!?


――ヘリコプター


  ・


「やあ、彼氏さん、遅かったね」

悪の科学者!彼女に何をした!

「実験は成功だ。彼女さんはこの世で最も美しい、私の研究成果となった」

何だと…!

『見て…私、綺麗になった…?』

う、うわあああ!

昨日までベリショだった髪が膝裏丈に!

『ロングが好きって聞いて』

画期的すぎるだろこの育毛剤!


――変わり果てた彼女


  ・


「勝手にどこ行ってたの…?」

そ、その辺ぶらっと

「嘘。誰と会っていたの?」

別に誰とも

「…女の臭いがする!」

違う、これは…

「やっぱり私以外にも生き残りが!」

ホルモン注射した男だった…男に貢がせてたんだ

「そんな…本当に私が最後の…」

諦めるには早いって

明日は遠くまで見てみるから


――ヤンデネ


  ・


「魔王!俺に何をした!」

【貴様の記憶を消した】

「な…」

【仲間との出会い、別れ、世界の隠された真実…全て】

「そんな…」

【これであのときの感動を味わえるぞ】

「いやー言ってみるもんだな。このゲームの内容マジで思い出せん」

【さあやれ】

「最初の世界観偽りなん?」

【忘れろビーム!】


――記憶を消して


  ・


ファンタジーの魔法描写ってロマンなんです

石を撃つ魔法…仮に500g生成するとして、E=mc²で純粋なエネルギーに換算すると国を滅ぼすレベルになります

物が要るならともかく、攻撃なら低燃費にエネルギー照射した方が効率的でしょ

でも、誰もしない

何故か

もうおわかりですね

マダンテやりたいんです


――魔法開発秘話


  ・


ハーピィ家族の朝はやかましい

「あれぇ?どちら様?…あれ、君とっても可愛いね!」

『ふふ、ありがと。ところで私の家で何を…あらとっても素敵な人!』

「君みたいな人」

『初めて?』

「結婚しよう」

[パパ、ママ、おはよ]

「『坊や』」

「あれ、てことは」

『もう夫婦だったの』

一晩寝れば全員忘れる


――鳥頭


  ・


【聖女に欲望を解放する呪いをかけた】

「何っ」

【この女が秘める欲望、然と聞け】

「聖女様、気を確かに!」

『夜食のストックあるけどカップ麺食べたいな。コンビニ行っちゃお』

「いけません!」

『アイスとホットスナックも買い食いしちゃお』

【ぐ…羨ましい…我も…】

「お前は堪えろよ!」


――欲望


  ・


「もう嫌だ…許してください…辞めさせて…ぐああっ」

怠慢抑止電流の制裁

『百万回の【頑張れ】を聞かせた発電機だ。効くよな』

「はぁ…はぁ…」

『新企画は』

「ほ、ホムセンの鍵買い占めて最強セキュリティ作ってみた…」

『最強ピッキング追加で対決物にしろ』

「こんな下品な…ぐああっ」


――動画配信者の裏側


  ・


必ず勝てるじゃんけんのテクニックがある

「じゃんけんポン」の掛け声で「けん」のときにチョキを作って相手に見せつける

すると相手は無意識に勝てる手、グーを選ぶ

「ポン」の段階でシレッとパーに変えればこっちのもの

地元ではこの手口がバレて「じゃんけんホイホイどっち出すの」が主流になったよ


――じゃんけん必勝法


  ・


「社長!何故私がクビなんですか!つい先日チームを任せてくれたところじゃないですか!」

『確かに君の能力は高い。ユニークで、是非ともその力を存分に発揮させたい。そんな思いで組んだチームだ』

「だったら何故!」

『他のカード入れた方が強いんだよ』

「カードゲーマー思考卒業しましょうよ!」


――クビ


  ・


「先生怒りました!職員室に帰ります!」

み、みんな聞いたか

大変だ

先生おめでとうございます

やっと帰る場所を見つけたんですね

「バカにしているの!?」

先生これ

「何この紙切れ…反省文?」

転居届と定期の区間変更届です

「引っ越さないわよ!」

『アート引越センターです』

「お帰りください!」


――帰る場所


  ・


奥さん、取り返しのつかないとこまできちゃったね

これ、どうするつもり?

「お、お願い…助けて…」

いいぜ

じゃあ、こいつを入れちまおうか

「だ、だめよ。そんな歪な形の物、入らないわ」

今の内に言ってろ

ほら、ぐりぐりぐり…

「あっすごい、入ってく…」

これがTスピンね

「テトリス奥深いわ」


――入れる


  ・


お好み焼き屋

2人でコテを持つ

「いっせーのでひっくり返そう」

『右から?左から?』

「右からいこう右」

『右ね、いっせーの』

真ん中でねじれて分断するお好み焼き

『右からって俺視点かよw』

「まあ言うて何もかもダメになる訳じゃなし…隣のお好み焼き美味そう」

こっちは国家転覆の話してた


――ひっくり返そう


  ・


勇者は宝玉の巫女を仲間にするべく、宝玉の郷に来た

『ようこそ』

(うおっ…デッカ…)

『…勇者様の目は誤魔化せませんね』

(誰が見ても爆乳だよ)

『お察しの通り、私が宝玉の巫女。胸の宝玉がその証です』

(爆乳しか見えん)

『宝玉が光ったのは貴方が真の勇者である証』

「見えんからクパァせい!」


――宝玉の巫女


  ・


歳を取って甘い物とか脂っこい物を受けつけなくなって、野菜を食べないと胃もたれするって嘆くのがよくわからない

僕は逆に昔は好き嫌いが激しくてよく怒られてたから、年取って色んな食べ物の味がわかるようになったのは発見で、楽しいものだった

これで死んだ後は線香を食えるようになるってんだから


――味がわかるようになる


  ・


「アイヤー。店長サンお客サン一人も来ないネ。このままだとお店潰れてしまうヨ」

『よーし』

カンフー飯店…すごい行列だ

「アチャッ!ホアチャーッ!」

名物の看板娘カンフーショーだ!

「さっさ注文するヨ!肉まんカ!?」

じゃそれ

胸から熱々肉まんぶん投げられた

肉まん補充で熱がる娘

「あちゃ!」


――カンフー飯店


  ・


Aさん

Bさん

この動画を観ていられる状況じゃないだろうけど聴いてほしい

僕にはどっちが好きかなんて選べない

あえて言うなら、僕をより愛してくれている方が好きだ

だから証明してほしい

武器は好きに使って

生き残ったら部屋を出られるよ

そしたら結婚しよう

待ってるよ

「あいつ殺そう」

『だね』


――動画メッセージ


  ・


【卒業証書、投与】

司会進行テンパってる

授与だよ

【全員、起立】

ザッ

【静脈注射、用意】

ん?

(注射を取り出し、薬品を充填する生徒たち)

【礼…着席】

(代表生徒の登壇)

校長「人間卒業証書。あなたは…」

ヤバいヤバいヤバい

好きな子『注射忘れたの?半分こする?』

う、うんんんんんんん…(悩)


――卒業式


  ・


死後、人々は神に裁かれる

敬虔な信徒の私なら、天国行きは確実だ

【地獄】

な、何故です

私は人々に貴方の教えを説いてきました

盗みにも暴力にも手を染めたことはありません

【立派だな】

だったら何故

【君、強盗から助けてくれた人に非暴力を訴えたね。信念のために暴力を肩代わりさせてそれは…】


――教えに忠実


  ・


死後、俺は神に裁かれた

どうせ地獄行きだ

【地獄】

ほらな

【殺しも盗みも犯しているが、どうやら全て子どもを守るためだったようだな】

だったら減刑されんのか?

【悪魔退治刑を言い渡す。地獄の獄卒から子どもたちを救うと良い。諦めたと同時に極刑とする。地獄に堕ちるような子どもも救えるか?】


――地獄行き


  ・


ドラゴン討伐で俺たちは洞窟を進んでいる

「行き止まりだ」

『おかしい。枝道がないし、寝床も見当たらなかったぞ』

いや、よく見ろ

この壁、ドラゴンの翼だぞ

「本当だ。野郎、バリケードなんて味な真似を」

『交戦開始だ』

くそ、硬え

「はぁはぁ…休憩しようぜ」

その瞬間、隙間から炎のブレスが


――ドラゴン討伐

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↓は本当に読んで欲しいやつ


無原罪御宿の吸血鬼

https://ncode.syosetu.com/n3398kl/

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