ごっこまんの140字小説集⑥
ごっこまんがX【https://x.com/gokkoman】で発表している140字小説のまとめ
暴走族につきまとわれた
「ヒューッ!お姉さん1人ぃ?オレたちが家まで送ってやるよぉ!」(ブォンブォン
結構です
「おっとそっちは通行止めだぜ?w」
どいてください
「やマジで、道路工事で封鎖中なんだよ!」
…あ、本当だ
「夜中だしクマとか出るから危ないぜ!」
引くほど爆音でエスコートしてもらった
――パラリラ
・
イタリア人は激怒した
必ずピザからパイナップルを取り除くと心に誓った
そもそもパイナップルは南米原産である
これを乗せたピザはハワイアンとか銘打たれているが、厳密にはブラジリアンである
そしてブラジルではピザがチョコレートまみれにされていた
イタリア人には異国の郷土観がわからぬ
――ピザパイナポ
・
上司:サボったな
部下:すみません
上司:どこ行ってたんだ
部下:クワガタめっちゃ捕れるとこ…
上司:ふざけんな!
部下:ビクッ
上司:男全員誘え!
部下:!
お局:誰が尻拭いするのかしら
部下:近くに隠れ家カフェも
お局:私たちも一緒よ!
社長:じゃ社内旅行で
社員一同:そういうんじゃないんで
――サボりーまん
・
「ようこそ。奴隷をお探しで?」
ああ、1人くれ
この子なんか良さそうだ
「ああ…その子は躾がなっておりませんで」
どんな子だ?
「脱走、夜泣き…数えればキリが…。何度も返品されて…」
大変だなあ
『パパ〜、もう私売られたくな〜い』
「パパじゃないって言ってるでしょ」
ホームシックかぁ
――奴隷商
・
指切りげんまん嘘ついたら
お前を嫁にもーらう
指切った
「私にはアンタしかいない」
『うちもや』
問答無用で互いの口を塞ぐ
前歯の当たるキス
「このっ…んチュ…浮気女っ…♡」
『ん♡それっ…こっちの台詞っ…やっ♡』
爪切りげんまん正直になったら仲直りする
爪切った
この後滅茶苦茶仲直りした
――爛れ百合
・
「クックックッ…ようこそ、私のショーへ」
不敵な笑みが繰り出すナイフ捌きは本物だった
踊るように切り刻まれる肉
流れる体液すら、彼の手捌きのコントロール下にある
火で炙られ灼熱と化した舞台の上で、更には炎までをも操って見せる
「お楽しみはこれからだ!食らうが良い!」
この鉄板焼、絶品
――癖強使い手
・
「オタクくん、それFFコラボカフェ限定グッズ?」
オ、オタクに優しいギャル!
「良いな。それだけ取り逃してさ」
ダブってるし交換します?
「話わかんじゃん!コンプするしないじゃ転売額違うんだよねw」
突如ギャルのチョーカーが起爆
亡骸の前で僕はスイッチを連打する
思い出の中でじっとしていてくれ
――オタクに優しいギャルに残当なオタク
・
「小説、辛口評価しま〜すw」
うわぁ、香ばしいポストだ
『絡んでみるわ』
やめとけって
「早速評価するね!あなたの作品はズバリ…1辛!」
1辛?
「読書に慣れて冒険したくなった人向けの凝った設定だね!」
辛口に喩えて評価するの?
「遠回しな表現を素直にすればもっと〜」
ちゃんと評価もするんだ
――辛口批評家
・
「君も我々の仲間に…特別な存在にしてあげよう」
怪し気な物を服用させられた
その味は甘くクリーミー
だが俺は拘束を振り払う
「何故拒む!」
その点俺はすげぇのよ
最後までチョコたっぷりなんだからな
「やはり君だ…六手のトッポ。君もまた特別な存在なのです」
来いよ、始祖ヴェルタース
――菓子バトル
・
勇者が魔王を倒した
【無駄だ!余が倒れようとも世界に悪がある限り、第二、第三の魔王が現れる!】
「それがどうした!人間はその度に立ち上がる!」
【今回は時間がないから完成した魔王をご用意したぞ!】
≫フハハ!≪
》フハハハハ!《
「立ち上がる人間もだぜ!」
『『『うおおおおおお!』』』
――キューピー3分クエスト
・
「おばあちゃん、荷物持ちますよ」
『あらまあ、ありがとうねえ』
(俺の目は誤魔化せねぇ。このババア、相当持ってやがる。自宅を特定してやれば…)
ズンッ!!
「!?」(な、何だ!?何が入って…!?涼しい顔でこんなの背負ってやがったのか!?)
『最近の若者は骨がなくてねぇ…あんたはいつまで持つかねぇ』
――重荷
・
『どうしたんですか先生』
「息子さんが描いたご家族の絵、妙なのが紛れてまして」
『はあ』
「ご家族の他に、真っ黒な人影を描いてるんです…トゲトゲで、怒っているような…」
『な、何ですかそれ…』
(やっべSM用のボンデージ干したままだった!)
「“パパのご主人様”と書かれていますが」
『ぶ!?』
――ホラー映画の子どもが絵に描いてるやつ
・
「貴様の攻撃など背中を向けていても避けられる」
『な、舐めやがって!』
猛攻が尽くかわされる
『な、何故だ…背中に目でもついてるのか!?』
「いやむしろ背中を向けてないと避けられん」
『そんなことある?』
「幼い頃から仰向けで寝かされると目が覚めて…」
『赤ちゃんの背中センサーじゃん』
――背中
・
「パパ〜ぶーぶー見に行く」
全く仕方がないなあ
働く車大好きなんだもんな
歩道橋からならよく見えるね
「きゅーきゅーしゃ!」
「パトカー!」
「クレーンしゃ!」
はしゃいじゃって
「ブルドーザー!」
「ダンプカー!」
「タンクローリー!」
「ショベルカーでタイムカード押せる人!」
何だ今の
――ぶーぶーうぉっち
・
「女スパイ、君は我が術中にはまっている」
『何ですって』
「もう逃れられん」
『それはどうかしら』
ボロンッ♡
『!?何今の音…銃を構えたら…』
「擬音をエロ同人化させた」
『な、何を言って…』
ドキッ♡ムチッ♡ばるんっ♡むわっ♡きゅん♡
『うーわうるさ!』
ビクーッ♡
『ビクーちゃうねん』
――女スパイ
・
ヘリコプターはヘリ・コプターではなくヘリコ・プターだとはよく言ったもので、これは日本語の限界で、本当の本当はへリク・オプターなんですな
「嘘はやめな!」
!?
「本当にhelico pterなんだぜ!」
英語マン!?
『待て! helico-ptèreだ!』
フランス語マン!?
【ἕλιξ πτερόν!】
語源のギリシャ語マン!?
――ヘリコプター
・
「やあ、彼氏さん、遅かったね」
悪の科学者!彼女に何をした!
「実験は成功だ。彼女さんはこの世で最も美しい、私の研究成果となった」
何だと…!
『見て…私、綺麗になった…?』
う、うわあああ!
昨日までベリショだった髪が膝裏丈に!
『ロングが好きって聞いて』
画期的すぎるだろこの育毛剤!
――変わり果てた彼女
・
「勝手にどこ行ってたの…?」
そ、その辺ぶらっと
「嘘。誰と会っていたの?」
別に誰とも
「…女の臭いがする!」
違う、これは…
「やっぱり私以外にも生き残りが!」
ホルモン注射した男だった…男に貢がせてたんだ
「そんな…本当に私が最後の…」
諦めるには早いって
明日は遠くまで見てみるから
――ヤンデネ
・
「魔王!俺に何をした!」
【貴様の記憶を消した】
「な…」
【仲間との出会い、別れ、世界の隠された真実…全て】
「そんな…」
【これであのときの感動を味わえるぞ】
「いやー言ってみるもんだな。このゲームの内容マジで思い出せん」
【さあやれ】
「最初の世界観偽りなん?」
【忘れろビーム!】
――記憶を消して
・
ファンタジーの魔法描写ってロマンなんです
石を撃つ魔法…仮に500g生成するとして、E=mc²で純粋なエネルギーに換算すると国を滅ぼすレベルになります
物が要るならともかく、攻撃なら低燃費にエネルギー照射した方が効率的でしょ
でも、誰もしない
何故か
もうおわかりですね
マダンテやりたいんです
――魔法開発秘話
・
ハーピィ家族の朝はやかましい
「あれぇ?どちら様?…あれ、君とっても可愛いね!」
『ふふ、ありがと。ところで私の家で何を…あらとっても素敵な人!』
「君みたいな人」
『初めて?』
「結婚しよう」
[パパ、ママ、おはよ]
「『坊や』」
「あれ、てことは」
『もう夫婦だったの』
一晩寝れば全員忘れる
――鳥頭
・
【聖女に欲望を解放する呪いをかけた】
「何っ」
【この女が秘める欲望、然と聞け】
「聖女様、気を確かに!」
『夜食のストックあるけどカップ麺食べたいな。コンビニ行っちゃお』
「いけません!」
『アイスとホットスナックも買い食いしちゃお』
【ぐ…羨ましい…我も…】
「お前は堪えろよ!」
――欲望
・
「もう嫌だ…許してください…辞めさせて…ぐああっ」
怠慢抑止電流の制裁
『百万回の【頑張れ】を聞かせた発電機だ。効くよな』
「はぁ…はぁ…」
『新企画は』
「ほ、ホムセンの鍵買い占めて最強セキュリティ作ってみた…」
『最強ピッキング追加で対決物にしろ』
「こんな下品な…ぐああっ」
――動画配信者の裏側
・
必ず勝てるじゃんけんのテクニックがある
「じゃんけんポン」の掛け声で「けん」のときにチョキを作って相手に見せつける
すると相手は無意識に勝てる手、グーを選ぶ
「ポン」の段階でシレッとパーに変えればこっちのもの
地元ではこの手口がバレて「じゃんけんホイホイどっち出すの」が主流になったよ
――じゃんけん必勝法
・
「社長!何故私がクビなんですか!つい先日チームを任せてくれたところじゃないですか!」
『確かに君の能力は高い。ユニークで、是非ともその力を存分に発揮させたい。そんな思いで組んだチームだ』
「だったら何故!」
『他のカード入れた方が強いんだよ』
「カードゲーマー思考卒業しましょうよ!」
――クビ
・
「先生怒りました!職員室に帰ります!」
み、みんな聞いたか
大変だ
先生おめでとうございます
やっと帰る場所を見つけたんですね
「バカにしているの!?」
先生これ
「何この紙切れ…反省文?」
転居届と定期の区間変更届です
「引っ越さないわよ!」
『アート引越センターです』
「お帰りください!」
――帰る場所
・
奥さん、取り返しのつかないとこまできちゃったね
これ、どうするつもり?
「お、お願い…助けて…」
いいぜ
じゃあ、こいつを入れちまおうか
「だ、だめよ。そんな歪な形の物、入らないわ」
今の内に言ってろ
ほら、ぐりぐりぐり…
「あっすごい、入ってく…」
これがTスピンね
「テトリス奥深いわ」
――入れる
・
お好み焼き屋
2人でコテを持つ
「いっせーのでひっくり返そう」
『右から?左から?』
「右からいこう右」
『右ね、いっせーの』
真ん中でねじれて分断するお好み焼き
『右からって俺視点かよw』
「まあ言うて何もかもダメになる訳じゃなし…隣のお好み焼き美味そう」
こっちは国家転覆の話してた
――ひっくり返そう
・
勇者は宝玉の巫女を仲間にするべく、宝玉の郷に来た
『ようこそ』
(うおっ…デッカ…)
『…勇者様の目は誤魔化せませんね』
(誰が見ても爆乳だよ)
『お察しの通り、私が宝玉の巫女。胸の宝玉がその証です』
(爆乳しか見えん)
『宝玉が光ったのは貴方が真の勇者である証』
「見えんからクパァせい!」
――宝玉の巫女
・
歳を取って甘い物とか脂っこい物を受けつけなくなって、野菜を食べないと胃もたれするって嘆くのがよくわからない
僕は逆に昔は好き嫌いが激しくてよく怒られてたから、年取って色んな食べ物の味がわかるようになったのは発見で、楽しいものだった
これで死んだ後は線香を食えるようになるってんだから
――味がわかるようになる
・
「アイヤー。店長サンお客サン一人も来ないネ。このままだとお店潰れてしまうヨ」
『よーし』
…
カンフー飯店…すごい行列だ
「アチャッ!ホアチャーッ!」
名物の看板娘カンフーショーだ!
「さっさ注文するヨ!肉まんカ!?」
じゃそれ
胸から熱々肉まんぶん投げられた
肉まん補充で熱がる娘
「あちゃ!」
――カンフー飯店
・
Aさん
Bさん
この動画を観ていられる状況じゃないだろうけど聴いてほしい
僕にはどっちが好きかなんて選べない
あえて言うなら、僕をより愛してくれている方が好きだ
だから証明してほしい
武器は好きに使って
生き残ったら部屋を出られるよ
そしたら結婚しよう
待ってるよ
「あいつ殺そう」
『だね』
――動画メッセージ
・
【卒業証書、投与】
司会進行テンパってる
授与だよ
【全員、起立】
ザッ
【静脈注射、用意】
ん?
(注射を取り出し、薬品を充填する生徒たち)
【礼…着席】
(代表生徒の登壇)
校長「人間卒業証書。あなたは…」
ヤバいヤバいヤバい
好きな子『注射忘れたの?半分こする?』
う、うんんんんんんん…(悩)
――卒業式
・
死後、人々は神に裁かれる
敬虔な信徒の私なら、天国行きは確実だ
【地獄】
な、何故です
私は人々に貴方の教えを説いてきました
盗みにも暴力にも手を染めたことはありません
【立派だな】
だったら何故
【君、強盗から助けてくれた人に非暴力を訴えたね。信念のために暴力を肩代わりさせてそれは…】
――教えに忠実
・
死後、俺は神に裁かれた
どうせ地獄行きだ
【地獄】
ほらな
【殺しも盗みも犯しているが、どうやら全て子どもを守るためだったようだな】
だったら減刑されんのか?
【悪魔退治刑を言い渡す。地獄の獄卒から子どもたちを救うと良い。諦めたと同時に極刑とする。地獄に堕ちるような子どもも救えるか?】
――地獄行き
・
ドラゴン討伐で俺たちは洞窟を進んでいる
「行き止まりだ」
『おかしい。枝道がないし、寝床も見当たらなかったぞ』
いや、よく見ろ
この壁、ドラゴンの翼だぞ
「本当だ。野郎、バリケードなんて味な真似を」
『交戦開始だ』
くそ、硬え
「はぁはぁ…休憩しようぜ」
その瞬間、隙間から炎のブレスが
――ドラゴン討伐
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↓は本当に読んで欲しいやつ
無原罪御宿の吸血鬼
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