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安心安全✕テイマーはじめました  作者: 国先 昂
第一章 新しい世界で何をする?
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キャンプに行こう 3


  さて、気を取り直してやって来ました。初心者の森。inキャンプ。


 昨日は家に帰るとなぜか母が俺が騙されたことを知っており、お説教コースであった。トホホ。


 そんな時でも変わらずに慰めてくれるスカイとぺぺ。お前達本当に可愛い!!


 さ、今日は特に依頼は受けていないけど、どうするのかな?


「それではまず、キャンプ地に向かいます。その間出てきたモンスターは退治してください」

 

「「「「「はい!」」」」」こくり

 

 今日もモンスター退治があるんだな。

 前回はスライムとワイバーン(差がありすぎ)しか討伐していない。今回は念の為中層に出るモンスターも確認してきた。


 ゴブリン


モンスター。知能があり、道具を使ったり、仲間とコミュニケーションをとったりする。

使える技 それぞれのゴブリンによって異なるが、一般 

的には棍棒で襲ってくる。

弱点 頭 心臓

生息地 初心者の森中層より奥

討伐証明 右耳

採取物 ゴブリンによって異なる


 そう、ファンタジーでおなじみゴブリンが中層以降は出るのである。個々の能力はそんなに高くないが、知能がある分やっかいらしい。


 人と同じで、心臓や首を切らないと死なないらしいから、小心者の俺は正直戦いたくない。しかもちょっと人に似てるし……見たことないけど……多分。


 それと前回姉とフェレナが狩り尽くして居なかった、ツノウサギが出てきそうだ。


「ケイン、ツノウサギの弱点って、何だっけ?」

 分からないことはすぐに確認!


「頭のてっぺんです。見つかると突進してくるらしいので、それをなんとかかわして、頭を叩くのが良いと思います」

 ケインがメモを確認して読み上げてくれる。


「姉さん達はツノウサギどうやって討伐したの?」

 一応経験者の姉達に聞いてみる。

 

「どうって……」

 2人は顔を見合わせる。

 

「普通に避けて剣でグサッと」

「私は槍でグサッと」


 はい。全く参考になりませんでした。


 どうするかな。やっぱり1人囮で、背後から頭を叩くか。射るかかな。


 いや、ハイドとケインは魔法も使えるから、それで攻撃もありか……。


「とりあえず、案1は1人シールド貼って囮になる。その背後からツノウサギの頭を狙う、案2は魔法で直接攻撃だな。どうしよう?」


「……まだ魔法はコントロールに自信がないから、ツノウサギにあたるか分からないな」

 ハイドが呟く。

 

「同じく、強い魔法で一撃という案もありますが、たくさんは使えません」

 ケインも魔法攻撃には消極的のようだ。


 じゃあ、やっぱり怖いけど案1か……。念の為ジェーンさんにも確認しておこう。

 

「ジェーンさん、シールドでツノウサギの攻撃を防げますか?」

「確認しますので、シールド貼ってもらえますか?」

「あ、僕もお願いします」


 そうか、ケインも魔法が使えなかったら俺と同じ囮要員になるんだな。


「「シールド!」」


 2人でそれぞれシールドを張る。

 

「……多分、大丈夫だと思います。いえ、いけます」


 ジェーンさん、多分って。……大丈夫かな。でも俺は攻撃できないしな……。適材適所やるしかないか……。怖いけど。でも、やっぱり怖いよな。


「一度僕がやってみますね」

 ケインがそう言ってくれる。


 いや、ここは俺が……と言えない。すまないケイン。


 作戦は決まった、後はツノウサギがどこにいるかだな。


「それでは、キャンプ地に向かいますね。ケインさん30分程索敵できますか?」

「はい!毎日訓練したのでおそらく大丈夫です」


 ケイン、毎日訓練してるのか。

 

 そういう俺も毎晩部屋でシールドを張っている。(とにかく安心安全のため)


 ということで、俺達は出発した。


 いつツノウサギが出るか……と身構えていたのだが。


「前方に敵です」

 グサッっと姉が一突き。


「右斜め前敵です」

 シュパッとフェレナが一刀両断。


 俺達3人、エイダンも入れると4人だが、全くやることがない。と言いながら俺以外はスライム狩りはおこなっている。


 見かねたジェーンさんが一言、

「キャンプ地まで後10分程ですが、ステファニーさんとフェレナさんは、攻撃禁止です」


「……えーっ」

「……そんな」

 さすが2人とも戦闘狂。

  

「避けるのも訓練になります。それに、他のメンバーにも経験させないと後々困ることになりますしね。ということで、後は4人にお願いしますね」


 俺達はこくりと頷いた。


 ケインの索敵にモンスターが引っかかる。

 

「左斜め前に反応有り。動きが素早いから恐らくツノウサギだと思う」

「じゃあ、作戦通りケインが引きつけて木の上から射るでいけるか?」

「「了解!」」


 ハイドが木から木へ飛びうつる。そして矢をつがえた。

「確認できた。ツノウサギだ!準備もオーケ」


「では行きます。シールド!」

 ケインがツノウサギの前に躍り出る。


 ツノウサギに気づかれこちらに突進して来た。


 ガン


 ツノウサギがシールドにぶつかる。よし、ツノでもシールドは破られない。


 シュパッ


 ザクッ


 ハイドが撃った矢がツノウサギに直撃し、ゆっくりと地面に倒れた。


「よし、成功!」


 次は、俺の番だな……ドキドキ。

 



 

 

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