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安心安全✕テイマーはじめました  作者: 国先 昂
第一章 新しい世界で何をする?
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冒険者デビュー22(討伐を終えて 3)


 食堂では、チームセブンの皆が貸し切り状態でビュッフェを食べていた。


「スバル!」

 ハイドが食べながら手を振ってくる。 

 他の皆も、皿に盛れるだけ盛って爆食いしている。

 

「解体の皆が戻って来るまで俺たちの貸し切りらしいからら早く食べろよ」


 なるほど。皆が戻って来ると一気に混雑するだろうから、今のうちに取れるだけ取っとく方が良いんだな。俺も、皿にしっかり盛り付けて席に着いた。 


「スバル、この肉やるよ!」 

 ハイドから骨つき肉が入れられる。

「これも美味しかったです」

 ケインからはパンが入れられる。

「野菜も食べなさいよ」 

 姉からは野菜が。

「果物も美味しいです」

 フェレナからは果物が入れられた。

「キュキュ」

 スカイからは桃が。

「……これ」

 エイダンからは謎の煮物が入れられた。

 ぺぺは目つきの悪い目で俺を見つめる。


「ま、何だ、元気出せよ!」 

 ハイドが代表して声をかける。

「スバルくんに沈んだ顔は似合いませんよ」

 ケインも笑顔で、頷く。


「お前ら……」

 皆気づいてたんだな。 


「そうよ、あんたの良いところは、考えなしの脳天気なところなのに、それがなくなったら良いとこなしよ」

 姉よ言い方!


「そうですね。いつもデリカシーが無いのがスバル様ですから」

 フェレナ、俺ってそんなにデリカシー無い?


 励まされたのかけなされたのか分からないけど、俺はやっぱり俺らしくが良さそうだな。

  

「良し、食べるぞ!!」

   

「「「「お――!!!」」」」

 大食い選手に負けないくらい食べてやる!! 


「それにしても、ぺぺだっけ、可愛いわね」


 ぺぺは姉に抱っこされて、バクバク食べている。今朝起きて、何を食べるか食べさせてみたら、俺たちと同じ物を同じ量食べることが分かった。カラトラリーは使えず手づかみだが、俺たちしかいなければ大丈夫だろう。

 

「はい、この何とも言えない目つきが……たまりません」

 フェレナそっち!!このフワフワじゃなくて。


「そういや、明日は、皆どうすんの?」

 俺は気になっていたことを聞いてみた。 


「私とフェレナは1日屋敷でツノウサギの解体をするわ。解体技術を磨きたいの」

 姉とフェレナは2人で頷いている。

 

「俺とケインは宿屋の依頼を引き受けようかと。依頼料は2人で山分けしても良いか?」

 そうか、この2日間は完全自由にしておく方が良いな。

 

「もちろん!!この2日間はチームはオフにして、好きなことをしよう。そこで稼いだお金も個人のもので良いかな?あと、結構稼いだから、1人銀貨1枚お小遣いで支給でどう?」

 

「「「「異議なし!!」」」」

 よし、俺もお小遣いができたぞ。

 

「そういうスバルは何すんだ?暇なら俺たちと宿屋もありだぞ」

 お誘いは嬉しいが明日はすることを決めているんだな。


「俺は神殿に行くよ、いろいろ聞いてみたいことがあるんだ」 


「了解!そしたらスバル、2日目は俺んち来ないか?田舎で何も無いけど、一度父ちゃんと母ちゃんが連れて来いってうるさいんだ」

「良いのか!ぜひ行きたい!」 

「ハイドくん、僕も良いですか?」

「もちろん!」

 友達ん家に遊びに行くか。何か普通で良いな。


「私と、フェレナは2日目は家で訓練するわ」 

 うわー。マジの体育会系だな。普通、街でショッピングとかじゃないのか。


 さすが筋肉✕✕✕。揺るがないな。


「「……スバル(様)」」


 あっ、ヤベ。

 姉とフェレナの笑顔が怖い。

 姉の持っているスプーン曲ってね!?


 俺は姉とフェレナに裏に連れて行かれるとさんざんしぼられた。言ってないのに何で分かるんだろう……俺も懲りないけど。


 そうこうしているうちに、入口から解体を終えた冒険者たちが入って来た。


「ぺぺ、スカイに入れるか?」 

 言うやいなや、ぺぺは定位置のスカイのお腹の中に入った。 


「スバルくん、そろそろ行きますか?」

「そうだな」


「じゃあ2日間は自由行動で、3日目朝7時に集合で良いかな?」


「「「「はい!」」」」


 そうだ、ハイドに2日目のこと聞いとかないと。


「ハイド、2日目は10時くらいで大丈夫か?」  

「午前中なら何時でも良いぞ」

「了解、また明後日な」


 俺たちは、それぞれ帰路についた。 


 今日も濃い1日だった。

 

 



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