冒険者登録3
オリビアさんが部屋に戻ってきた。
「お待たせしました。ガイドが見つかりましたので、本日昼からガイドと打ち合わせを行っても大丈夫ですか?」
「「「「はい!」」」」「キュウ!」
「では、本日1時に1階受付で、ガイドとの打ち合わせを行いたいと思います。これで説明は終わりますが、また何か分からないことがあれば遠慮なく受付にご相談ください」
さすがオリビアさん。もうガイドを見つけてきたのか。
「「「「ありがとうございます」」」」」「キュウ」
「スバル様は、この後桃の打ち合わせがございますのでこのまま残っていただけたらと思います。他の方はちょうどお昼ですので、良ければ下の食堂でお待ちいただけたらと思います」
確かに説明を長く聞いていたからお腹がすいたな。
「じゃあスバル、先に食堂行っているわね」
「では」「またな」「後で」
皆部屋から出て、食堂に下りて言った。
部屋には俺、スカイ、エイダンが残っている。
「それでは桃の取り引きを行いたいと思います。今回は桃200個、うち100個は銅貨3枚、100個は銅貨6枚の販売価格となります。また、1割がギルドの手数料となりますが大丈夫ですか?」
「はい」
そうか、手数料を忘れていた。でも必要だよな。
「また、これから桃を販売いたしますが、期限が一ヶ月ということなので3週間販売します。万が一売れ残ってしまった場合、スバル様に返却になりますがそれも大丈夫でしょうか?」
確かに大量に売れ残ったらギルドも損しかない。
「大丈夫です」
「それではこちらの袋に桃を入れていただけるでしょうか?」
これは、もしかしてアイテム袋?
「これはアイテム袋ですか?」
「はい、ただし、容量はそれほどなく時間停止もない、安価なものになります」
ということはアイテム袋売ってるのかな?
「アイテム袋って購入できますか?」
「はい、うちで扱っているのはこれと同じもののみですが……安価といえども金貨1枚程します」
金貨1枚か…桃を入れてやり取りするのにあると便利だし、買っとくか。
「すみません、2枚買うことはできますか?」
「はい、大丈夫です。ですが、お金は大丈夫ですか?桃の代金は販売後売れた個数分お支払いになりますが」
そうか、今じゃなくて3週間後に手に入るんだな。金貨1枚はあるから、1枚買っとくか。
「じゃあとりあえず1枚ください。もう1枚は桃が売れてからにします」
「了解しました。とりあえず先にこちらの袋に桃を入れていただけますか?」
アイテム袋に食いつきすぎて忘れてた。スカイに頼み200個出してもらう。
「では個数の確認もいたしますので少々お待ちください。その間に、契約書にサインをいただけますか?」
「分かりました」
契約書には少し難しい言葉で今、オリビアさんから説明を受けたことが書かれていた。読んで納得できたので、そのままサインする。
「個数の確認、終わりました。……契約書も大丈夫です。それではこれで終わりますが、販売する際の注意事項などはありますか?」
「……そうですね、桃は全部食べないと効果がないので、それだけ伝えてもらえたらと思います」
半分だけとか効果がなかったからな。
「了解しました。また、評判になればギルドで1人につき買える個数を制限させていただこうと思いますが、大丈夫ですか?」
「はい、本当に必要な人に買ってほしいからその辺はオリビアさんの良いようにしてください」
オリビアさんに任せておけば大丈夫だろう。
「了解しました。あとは……次に桃を納品されるのはいつ頃になりますか?リピート客に聞かれるかもしれません」
「だいだい一ヶ月ごとに販売予定です」
スカイも成長してるから、個数は変動するかもしれないが、そのくらいが楽でいいだろう。
「了解しました。これで完了です。あとはアイテム袋を下で販売いたします」
俺はそのまま、オリビアさんと受付に行き、金貨1枚でアイテム袋をゲットした!
ぐー。
お腹がなっている。ヤバい、早く行かないとお昼を食べ損ねそうである。
俺は食堂に急いだ。




