表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
安心安全✕テイマーはじめました  作者: 国先 昂
第一章 新しい世界で何をする?
42/171

冒険者登録2


「続いてチーム登録についてですが、メルリシア様から全員同じチームで登録するように承っておりますが、間違いないですか?」


「「「「はい!」」」」「キュウ」「……はい」


 母が先に根回ししてたんだな。このチームだとガンガン狩りに行きそうだから、細々単独で依頼をこなしたかったのに。


「では皆様のチーム登録をさせていただきます。チーム名とリーダーはどうされますか?」

 チーム名ね。安心安全チームが良いけど……


「良ければ、セブンはどうでしょう?」

 ケインが恐る恐る手を挙げる。


 なるほどな。俺たち今は7人(一匹含む)だし、この世界でも7は縁起が良い数字だしな。悪くないかも。


「いいわね」「いいんじゃないか」「いいと思います」

「キュウ」


 どうやら皆も同意見らしい。

 

「リーダーはどうされますか?」


 年功序列だと、姉だな。でも姉だとガンガン行きそうな気がするしな。ここは無難にケインか、俺の指示に従ってくれるエイダンを推すべきだな。


「じゃあ……」「スバル、あんたがしなさい」


 俺が言いかけたのを、姉が遮った。


「えっ、俺?」

 

 戦闘力0ですが。 


「あんたがする方が良い気がする」

 姉の勘は当てにならないからな。


「私も賛成です」

「僕も」

「俺も」

「キュウ!」


 なぜか全員が俺を推してくる。エイダンもこくりと頷く。


うーむ。

 俺がリーダーになれば依頼も選べるかも。それならメリットが大きいな。

 

「わかったよ。引き受けるよ」

 きっと名ばかりになるけど、ま、良いか。


「良かった。あんたがリーダーの方がいろいろ起こりそうだからね」

「分かります!スバル様持ってますよね」


 皆がうんうん頷いている。

 いやいや、持ってる要素がどこにある。

 

「では、登録しますので、全員タグをお渡しください」


 全員オリビアさんにタグを渡す。オリビアさんは全てのタグを持ち「登録」と呟いた。


「完了しました。ご確認ください」

 自分のタグを確認する。


スバル=クリスチャン=バード


人族 スキル テイマー 才能 無魔法 ✕✕の愛し子

テイムモンスター スカイ チーム セブン リーダー


 ちゃんと情報が追加されているな。


「そう言えば、依頼はチームでしか受けられないんですか?」

 チームはきっと狩りばかりになる。たまには1人でのんびりしたい。 


「いえ、受付でチームか個人確認しますので、おっしゃっていただければと思います」

「分かりました。ありがとうございます」

 良かった。常に一緒も息がつまるしな。

 

「あとは、メルリシア様からガイドをつけるように言われていますが、ガイドをつけられますか?」


「はい!お願いします」

 右も左も分からない俺たちにはガイドは必須である。


「では手配いたします。最初の冒険はいつにされますか?」


「「「「今日!」」」」「キュウ!」

 皆やる気満々である。


「了解しました。ガイドがいるか確認する必要があるのでしばらくお待ちください。その他気になることはありますか?」

 

「報酬の受け取りは、どうなりますか?」

 フェレナが確認する。


「依頼達成時に受付でお渡しになります。リーダーに一括でお渡しするので、そこからチームの皆様に配分していただければと思います」


 うげ、それは面倒だな。できたら、分けていてほしい。


「報酬を人数分で分けてもらうことは可能ですか?」

「すみません。ギルドでは行なっていません。よろしかったら、チームの口座をギルドでお作りできますので、当面はその口座に入れておき、必要に応じて配分する方法はあります」


 なるほど、毎回だと面倒だけど、定期的にみんなに支払うなら、良いかも。


「良いんじゃない」

「はい、私もそう思います」

 姉とフェレナが賛成する。


「その他にはありませんか?無いようでしたら、ガイドの確認をして参りますので、しばらくこちらでお待ちください」

 そう告げて、ミランダさんは部屋を出ていった。


 その間俺たちは、報酬についての確認をする。 

「僕は、あまり役に立たないかもしれないので、報酬を分配するときそこも考慮してもらえたらと思います」

「俺もです」

 謙虚なケインが言い、ハイドも追従する。

 

「何いってんの。1番役に立たないスバルがリーダーなのよ。そのリーダーだって報酬をもらうんだから、みんなで等分しましょう」

 姉よ、意見には賛成だが、言い方はひどくないか。

 

「とりあえず、一ヶ月冒険者をやってみて、そこで相談したらどうでしょう?ただし、どうしてもお金が、必要な場合は皆に相談のもと支払うにしては」

 フェレナが意見を告げる。


「良いんじゃない。それにチームで必要な経費もそこから出しましょうよ」

 なるほど、それは良いな。


「だったら口座を作らず、スカイにまとめて持っていてもらうか……その方が出し入れは楽だし」

 スカイが誘拐されない限り、大丈夫だろう。

 

「良いわね。あとは、ハイド、お金が必要なときには遠慮なく言いなさい。正直このメンバーで平民はあなただけよ。私、スバル、フェレナ、ケインは貴族だし、エイダンは護衛の報酬もあるから、お金には苦労してないわ。だから、もし緊急で必要なときは、スバルに言ってもらいなさい。みんなもそれで良い?」

 姉がまともなことを言っている。


 皆も同意見なのか全員が頷いた。


「……ありがとうございます!」


 これで報酬についてはまとまったな。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ