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花鈴 私の親友



美しい白い校舎。

のんびりした空気。

整った散歩道を行くのは、笑い合いながら優雅に歩く少女たち。


ここは私立聖マリア学園高等部。幼稚舎から大学までエスカレーター式の、良家の子女が通う学園だ。


「ごきげんよう」

誰もが一度は憧れるような、ふんわりした栗色の髪、白い肌。唇は赤くそこからでる声は聞くものをうっとりさせるようなメゾソプラノ。

何度見てもかわいいなー、私の親友。

「ごきげんよう、花鈴」

私は花鈴に挨拶を返し、手をとって歩き始める。

「どうしたの?手なんか繋いで」

花鈴は鈴を転がすように笑いながらついてくる。

「あなたと仲が良いのよって自慢したいのよ」

私が言うと、花鈴はキョトンとしている。

そうそう。花鈴はかわいいけど、ちょっと天然なのよね。ま、そこも良いんだけどっ。

「花鈴はモテモテなんだから、一緒にいたら私にも良縁来そうでしょ」

「なぁーんだ、そういうこと?だったら恵梨華のほうがかわいいじゃない」

だめだ、花鈴は自分がどんなに『かわいい』かがわかってない。

「ほら、恵梨華、早くしないと間に合わないわよ」


ここ私立聖マリア学園は校門を入ってから昇降口まで1.5キロある。油断していると敷地には入っていても遅刻してしまうのだ。

セーラータイプの制服の裾を翻して走っているのをシスターに見つかると叱られるが仕方ない。

二人は急いで昇降口へ走り出した。



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