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ためるな、危険㉒
下界の遥か西北西に位置する絶島。そこに暮らすひとりの若者。正確にはそこで働く青年。名を如月 淳と言う。元々は道具屋を営んでいたがそこから武器屋、万事屋を経て、現在は運び屋として世界中を飛び回っていた。
如月が前任者から引き継いだ運び屋という仕事。その資格というか、仕事をする上で必要不可欠な能力は転送魔法。世界各地の武器や、防具や、道具屋から発注が寄せられる。各店舗は必要なモノと必要な数を運び屋に注文することで、勇者達に販売するアイテムを揃えていた。かつては如月も運び屋に発注をする側の人間だった。毎日、発注票に必要なモノと数を記入して商品を仕入れ、店内に陳列していた。空から降ってきて商品を収め、また飛んで去っていく。最初に見た時は目玉が飛び出るほど驚愕した如月だったが、今は彼がその職を引き継いでいた。
運び屋の暮らす島、クーザ―。一言で言えば、巨大な物流倉庫である。世界各地に点在する鍛冶屋、錬金術師から如月が仕入れた武器、防具、道具がこのクーザ―の倉庫に集められる。何ならカジノの景品も。物量で見れば各店舗の比ではない。そんな大量のアイテムがどうやって送られてくるかって?そんなの、転送陣を使うに決まっている。




