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ためるな、危険㉑

 「めでたし、めでたし。」

パチパチパチと拍手で称える魔王。他の3人は素直に降伏、さっそく壁の修繕を始めていた。

「ど、どういうことですかっ。あの神父は何者なんですか?」

唯一人心地がつかない華。なかなかの迫力で魔王に尋ねる。

「え~・・・と・・・・・・教会の聖職者様、ですかね。」

「その聖職者様がどうしてこんなにお強いのですかと訊いているんです!」

「そ、そんな剣幕で・・・まぁ、いいじゃないですか、みんな無事で。」

「全く答えになっておりません。」

結局は魔王から答弁を引き出せなかった華。もやもやした気持ちのまま魔王の仕事部屋を退室した。


 この神父だけが強い訳ではなかった。原則、どこの教会の神父も尋常ではない強さを持つ。もっと言えば、神父だけではない。武器屋も防具屋も道具屋も宿屋の主人も、皆押し並べて高い戦闘能力を持っていた。勇者等が変な気を起こして金やアイテムを強奪しようとした所で、ちょっと鍛錬した位の勇者では返り討ちに遭うのがオチ。レベルで言えば50、60でも歯が立たないだろう。さらに、勇者一行のレベルが高くて互角、もしくは劣勢が予測される際には仲間を呼んだり、強力な装備を身に付けたり、幻獣を召喚したり、場合によってはマリア像が動き出したり。馬鹿が悪さをできないようになっていた。何でそんなに強いのかと言うと、それは敷地内のみで力の解放が許されているから。ま、元々強かったということもあるのだが。魔王はこのことを華に知らせていなかった。何故か。訊かれなかったからというのが事実で、華の探している人物の手掛かりとなってしまうから、というのが本音。

                                【ためるな、危険① 終】


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