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ゲームスタート66

 勇者が選択したのは低級雷(いかずち)魔法。特技ではなかった。賢明な判断と言えよう。現段階で勇者が使える最も威力の高い魔法で、しかも敵全体を攻撃できる。攻撃、行動を変えれば相手の出方も変わる。勇者の全体魔法でどう動いてくるか。ということも踏まえて、既に兄アルカレストは手を打っていた。年の功、経験の差、そして知識量の違い。身を呈して弟の分の雷も受け切った。法術を放った勇者に動揺が走る。アルカレストが特技、無色盾の黒盾を発動。自分の防御力の50パーセントアップして全攻撃を受け切る。結果アルベルトは無傷。一方のアルカレストは71のダメージ。

「兄者!」

「騒ぐな、問題ない。あと2回は耐えられよう。まずは僧侶からだ。」

「はい。」

アルベルトの連続攻撃。防御姿勢で備えていた僧侶だったが、こちらも大きなダメージを受けた。アルベルトは宣言した勇者への攻撃から、兄の助言で矛先を切り替えた、あっさりと。

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