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ゲームスタート63
続いてのアルカレストは大歓声の中、防御姿勢のまま動かなかった。様子見か、それともやることがなかったのか。
「どうじゃアルベルト。手応えは?」
「我ながら貧弱な剣撃で情けない限りです。多少はどうにかなるものと踏んでいたのですが、もはや剣が重くて扱えません。剣に振り回されている感すらあります。標的を勇者に絞ります。」
「あい、分かった。背中は預けよ。」
2人の会話から、かつて共に戦った経験があること、そして今なお仲の良い兄弟であるということが推測できた。
「兄者。魔法はまだ唱えられるのですか?」
「回復魔法ならば少々。」
「相も変わらず器用貧乏のご様子で。」
「ふむ、否定はせぬよ。」
「あまりご無理なさらぬよう。」
「お主もな。」
2ターン目、開始。




