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ゲームスタート56

 「まさかアルベルトと共闘する日が再びやってくるとはな・・・やはり甲冑に身を通すと年甲斐もなく血が騒ぎよる。」

「兄者、あまり無理なさらぬよう。もう若くないのですから・・・」

「それは主も同じであろう。どうじゃ、鍛錬は積んでおったのか?」

「はい、無理のない程度にですが。一応は戦争中ですので、万が一に備えねばなりませんので・・・・・・」

「全く―形式上の戦争中というのも大変じゃわい。おちおちカジノへ行くこともできんわい。」

「平時だとしてもお控え下さい。」

「うちの大臣と同じことを言いよる。」

「それはさぞかし有能な大臣様なのでしょう。」

「抜かせっ。」

「兄者、手は抜きませぬぞ。」

「無論。相手が誰であろうと負けるつもりは毛頭ない。」

と、いうことである。仲は良さそうだ。


 「大変長らくお待たせ致しましたーーー!!本日のメインイベント、特別闘技を開催いたしまーーす!」

(こな)れた実況者が煽り始めた。

「まさかこんな日がやってくるとはっ。なんと、ナント、何と!アルカレスト、アルベルト両王が緊急参戦だーー!!」

会場も負けず劣らず大いに盛り上がる。そりゃそうだ、自国の王が自ら剣を取り戦う。それを目の前で観戦できる上に掛けの対象となるのだから、静粛にという方が無理な話である。

「しかも相手はまさかの勇者様!どちらが勝つのか!?勝つべきなのか!?勇者は果たして強いのか!?我等の王は強いのか!?その疑問の全てに今日、この場でお答えしましょう!!」

もう打ち首上等のテンションだ。闘技場は発火寸前の熱気を帯びていた。


 闘技(特殊中ボス戦)に際し、勇者は固定。パーティーから1人相棒を選ぶ。回復魔法で援護を任せてもいいだろうし、直接攻撃に特化しても面白い。注意が必要なのは商人と盗賊。闘技に勝利した際に相手がルナを落とすことはないので、味方に商人がいてもルナが増えることはない。またアルカレスト王、アルベルト王共にアイテムを盗むことはできない。従って商人や盗賊を相棒にしても旨みはない。また闘技と言ってもイベント上そうなっているだけ。2対2で戦うということ以外、ルールは通常戦闘と同じ。要らぬ実況がつくことぐらいだろうか。

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