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ゲームスタート㉘

 進捗でトップを征くパーティーが挑む初めての中ボス戦。その様子を魔王は華を自室に呼んで共に観戦した。余談だが、魔王は全ての情報を華に公開、伝達しているわけではない。いくつかの項目については秘密にしていた。その一つが中ボス戦である。能力はもちろん、容姿や名前も。よって華は初見。どのような反応を示すか、きっと魔王は楽しみにしていたことだろう。ちなみに2人の前には、やはり冷めたコーヒーが置かれていた。

「魔王様。祠を抜けた先の『ロストアーマー』ですが―」

「え、中ボスじゃなくて、一般モンスターについて?」

未知の中ボス戦についてあれこれ訊いてくる華を期待していた魔王。それを飛ばして、祠を抜けた後のモンスターについて華は話を振ってきた。どこか戸惑い、ちょっと寂しそうな魔王だった。

「ええ、中ボスはこれから拝見させて頂きます。ロストアーマー、随分と人気があるようですよ。外見、能力、ヒールスライムを呼ぶこと。良いモンスターのようですね。」

「人気が・・・ある?」

「いえ、何でもありません。失礼致しました。」

華ははにかみながら、眼鏡の位置を直しつつ話を区切った。

 さて、本題の中ボス戦。挑む4人は勇者、戦士、僧侶、魔法使いと言った標準的なパーティー構成。彼等の平均レベルは8。妥当な所。戦闘が始まると、やはり先制を取ったのは勇者達だった。勇者、僧侶、魔法使い、戦士の順にターンが回ってきた。素早さのかなり遅い戦士の後ということは中ボスのギガントベア、毎ターンほぼ必ず最後に行動するということになりそうである。確実にダメージを与えられるし、回復が間に合わないということもなさそうだ。焦点は敵の腕力がいかほどか、という一点。華もそこにだけ注目して映像を眺めていた。そして隣の魔王はというと、ニコニコしていた。すぐそこにある未来が楽しみで仕方ない。興奮が我慢できずにだらだらと零れていた。

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