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ゲームスタート⑲

「やはり無難なパーティーが多いようですね。戦士、武道家、僧侶、魔法使い。ほとんどが定番のパーティー構成ですね。いかがですか、少々退屈なのでは。」

微かに華が笑みを浮かべたように見えた。

「う~ん・・・そうですか~。定番職以外で選ばれたジョブはありませんか?」

「商人が1、盗賊が2です。あと、勇者一人旅という強者も1人。」

「お、やっぱり出てくるね、そういう輩が。ただ、よっぽどじゃないと一人旅は厳しいと思うな~。」

魔王のよっぽどについては今はまだ触れることはできないが、いずれこのよっぽどが少なからず目に見えてくる。しばしの沈黙。魔王と華は壁面のスクリーンに映し出された映像に目を遣った。画面は4分割されていて、リモコンの操作で次のグループへ切り替えることができる。1つのパーティーを全画面で見ることも可能。勇者達の現在進行形を確かめることができるのだった。

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