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ゲームスタート⑯

「そう!その毒消し草で思い出しましたっ。」

突然、魔王が喋っている最中に華が割り込んできた。雇い主の話を遮るなんて非礼極まりないのだが、2人の関係はどうやら雇い雇われの関係ではないらしい。

「ポイズンスライムの毒付与率は何パーセントですか?」

「3分の1。」

「高すぎますっ!」

「そうかな~・・・」

「毒消し草がいくらあっても足りません。3分の1ですって?ラストダンジョンでもそんなに高い数値は設定しませんよ、普通。ましてや道具以外に回復手段がありません。僧侶が解毒魔法を覚えるのがレベル8。いくらなんでも―」

「ポイズンスライムの素早さは低く抑えているので、ほぼ先制攻撃が可能。真っ先に攻撃して倒してしまえば毒に冒される心配はないはず。」

そう言った魔王は、この一連の会話に満足したのか、無意識に胸ポケットから煙草を取り出し、1本口に咥えた。それを華が見過ごすはずなく、間髪入れずにピッと取ってポキッと折った。

「仰る通りですが、初めてのダンジョンとしては少々手厳しいかと―」

こんな会話を訊いていると、華が勇者の仲間のように錯覚してしまうが、(れっき)とした魔王の僕である。

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