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ゲームスタート⑩

 「早々に脱落者が出ているのではありませんか?」

部屋に入るなり、華が切り出した。大なり小なり状況を把握している者の問い方である。そして脱落者が出ていることをちょっと期待している。

「ふふ・・・さすがに今の所はまだ―そこに掛けて。」

華がなぜそのような問いを投げかけてきたのか、心当たりのある者の返し方だった。

「仮にも選ばれし者ですからね。皆さん、黙々とレベル上げをされていますよ。感心、感心。」

上機嫌な魔王であったが、華にはその理由が分からなかった。

「こちらのコーヒー、頂いても?」

「もちろん。」

「ありがとうございます。」

そう言って音も立てずに一口啜る。華が来ることが事前に分かっていたから準備しておいたのだろうが、残念なことに冷めていた。こういう時は客人が見えてから、「コーヒーしかないけれど」なんて言いながら提供する方が良い。ほこりも入らないしな。

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