銀河編 キエレ
寿樹との宇宙の旅に出る。
ここは、暗いね。星が断然少ないのと、飛行船も飛んでいない。
田舎だからな。
宇宙人も少ないんだ。
次はどこの星につくんだっけ?
エルスだ。
あれ?次はキエレじゃないの?
あぁ、順序から行くと、バモス・キエレ・エルスだが、
到着前に消滅するらしい。
じゃぁ、見られないんだ。残念。
ん?あんなところに 星あるじゃん 停まらないの?
あれは、止まれんよ。
どうして?
移動星だ。
キケー!と星が急に去って行く。
ホントだ。
去り方の疑似音が凄いと思った健太。
やっと 降りられたぞ。
と伸びをする健太。
降りたとたん 寿樹は星の人に 話しかけられる。
「キレイな方だ。」
「あなた キレイ ですね。」
言われて 悪い気はしないが この星の人は みんな 目をつぶっているぞ。
寿樹、騙されてるよ。この人たち目が見えてないじゃないか!
この星の人たちは 目が見えない代わりに 心が見えるんだ。
へー、心の美しさが見えるなんて、寿樹を選んだボクの目に狂いはなかったって事だね。
健太は嬉しくなって 星の人たちに聞いてみた。
ねぇねぇ、僕たち内面ベストカップルでしょ?
「月とスッポンです。」
それ、どーゆこと?
クスッと笑う寿樹。
この星の人は 目が見えないので
全てのモノが 透明で 出来ている。
このホテルも 上も下も 全館丸見えだ。
DNAが透明だから 元々隠す必要がないらしい。
透明な イカさんタイプだね、クラゲとか。
こうも透明だと 壁向こうで シャワーを 浴びている寿樹とも 会話できそうな気になって
つい 喋りかけてみちゃったりするね。寿樹ー?
寿樹は振り向いた。
とたん 顔にタオルが飛んできた!
こっちを 見るな!!バカ
あは、なんだ 壁は無かったのね。