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勇者召還の無双魔王  作者: 織田 伊央華
第一章「帰還の魔王」
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第2話「バベルと別れ」

さて、お待たせしました!目標だった1万字には届かず、約7000文字でございます。

未曽有うの災害におそわれました、はい・・・

2016年12月13日修正-誤字脱字等-

2016年12月28日修正-行間の修正-

「初めまして。勇者召還管理機構から参りました、畑中(はたなか) (かおり)と申します」


 居間に入って来た女性は開口一番にそう言った。


 黒を基調とし、ぴったりとしたスーツに身を包み、パンツルック姿で立っている女性。そしてその後ろには大柄な外国人の男性が同じく黒を基調としたスーツを着て佇んでいる。


「勇者召還管理機構、聞いたことが無いが・・・」


 最初に返事を返したのは叶斗(かなと)の祖父である(つよし)だった。


 叶斗を質問攻めにするために孫である(ゆず)()によって隅に追いやられていたが、不意な訪問者のために元の位置に戻っている。どうやらその位置が家長の定位置らしい。ちなみに柚葵は父親の(たける)によって強制的に戻され、若干不機嫌だ。その視線をまるで訪問者のせいかよのように視線を香へと向けている。


「はい、今回の叶斗さんのように世界各地で時折起こる謎の失踪事件それが実は異世界召還だったのです。それは短くて数日、長いと数年から数十年の時の後突如異世界から帰還した人々を保護し、社会復帰などをお助けする国際機関です」


 美咲に促され、叶斗と警戒心を露にしている猫のような(べに)()の隣に座り、葛城家全員に視線が行き渡るように静かに座った香は言った。


「前身は1世紀近く前にさかのぼり、現在では50カ国もの参加国からの援助により独立機関として運営されています。主な活動内容は先ほどご説明した通り、異世界に召還され帰還された方々の保護と援助などを主に、彼らが持つ異世界の知識や技術等がこの世界に悪影響を与えないようにするための活動。その他には召還時の観測やその現象の解明などを主に行っています」


 つらつらと出てくるのはまるでカタログにでも乗っているかのような理路整然とした説明文。それは叶斗に複数の疑問を思い浮かばせるのには十分すぎた。


「御託はいい。結論をいえ」


 今までの叶斗を知っている家族は驚いたように瞳を開ける。今までの叶斗の言動は基本的に敬語であり、家族や友人などに対して普通の言葉。一般的な普通の子供だったのだ。それが突然の訪問者とはいえ嫌悪感丸出しでかつ上からの物言いに突然のため両親含めた身内は反応できなかった。


「はい、では単刀直入にいかせてもらいます」


 そう言うと香は懐から一通の封筒を取り出した。香の態度に変わりはない。


 大きさは普通に郵便等で使用される封筒で、多少分厚いことからも中に何枚か書類が入っていることが伺える。


「こちらをご覧ください」


 封筒の中から取り出したのはカラーのチラシのようなもの。何の変哲もなさそうなチラシだが、それが動いているのを叶斗は見逃さなかった。


「紙媒体の表示、電子ペーパーか?」


 もともと機械系には興味があり、自分でパソコンなどを組み立てたりしていた叶斗は多少興味を示したように視線を向ける。


「はい。しかし、これには現在の地球での技術に異世界の技術を混合させて開発されています」


「それが、答えじゃな」


 叶斗の代わりに返事を返すのは(べに)()だった。


「はい。私たちの機関では地球の技術文化にあまり影響を及ぼさない程度にある程度異世界の技術を浸透させていく目的もございます」


「いや、それではない(・・・・・・)」


 そう言うと叶斗の右肩に置いていた左手を離し、腕を組む。それは10歳ほどにしか見えない少女がやる可愛らしい仕草とは異なり、異様な色気を醸し出している。その瞬間に香りの背後に立ったままの外国人の男が僅かに立ち位置を変えたのを叶斗は見逃さなかった。


「妾が言いたいのは建前ではなく、本音の部分じゃ。おぬしら、帰還者が怖いのじゃろ?」


 鋭く紅華から飛ぶのは視線と声。それを香は平然とした表情と態度で受け取り、沈黙を保っている。


「沈黙が肯定と受け取るぞ?帰還者は異世界で勇者として召還され、その召還の儀式か何かによって様々な能力を体に与えられる。それは通常の人間では絶対に到達できな領域の能力じゃ。叶斗から聞いた話ではこちらの世界では技術は高くとも魔法や魔力、またスキルなどに関しては全くないと聞いておる。そんな弱小の人が考えることなんぞ手に取るようにわかるわ」


 先ほど打って変わって饒舌な黒い着物の少女の言葉に唖然としながらも葛城家の人間は徐々にその話の内容を理解してゆく。


「ゆえにおぬしら人間は妾たち帰還者が怖い、だから首輪をつけ保護という名目の元、監視管理しようと、そう言う事じゃろ」


 これだけ言っても香の表情に変化はない。しかし、先ほどよりも額に浮かぶ汗の量が増えていることを叶斗は気づいていた。


「はい、おっしゃる通りです。しかし、彼ら帰還者にとっても何もデメリットばかりではありません。むしろメリットの方が多いと我々機関の者は自負しております」


 そう言うと、先ほどの封筒からもう一枚書類を出し、置かれているテーブルの上に置かれた。


「これは我々が運営している学園の入学案内書類になります。この学園は未成年で学生の時に召還され、帰還された方の学習支援とその能力の習熟により暴走させない目的で運営されています。これは幼い召還者がその能力の巨大さに飲み込まれ、暴走しないように教えるのが第一目的になり、その能力の暴走は年齢が下がれば下がるほど確率が上がります。ですので周り、特にご家族などに危険が及ばないようにこちらが保護する、という事です。また通常であれば高校卒業の過程までの就学費用及び生活費を負担し、何不自由なく生活してもらうのが最大の目標でもあります」


「そしてその対価に自分の能力をその機関とやらに教え、また詳細も把握させるという事じゃな」


 割り込むように言い放つ紅華の瞳には嫌悪と言っても過言ではない色が見える。


「はい。データを取ることによって今後の課題を発見し、今後発見される帰還者の暴走を未然に防ぐために日々努力しております」


 多少紅華の反応を気にしながら香は続ける。


「ですので、よろしければ我々の保護プログラムを受けていただきたく・・・」


 結論は最初から見えていた。だからこそのこの問答。それは紅華が望んだものではなく、叶斗の家族に対しての精一杯の誠意でもあった。


「どうじゃ叶斗。妾はおぬしの判断に身をゆだねるぞ?」


 ここまできての丸投げ。しかしこの二人にとっては当たり前であり、最終決定権は叶斗が保有しているのだ。


「そうだな、面白そうでは、あるか」


 すべての判断基準。それは最優先事項に叶斗自らの安全、その次にパートナーである紅華、そして家族の安全だ。


 先ほどまでの話を聞く限りでは組織としての規模は大きく、それなりに信用できるようだ。しかし根本的には利益を求めているのが明白であり、それのためには異世界の技術を基礎とした科学技術の発展に視点が置かれている。それらは叶斗がこの世界に返ってくる前に自らが定めた契約に違反する。すなわち“自らが得た知識と技術を与えない”という自らの決定であり契約。それに反するという事になる。だがこのままこの家にい続けるとなるとおそらくこの機関ではなくとも様々なところからの接触、それも物理的なものが発生する可能性が高い。そのことを考慮したうえでの先ほどの紅華の問い。


 万が一教われようとも家族は全員が師範代に近いクラスであり、妹である柚葵も一段と師範代まであと少しの位置だ。なので自分の身は自分で守るであろうし、その時は叶斗も自分でも守るだろう。


 だから決断する。


「わかった、その話受けよう、だが」


 そこで一度言葉を切る叶斗は視線を僅かに紅華に向けるもすぐに戻す。


「条件が3つ。入学は俺だけでなく紅華も一緒にだ。それと寮は紅華との二人部屋。そして一番大切な事だが俺からの技術や情報の提供は一切しない。これは異世界でしてきた契約であり、破棄することはできないからだ」


 再度香の方を向いてそう言い放つ叶斗。その瞳には断固たる不動の意思を感じる。


「・・・・わかりました。その条件は問題ないでしょう。もろもろの手続きは此方で行いますがよろしいですか?」


 叶斗は香の問いに軽く頷いただけで返事を返した。


 

「ありがとうございます。では細やかなご説明に移らせていただきます」


 その後の香の話はほとんどが事務的なものだった。


 入学に関する保護者の同意、機密事項や卒業後の進路など多岐にわたった。


 すべての話が終了するまでに30分以上かかり、途中で飽きたのか柚葵と紅華は居間の端でまるで猫のようにじゃれ合い始めた。時々お互いの髪を引っ張り合ったり、殴り合っているように思えるが、この際どうでもいい。


 叶斗は香の話を半分聞き流しながら明日から通う学園について考えを伸ばしていた。



「さて、お話は以上です。後日正式な書類と保管用の書類。あとはご家族様の保護プログラムの詳細についての打ち合わせを行いますので」


 そう言うと立ち上がった。


 その場で一度軽く会釈すると香は居間の端まで行き


「では明日の午前7時にお迎えに上がります。我々勇者召還管理機構は勇者“葛城 叶斗”をバベルに歓迎します」


 それだけ言うと後ろの男を連れ、出て行った。


 そこまで流れるように動いていたため反応が遅れた美咲が慌てた様子で香たちの後を追いかけて行った。恐らく玄関まで送るのだろう。来客に対応するのは葛城家では美咲の仕事だ。


 今に残された面子は不自然なほどの沈黙の中にいた。剛と猛は沈黙を貫き、柚葵は未だに紅華と戯れている。


 そんな中、一番最初に沈黙を破ったのは剛だった。


「それがお前の決断であるならばそれを尊重する。すでに葛城流の免許は皆伝だ」


 深く、叶斗の瞳を静かに見つめながら紡がれる剛の言葉は強い。


「このあと道場に来なさい。最後の稽古をつける」


 それだけ言うとすっと立ち上がると剛は部屋を出て行った。


「相変わらずお父さんは口が下手だね」


 誰かに問いかけるのではなく、まるで独り言のように呟く猛。そして一言だけ、ようやく今まで沈黙していた叶斗の父が言葉を紡いだ。


「おかえり、叶斗」


 短く、ただそれだけだが叶斗の心まで届いたのは言うまでもないだろう。


「ああ、ただいま父さん」


 そう言うと叶斗も立ち上がり、未だに部屋の隅で格闘戦を繰り広げている紅華と柚葵の傍に行き、まるで猫をつまみ上げるかのように二人の首根っこをつかみ、それぞれ片手で持ち上げる。


「紅華、行くぞ。柚葵も紅華が気に入ったのは解るが・・」


「ふんっ、お兄ちゃんのばかっ」


 そう短く言うと柚葵は簡単に叶斗の手から逃れると居間から走り出て行った。


「ぬう、難しい年ごろの女子(おなご)じゃのう。真実を知ったらどうなるじゃろうな?」


「お前もあっただろう?あんな時代」


 そう軽口をたたきながら叶斗も居間を後にするのだった。




「来たか」


 そう短く紡がれるのは剛の言葉。


 場所は葛城家の本宅のすぐ隣。道場を開き、多くの門下生を抱える葛城流抜刀術の剣術指南用の道場だ。


 本宅の半分ほどの面積を持ち、その中に広がる一面板張りの床の広さは一般的な体育館の半分ほどの広さを有している。


 そんな道場の中央に一人の初老が正座をしている。


 背筋を綺麗に伸ばし、袴を着込んだ剛の瞳は入り口に向いている。


 そこには同じく袴を着た叶斗の姿があった。


 右手に木刀を携え、後ろには先ほどと同じ黒い裾の短い着物を来ている10歳ほどの少女”(よう)(とう)(べに)()”を連れている。


「待たせた」


 そう短く叶斗は言うとまっすぐ剛の真正面まで歩いてくると5メートルほどの距離を置いて正座する。


「制限時間はなし、一本勝負だ。わしを殺す気でかかってこい」


 剛の言葉は強く、しかしその口調はとても穏やかなものだった。


「分かった」


 叶斗は短くそう返事を返すと脇に置いていた木刀に手を伸ばす。


 右手に持ち、立ち上がった叶斗はしっかりと目の前の祖父である剛の瞳を見つめる。剛も同じく右に木刀を持ち、ゆっくりとした動作で左手を下に添えた。そして叶斗と同じく瞳を見つめる。


 昔、とある人間がこう言った『視線を制す者は戦いを制す』これは戦いの技量が同じ者同うしの戦いにおいて生死を分けるのはいかに相手の視線を読み、攻撃を予想できるか、という事だ。人間が生物であり、また体の構造からも反射する速度には限界がある。その為刀の軌道を見てからでは到底間に合わない。その為紡がれた言葉だった。


 二人は最初の位置から動かない。微動だにしない二人の間には激しい視線のみ(・・・・)での応酬が繰り広げられている。それは決して素人では理解できない領域であり、達人のみが到達しうる極地ともいえる。


 いったいどれほどの時間がたったのだろうか。数分、いや数秒かもしれない。それほど濃密な時間の中で先に動いたのは()だった。


「ふっ」


 短く吐き出された息と同時に、前に出していた左足(・・)をすり足によってわずかに前に出す。それと同時に右足が力強く地面をけった。


 何かが爆発したかのような急激な加速。通常ならばありえないその動きに叶斗は対応していた。


 一瞬で、たった瞬きする間ほどの時間で詰められた5メートルの距離。それは僅か、とつくほど彼らにとっては無いにも等しい距離だった。


 目の前に迫る茶色の物体。それは上段からの攻撃であり、叶斗が何度も見てそして受けてきた一撃。しかし今日の一撃は今までの稽古の中では一度も見たことのないような速度と殺気だった。


「っ!」


 左足のすり足によってタイミングがずらされたにも関わらず叶斗は右手の木刀で撃て流すように体の左側面に添える。直後に重い衝撃と共に剛の放った一撃が逸らされる。しかし攻撃はそれだけでは終わらない。


「しっ!」


 再度短く吐き出された息と共に太刀筋が変化した。葛城流抜刀術弐の型”三日月”。カウンターに特化した攻撃で攻撃を受け流された直後に聞き手の肩を軸に変化させまるで三日月のように攻撃が曲がる技。しかしそれは叶斗も想定していた通りの攻撃だった。


 攻撃を受け流すと同時に右手をそのまま下に下げる。攻撃の刀を追いかけるように下にずらしたのだ。


 そして完全に防いだ次は、叶斗の番だ。


 そのまま開いている左手を握り、瞬間的に腰を落とす、そして放つのは葛城流抜刀術伊型”桜拳”。抜刀術の中にいくつか存在する刀を使わない攻撃手段、自らの拳でのカウンター技はまるで吸い込まれるように剛に肉薄し、剛の左手に受け止められる。


 いつの間にか離されていた左手が叶斗の拳を包むかのように受け止め、衝撃を分散させていた。道場には乾いた破裂音のような音が響き、二人は一度距離を取る。


 再現された間合いは再び二人に不動の時間を与えると思われた。しかし次の行動は今までに叶斗が経験したことが無いものだった。


「次で最後だ」


 その時の剛の瞳は今までに見たこともないように爛々と輝いていた。まるで子供の遊んでいるときのような、そして何か獲物を見つけた時のような獰猛な狩人のようにも見える。複数の色を見せる瞳は一度閉じられた。真剣勝負の中では致命的な瞬間、しかし叶斗は攻めなかった。まるで次に来る技を受け止める覚悟を決めたようにその場で構える。


「葛城流抜刀術零の型”朧”」


 淡々と語られた言葉は叶斗が聞いたことのない型と名前だった。


 その直後叶斗の視界から剛が消えた。いつものような短い息を吐くような音もなく、完全に見失う(・・・・・・)。しかし直後叶斗は右からの急激な悪寒に襲われ反射的に右をガードしようと手と視線を動かす。しかし、右には何もいなかった。否、木刀の残像だけ(・・・・・・・)が残っていた。


 その直後左から強烈な気配が現れる。濃縮された殺気と、音速を越えた一撃。反射的に左手で無理やり木刀の先を左側に向け、そこにいた敵に向かって右手で押し出す。


 すぐに帰ってくるのは硬い反動、その直後にすさまじいほどの衝撃。それは剛の攻撃を木刀の頭で止めた反動だった。そしてその力の応酬はすぐに拮抗を崩す。今までにない感触。それを手に感じた叶斗は反射的に両手を木刀から離し、右膝、左膝の順で姿勢を低くとる。そしてまるでそれを待たないかのように左の聴覚から音圧を感じる。


 わずかな時間差で叶斗の頭上を髪の毛を数本道ずれにしながら凶悪な速度で通り過ぎてゆく。


 叶斗はそれを確認するまでもなく腰をひねり、曲げていた両手を解放した。


 葛城流抜刀術漢型”双龍”


 それは完璧に開いていた敵の剛の胴体に完璧に入った。




「やはり、負けたか」


 悔しいような、そしてなぜか納得したかのような言葉を剛は絞り出した。


「どれほどの間気を失っていた?」


「数分くらい」


 そう答えるのは傍に座っている叶斗だ。


「そうか。最後のは”双龍”か?」


 その問いかけには今度は無言でうなずき、返事を返す。


「・・・・叶斗、お前全力ではなかっただろう」


 何かを思ったのか、剛は不意にそう問いかけた。


「葛城叶斗としての全力は出した」


「・・・そうか、なら納得だ」


 それだけ言うと二人は黙り、数分後に二人を呼びに来た柚葵が車での間。紅華含め誰も、何もしゃべらなかった。



「そう言えばおぬし、なぜ魔王だということをあ奴に言わなかったのじゃ?」


 明日の準備を終え、畳の上に敷かれた布団の中で叶斗の隣にいる少女 紅華が尋ねた。


 母である美咲が気を利かせたのか間違ったのか用意された布団は一組だった。10人以上の客を止めることも出来る葛城家の本宅の客用布団が一組だけであるはずがない。


 だからといって再度用意してもらうのも気が引け、叶斗は仕方なく紅華の侵入を許可したのだった。実際のところは紅華は刀であるため元に戻れば布団で寝る必要はない。だがそのことを言うほど叶斗は空気が読めない男ではなかった。


「その方が面白いだろ?」


 そう答える叶斗の瞳は子供が見せるそれと同じだった。


「・・・ふん、まあよいか。それよりも明日からまた忙しくなるのう」


 まるで何かを思い出すように紅華は暗い天井を見つめる。


「ルグデリカの時よりはましだと思うが」


「かかっ、そうよのう。あれは忙しいを越えておった」


 そう言い僅か数ヵ月前の昔話に花を咲かせる二人が寝たのは日付をまたいだ後だった。



さて、次は書いた1万文字のデータが吹っ飛ばないように複数バックアップを取りながら書きたいと思います。もうワードは信用しない、てか早くこの不安定をどうにかしろマイクロソフトよ

 と、まあ他人になすりつけつつ、次回、ヒロイン登場!

 ん?紅華はヒロインじゃないのかって?そら、あれだ、誰がヒロインが一人だなんて言った?


ではでは次回21日18時を目標に更新したいと思います!


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